センスの正体はズバリ「カオス」と「パクリ」

「君センスいいね」とひとくちに言われても、それはいくつかのパターンに分けることが出来る
 そのうち今回は2つのパターンを紹介しようと思う。

▼「センスがいいものをパクる」

 まず、「君センスいいね」と言われるケースの結構な割合を占めているのが、そもそもセンスがいいものをそのまま自分にトレースする場合である。
 これは1番簡単にセンスが良くなった気になるのでとてもお手軽である。そして、自分の内のセンスを鍛える上でも意外と大事だったりする。

 センスとは漠然とした単語ではあるが、無理やりセンスの核を考えるとその人の思考プロセスの事を指す言葉でもあると思われる。
 「その人は何をもってして、その選択をしたのか?」
 に目を向ける事が必要であり、その選択の連鎖が結論として表面に現れ、それを認識した人がセンスの良し悪しを判断する。
 
 では、センスが思考プロセスの繋がりだというなら、センスのいいと言われるためにはどんな思考プロセスを身に付ける必要があるのか?どうすれば身につくのか?
 ここが分かると、センスが無いと感じている人でもセンスを鍛える事ができるだろう。

▼センスの鍛え方

 センスを鍛えるには、センスがいいと言われる思考プロセスを身に付ける必要がある。
 これでセンス本質的なものが見えてくるだろう。身につけられるならば、後天的な性質を持つという事だ。つまり、センスとは先天的な個人差のあるものではなく、例えば身長や顔の形は遺伝子によってある程度決まってしまうので、先天的なものだといえよう。
 逆に後天的なものとしては、筋肉量やスキルなどがある。そして、センスも鍛える事ができる以上、後天的なものだと考えられる。

 では、センス鍛え方を実際に考えてみよう。センスが後天的に身につけられると仮定するなら、それは学習のようなものと認識できる。
 算数を勉強するとき、まずは公式や定理を学ぶ。それを使って計算をしてみる。もっと高度で複雑な公式を学ぶ。の繰り返しである。
 センスも同じように考えられるだろう。
 既に世にあるものを学び、パクるのが第一ステップ。そして実際にやってみるのが第二ステップ。
 これを繰り返す事がセンスを鍛えるシンプルな考え方だと思われる。

▼真のセンスは「カオス」から生まれる

 センスを鍛え続けると、どういう事が体の中で起こるのか? 
 様々な公式や定理を自分の中に持つ事になる。それは、多種多様な武器を手に入れて、どんな敵に対しても1番効果が高い組み合わせを作れるようになるという事だ。
 それは膨大な量になり、意識的に操っていた感覚から離れて、無意識の領域へと落ちていく事になる。
 無意識の領域は様々な経験や体験、公式や定理が入り混じったカオスだ。そのカオスからあなたが無意識に広いあげるようになった時、真のセンスを身につけたと言えるだろう。

 ただ、センスには主観と客観があるということを忘れてはいけない。
 主観とは自分の思うセンスがいいであり、客観とはあなた以外が思うセンスがいいである。
 自分はこれがカッコいいと思っていても、それが他人で通用するのかといえばそうではない。

 なので、誰にセンスの焦点を当てるかによってセンスがいいは変化するケースバイケースなものだという事もできる。
 ただ、センスの本質(思考プロセス)を鍛えていれば、焦点がどこへ行こうと関係はないのかもしれない。

 結論、センスは鍛える事ができる。それは学習をするような感覚で思考プロセスを鍛える事である。

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▼執筆者紹介

<執筆者:わさび編集長>
 2018年頃から動画編集を独学で習得
 2020年に編集チームを結成。動画編集未経験だったメンバーに編集スキルを教育し、編集チーム結成からわずか1ヶ月で未経験者が即戦力に成長。
 2021年現在、講師としても活動を初め、動画編集教材を鋭意作成中。独学者が安心して学習できる事を前提とし教材のクオリティを上げつつ、圧倒的低コストでの実装を目指しています。
 2021年7月の発売を予定しています。初回リリース限定の特別価格キャンペーンも準備中です。

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