「デザインの教室」を実践してみる #1
こんにちは。AYAです。
今回は、佐藤好彦著『デザインの教室~手を動かして学ぶデザイントレーニング~』をまとめ、実践してみるnote#1です!
この本を読んで、これまで感覚的にしか分かっていなかったことが論理的に腑に落ちたので、出会ってよかった…!という思いを噛み締めつつやっていきます!
第一章 視覚的な表現における「構成」
この章では、「根拠を作り上げるようにデザインする」(p8)という言葉がとても印象に残りました。
また、「内的必然性」=「描かれたそれぞれの要素が、お互いに関連しあって一つの世界として感じられることによって、単なる「絵の具のシミ」ではなく「絵画」になる」(p13)という考え方も、デザインする上での思考の核として刻まれました。
平面世界の中で、何かしらの要素がそこにある理由は、他の要素との関連性によってつくられるという考え方は、デザインする上での道標になってくれると感じました。
また、それは文章に置き換えてみると、自分にとっては理解しやすかったです。
ととらえることで、デザイナーとして自分が何を判断すべきなのか、が目に見えてわかるようになりました。
第二章 基本的な図形による平面構成のトレーニング
二章からは、実際に手を動かしていきます。
まずは"線の役割"を学びました。
「デザインのなかで、線は「分ける」「揃える」「強調する」「結びつける」という機能を持っています」(p33)「何と何を分けるべきか、どこを揃えるべきか、何を強調するべきかということは、視覚的な表現と、そこで表現されている文章の内容を一致させていくことといえる。文章の構造とデザインの構造が一致して、はじめて美しく、わかりやすいデザインになる」(p33)「デザインは設計なので、意図のない配置というのは、できるだけ避けるべきです。」(p36)
課題
カフェの開店を案内するカード
120×120mm
色は白黒グレーのみ
文章などは決められたものを使うこと
書体は自由だが、「線」を有効的に使うこと
書体
英文:Avenir Next
和文:たづかね角ゴシック
の2つを使用しました。
情報の優先度
①店名とOPENの文字
②日付
③コピー
④住所・電話番号
と位置付けました。
意識したこと
店名gの部分は下線を区切ることで文字との一体感を強める
線幅は0.75とし、情報を邪魔しない太さに
店名とOPENのみイタリック体にすることで意味の繋がりを意識
日付とOPENの幅を同じにすることで何を表しているのか瞬間的に伝える(Oは膨張して見えるので僅かに2よりも内側に)
OPEN周辺の余白を広めにとることで視線を集める
店名とOPENグループは中央揃えにすることで余白の過不足を解消
OPEN!下に縦線を引くことで視線を下に誘導する
コピー文中の助詞を小さく&英単語との隙間を開けることでリズム感を出す
コピー文とその下の住所/電話番号グループの横幅を同じにすることで、スムーズに店舗情報へ視線を誘導
telと書かれていなくても03-とあることで電話番号であることは伝わるので、灰色にして必要最低限な視覚情報に
電話番号の数字同士の文字間隔を狭めに、横線との感覚を広めにとることでグループ感を強める
文字情報、線、余白、色2色
この構成要素だけで、無限の配置方法が生まれるなと実感しました…。
感覚ではなく、理論でパズルのように情報を組み合わせることで根拠=自信にもつながるし、人にも伝えやすくなるので、どんな小さな制作物であっても必ず意識していこうと改めて思いました。
また、細かな調整で画面の中に緊張感が生まれるという感覚が初めて実感できた気がします。
次回は2章の続きから、面(四角)に焦点をあてた課題をしていきます!
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