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近所の兄さんたち

「ママ、きょうはYとやくそくしてきたんだ!」

帰宅するなり、いそいそと支度をはじめる1年生。

「Yって、とびうおで一緒の6年生のY?」

「うん!地図読みしながら山歩きしたじゃん?あのとき、ワンピースの話でめっちゃ盛り上がったんだ」

「それで、Yが、玄と遊んでくれるの?」

「うん!やくそくした!
    Yは6時間授業だから、げん、3時半になったら道に出て待つんだ」

嬉しくて楽しみで、まだだよと伝えても寒空の下、3時くらいから学校帰りのYを出待ち。ようやく会えたYと放課後たっぷり遊んでもらい、満足して帰宅した...



と思ったら翌日。

「ママ、きょうもYとあそぶんだ!YはAとやくそくしてたから、玄もAのうちに来てって」

「え。笑 Yは優しいねえ。Aと約束してたのに、玄のことも入れてくれるの?」

「うん!それで、げん、Aのうちがどこかわかんないから、Kにむかえにきてって言った」

「笑! Kがわざわざ、玄のこと迎えに来てくれるの?うちまで?」

「うん!」

なんというちゃっかり者。6年生の兄さん三人に混ぜてもらう約束をとりつけて、しかも迎えに来てもらえるなんて。



学校の休み時間は、5年生の兄さんたちに鬼ごっこに混ぜてもらうのが一番楽しいと言う。きっとEやJが、1年生が混ざっても皆が楽しく遊べるように、ほど良いおみそルールを作ってくれているのでしょう。

週末は週末で、3-4年生の兄さんたちに声をかけてもらって、昼過ぎから夕暮れまで裸足でビーチサッカー。(足の指先が冷えてきたら、靴下だけ履くのが流儀😅)

こちらも「1年生キーパーのときはボールを浮かせたシュートはなし」というようないい塩梅のルールが共有されていて、いちばんチビの玄はいつも最後まで帰らない。

3年生のTのことは日本一サッカーがうまいと思っていて、この前テレビで日本代表戦を観ながら「ねえパパ、この人たちとT、どっちがサッカーうまいと思う?」と真顔で聞いていた。



オチも、とりとめもない話。

ただ、近所にめちゃくちゃ優しい兄さんがたくさんいることを書き留めておきたくなった。

みんな決して「遊んであげている」風ではなく、実に軽やかに、なんでもないことのように一緒に居させてくれるのがいい。

この町にたくさん大好きな兄さんたちがいるから、小学生になっても毎日楽しそう。あちらでもこちらでもかっこいい背中を日々見せてもらえる中で、ぐんぐん育つキミ。



ありがたいね。
恩返ししたくてもしきれないね。
受けた優しさと温かさは、そのまま次に繋ごうね。

もうすぐ君も、二年生。

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