グリーン22年産の先行募集雑感①(ナスノシベリウス、レッドソンブレロ)

まずは、当初から有力候補にしていた2頭の雑感。
正直、この2頭にうーんと思う点があったところから、今回の悩みは始まったと言っても過言ではないかも。

ナスノシベリウスの22

父:レイデオロ 母:ナスノシベリウス(13歳) 5/14生

グリーン民には馴染みのナスノシベリウス産駒、4世代連続の募集です。

抜群の繁殖成績(+)

7番仔ですが、1つ上の半兄ソウルアンドジャズ以外の5頭は勝ち上がっていて、ハーツコンチェルト以外の4頭は2勝以上を挙げている抜群の繁殖成績。グリーンで募集してもらえるのは正直感謝しかないです。

馬格の小ささと非力感(-)

そんなナスノシベリウス産駒とはいえ、今回は懸念点も目につきます。
一番は馬体重が400kgを切ったり、馬体の幅も乏しく見える馬格の小ささでしょうか。筋肉がついてない感じが否めません。
そのせいもあるのか、後肢の踏込みの力強さが今一つに感じます。

兄姉との比較(?)

もっとも、馬格、筋肉量、歩様の力強さという点は兄姉との比較をすると、それほど割り引かなくてもいいのかなとも思っています。
兄姉は、いずれも募集時からデビュー時で馬体重が40~60kg増加しており、アレグロモデラートに至っては募集時と比較して、デビュー時で50kg、先月出走時で70kg、休養中には100kg以上増加しています。なので、成長ともにある程度解消する懸念点と楽観してもよいのではとも考えられます。
また、歩様の力強さはハーツコンチェルトが抜群だったので、比較すると物足りない感じはしますが、同じ牝馬のアレグロモデラートと比較すれば差はだいぶ小さくなるように感じますし、大きな減点まではしなくても…と考えています。
あと、歩様関連では、前肢のスムーズさ(と可動域?)は、アレグロモデラートもよかったんですが、むしろソウルアンドジャズよりは良いと感じています。

雑感

以上のほか、前腕が細いなどの懸念と価格の問題はありますが、(評価は一瞬揺らいだものの)やはり出資に前向きでいいと考えています。

レッドソンブレロの22

父:ヘニーヒューズ 母:レッドソンブレロ(10歳) 1/28生

グリーンに回ってきたこと、字面検討での期待が大きかった分、(写真はよかったのですが)動画を見て評価を下げざるを得ないかなぁと大きな頭痛の種になっています。

抜群の繫殖成績(+)

6番仔で、兄姉のうちJRAデビュー4頭は全て勝ち上がり(新馬勝ち1頭、その他3頭は新馬2着)、門別デビュー1頭はフレッシュチャレンジ勝ちと早期から抜群の活躍が期待できる繁殖成績。21年産はドレフォン産駒を流産。
蛇足ですが、キャロット地方ファンドで募集された門別デビューの姉(スカーレットピース)はかなり真剣に悩んだが、最終的に回せる資金が厳しいので断念した経緯もあり、今回リベンジしたい気持ちもあり。

父ヘニーヒューズ、母父キンカメ(Kingmambo系)の相性(+)

父ヘニーヒューズ×母父キンカメ、父ヘニーヒューズ×母父Kingmambo系は、総数20頭がいて、いずれも勝ち上がり率が6割弱、AEIで1.5超と好成績。

馬体のバランス、歩様(-)

動画を見たときの第一印象が「肩が出ない」でした。ダート短距離が主戦場になると想定され、基本的には前輪駆動で推進力を得る馬が多い印象です。そうしたときに、肩の筋肉量は十分に見えるものの、前肢の可動域が狭くてストライドが伸びないのってどうなんだろうと悩み始めた次第です。
あと、まだ結構腰高で(若干胴長なのか、き甲が短いのかも相まって)馬体のバランスが悪く見えるのですが、1月生まれなので、今後の成長で解消するか心配がないわけでないです。

募集先の変化(?)

レッドソンブレロ産駒は、東サラ(16年産~18年産)、キャロット(19年産、地方ファンド)、社台中央オーナーズ(20年産)でそれぞれ募集されてきたのが、(しかも産駒成績は良いのに)22年産でグリーンに来た理由が読めないという不安が結局解消されていないのは1つ大きな問題です。

雑感

当初は凄い出資欲が強かった一頭でしたが、出資欲は減退しています。
確かに、兄姉の成績が抜群なヘニヒュー牡馬への出資する機会はかなり貴重なのは間違いなく、その機会を断念するほどのマイナス点が明らかになったかと言われるとそれも微妙なのですが、歩様・馬体の不安と、何よりグリーン募集の理由が全く見えない不安から、見送りも視野に入れてます。貴重な栗毛、先行での満口確実なので、悩ましいんですが。

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