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The Garden Revolution - 「菜園革命」

Terra Madre Salone del Gusto 2020 started online, and I am looking back my memories from the event in the past. The below is my note from 5 yrs ago - A talk by Alice Waters, Ron Finley, and Edward Mukiibi at Teatro Carignano in 2016 was absolutely amazing... I love #Slowfoodmovement and #EdibleSchoolyard !!

イタリアのトリノで2年に一度開催される世界最大の食の祭典「テッラマードレ」が、今年も始まっています。(詳細はスローフード日本のサイトからどうぞ!)

世界中から農家さん、漁師さん、料理人、研究者、ジャーナリスト、教育者、大人、子ども、ジャンル問わずありとあらゆる食いしん坊たちが集まって、皆で食卓を囲んで「美味しいね」と笑いあいながらサステナブルな世界を語り合う幸せな場。

今年はコロナ禍でオンラインでの開催となったのが残念だけれど、逆に誰もが参加できるようになったのはいいニュースなのかな。初めて訪れた5年前のテッラマードレで心動かされた講演のメモ、ここにも記録として残します。

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米国オーガニックの母アリス・ウォータース、
ベイエリアのカリスマ・ゲリラガーデナーのロン・フィンリー、
アフリカ10000の菜園プロジェクトのエドワード・ムキービ
の三者鼎談「菜園レボリューション」が素晴らしすぎて、感動止まりません。

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普段はオペラも鑑賞できる美しすぎるテアトロで、菜園×社会改革を手がける最先端の3人のトーク。以下、一部だけ、こちらで皆さんにもお裾分けさせてください。

アリス
「人が学ぶのにいちばんいいのは、自分で手を動かすこと。やりながら学ぶこと。それは、モンテッソーリスクールの先生だった頃から、私の中で変わらないことでした。育てて、料理して、食べる。それをみんなで体験して勇気づけられたら、あとは自然が魔法をかけてくれます」

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エドワード
「僕は若い頃から、自分の暮らす地域と学校の食べ物のことが気になるような子どもでした。どうしたらいい?誰か助けて!と思っていたのが、成長し、アフリカの歴史を勉強することで “アフリカの土地は自分たちにしか守れない” と悟り、”アフリカ10000の菜園プロジェクト” をはじめました。いま、スローフード協会の支援も受けて、まだまだ広がっています。
 菜園づくりは、まずは学校からはじめました。1000の学校菜園を作ろうと思っていましたが、それはすぐに達成されました。24カ国に、1000以上の学校菜園ができました。しかも、トップダウンではなく、草の根からのやりかたで。 
 アフリカには、すべてあります。資源も豊富、日照時間も長く、明るい人たちがいる。ただひとつだけなかったのが、地域のリーダーでした。草の根からの運動で菜園を作る、というこのプロジェクトによって、地域のリーダーたちも育っています。いまは42カ国に3000以上の菜園が、アフリカ中に広がっています」

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ロン
「家に野菜を植えはじめてすぐに、それが楽しくなってきた。そうだ、公園にも植えてやろうと思った。近所の空き地にも。え?そんなこと勝手にして、苦情が来なかったかって?来たよ。あそこの土地にニンジンを植えてる狂ったやつは誰だって通報されて、捕まったこともある。でも大丈夫、有名人になれるよ。
 みんな、土から食べ物ができるのは “変わっている” ことで、庭には芝生しか植えちゃいけないって思い込んでるんだな。15年間雨が降ってないカリフォルニアで、芝生ほど水を食う植物もないっていうのに。
 思い込みの度合いがヤバいところまで来てる。良心も、文化も、全部変えていかないといけない。色と、手触りと、五感全部を使ってね。俺がゲリラガーデニングでやってるのは、菜園づくりだけじゃない。俺たちが本当に生きたい世界はどんな場所かってことを、実験しているんだ。
 空いている土地に、食べ物を植えよう。それはめちゃくちゃに簡単なことだけど、みんなでやったらどうなる?地球のまわりかただって変えられるよ。土を耕すことで、この星の良心を取り戻すことができる。ほら、ここに座って、人種も宗教も関係なく話そうよ、みんなで楽しくやろうよ、ってとこまでいけるはずなんだ。みんなでやればね」


アリス
「私には、待っている時間がないの。もう、明日にも変えたいのよ、学校を。身体を動かすことは学校の仕事じゃなかった時代に、ケネディ大統領の英断で、体育が教科になった。同じような英断を持って、いま、食を教科にしなくちゃいけない。体育が教科になったことで、校庭にトラックができ、新しい教師の雇用が生まれた。子どもたちも、身体を動かすことで単位をもらえるようになった。それと同じ改革が、いま、食にも必要なんです。
 もっと言えば、給食の時間をひとつの教科と考えてもいい。安心で美味しい給食を食べることで、子どもたちに単位をあげましょう。それが、農家を支える道だから。それが、子どもに “おいしく、きれいで、正しい” 価値観を伝える一番の道だから。給食を学校の教科に。オバマが大統領である間に、ぜひ実現させたいことね」

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3人のセリフ、すべてに頷きっぱなしで、全部覚えていたくて、メモを取る手が腱鞘炎になるかと思いました。ただの聴衆として参加したのに、気がつけば、仕事で通訳するときくらいの濃度でメモしていました。笑


*ご関心あれば、ほぼ全文メモを起こしたものをブログでどうぞ↓
http://ameblo.jp/sunday0106/entry-12204336086.html

みんな、なんて素敵で、突き抜けているんだろう。世界は広くて、もっともっと高みを目指している。これなら、まだ間に合うかもしれない。日本でだって、まだまだ走り抜けていい。


これを、1人じゃなく、これから日本で一緒に動いていきたい、信頼する仲間と一緒に聞けたことも宝物。頑張る勇気、もらいました。

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(写真キャプション: 「6月末、あなたのアカデミーにいた100人のうちの一人です。あれからゆっくりですが、子どもたちとガーデン、続けています!」って、ファンむきだし・・・ この後、アリスの来日時の通訳をするようになったり、スローフード日本を理事の一人としてサポートするようになったり。つい最近までは、アリスにこんな風に会えて、似たジャンルの仕事に携わることができるなんて思っていなかったから、人生って最高!)


ああ、かみさま。

素晴らしい大人たちに出会わせてくれて、ありがとう。


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