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「 最後の夜にはやっぱりあなたの声で呼ばれたい 」


普段ドラマを観ないわたしだが、1年に2つくらいの頻度で真面目に観るときがある。
今期は佐藤健×マカロニえんぴつということでこれしかないだろ!!!と「100万回言えばよかった」を観ている。
どストレートな恋愛ものが苦手でミステリーが好きなわたしにぴったりなドラマだった。
涙腺がバグっているので、毎話泣いている。しかも大体エンディングが流れるタイミング。なんならMVでも泣いた。広末涼子が美しい。

好きなシーンがいくつかあって、(ネタバレ注意です)一つは3話の佐藤健がガチ泣きするシーン。わたしは弱くて強い佐藤健が好きなのでとてもよかった
るろ剣は好きだけど、恋つづは耐えられないので観ていない。今回は剣心が生まれ変わった世界線だと考えると少し納得(勝手だが)。
もう一つは、7話の松山ケンイチかわガチ泣きするシーン。大の大人が泣いてるところが珍しくてどうも涙をそそられる。

「鳥野直木のことだけをただひたすらに愛している彼女のことが僕は好きなんだ…」

というセリフで飛行機の中で危うく号泣するところだった。
マジでこのキャストをセッティングした人に最優秀賞あげたい。



話は変わって、2/16はわたしの誕生日だった。
その日からちょうどテスト期間に入り、土日の部活が確実になくて月曜の休みも取れそうだと同期に伝えたら、「こっちくる?」と珍しくいう前に言ってくれた。
そのタイミングでちょうど推しのイベントが入ったので、18日のイベントに行った後の夕方に合流した。
その日の夜は、高校の修学旅行ぶりにコース料理を食べた。礼儀もお作法もわからず、しかもちょっと苦手なものを残してしまった時に「お口に合いませんでした?」と聞かれてしまい赤面、強がって頼んだワインは飲めない、というようにボロボロだったがメインとデザートはめちゃくちゃ美味しかった。
最後のデザートの前に突然、蝋燭のついた小さなケーキと小さな紙袋が渡された。いわゆる誕生日サプライズである。人生初!!
同期曰く、コースのサービスでそういうものが付いていたらしいのだが、そんな普通なお祝いのされ方に憧れていたので嬉しかった。
プレゼントはピアスだった。確か昔元カノがピアス開けたと文句言っていて、ピアスが嫌いだと思ってたけど「自分がつけるわけじゃないし」と買ってくれたらしい。「小さいのとでも悩んだけど、でかいのもいろいろつけるでしょ?」と、揺れる系のやつ。しかもお店で店員さんにめちゃくちゃ説明を受けて「軽くてワンチャン仕事でもつけられるように」とシンプルだけど可愛いのを選んでくれていた。
後日値段を調べたら、わたしのあげたプレゼントの倍近くした。お金ないって言ってたくせに。その話をしたら、後輩ちゃんは「(同期)さんの中ののんのさんの価値が上がってるんだよ」と言ってくれた。
ちょうど「100万回言えばよかった」で、イニシャルのネックレスをもらって、「普通でいい、普通がいい」と言うシーンがあった。まさにそうだと思った。
何にも特別なものはいらない、ただただわたしのために時間をかけて選んでくれたことが嬉しい。

その次の日は朝ランニングする同期を同期の服を借りて同期のチャリで追いかけて(めっちゃしんどかった)、午後からは同期が行きたいとチケットも取ってくれたオーケストラに行った。
「絶対に寝るで?」と言っていたわたしは、案の定開始3分で寝て、あまりにも揺れすぎて隣の人に迷惑をかけそうだったらしく同期が肩を貸してくれた(なんの胸キュンもない理由)。2部はちゃんとストーリーがあって、それを考えて聴いてたら楽しかった。
そのあとは買い物したり、入ったカフェが外れて結局コメダにまた入る羽目になったり、お腹いっぱいで夜ご飯は夜中に鍋になったりして、疲れ切ったわたしはちょっと飲んだだけで寝てしまっていた。
歩いてる時に「HPがもう35くらいしかない」「0になったらどうなるか気になるわ」「寝る」「置いて帰るわ」という会話をして、帰ってから「もうHPが12くらいしかない〜」「帰ってぴったり0になればいっかと思ってたわ」と言われて、なんとなくやっぱりこの人だと思った。
「ちょっとおかしなこと言ってもいい?」と言うと、「そういうの大好きだ」と間髪入れずに言ってくれるそういうところがやっぱり好きだと思った。
ライブで聴いたONE OK ROCKの曲をダウンロードする同期に「夜にしか咲かない満月」という超マイナー曲をお勧めしたら「採用!」とダウンロードしてくれたときに、やっぱり一緒に居たいと思った。

次の日、どうせ眠たいのでゆっくりしようと予定を何も入れていなかった。
代わりにお昼にわたしが食べたいと言っていた、クリスマスに作ってもらったハンバーグインオムライスを作ってもらった。しなもリニューアルしてハンバーグの中にチーズが入って、オムライスの上にもチーズが載っていた。
前の日の朝昼晩も、この日の朝も昼も、わたしはほとんど何もしてないのに、なんならこの昼なんてヨギボーで銀魂を観ながら泣いているだけなのに、ご飯が出てきて、この時ばかりは流石にわたしのこと好きじゃないと作らなくない???と思ってしまった。
同期のせいでお店のオムライスが食べられなくなった。オムライスを食べたい時は同期に会いに行かないといけない。

ご飯を食べて少しして、出発する時間になった。同期はもともとあった予定も無くなったのに渋谷まで送ってくれた。家を出る前にハグとキスをさせてくれたので少し寂しさが和らいだ。


やっぱりどう考えても同期が優しくなっているように思った。
友達誘って飲もう〜とか言ってたのに、実際その友達の話は全然出てこなかったし、ずっと2人でいた。
ルマンドをくれたときに「なんでこれ好きなん知ってるん!」というと「一年半住んでたんだぞ、舐めんな」と言われた。
またはっきりさせられなかったんだけど、これは思い込みかもしれないけど、同期はわたしのことを好きじゃないんじゃなくて、まだ恋愛よりも優先すべきことがあって、いつになるかわからないからという、よくわからない優しさのせいではっきりさせようとしないんじゃないかと思い出した。
わたしは同期とこの関係が続くなら、これから先もどんな形であれ、一緒にいられるならいつまでも待ってしまうように思えた。

今も旅行中の同期から写真がたまに送られてくる。旅行に行ってても写真を送りたくなる相手は好きな人以外なら何になるんだろう。
次会うのは1ヶ月後。
今度こそこれからの話ができるのだろうか。

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