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「 どんなに頑張ったってあなたにはなれないなら 」



1.自分で書いたnoteの内容が思い出せない

日曜日、初めてフォロワーと会った。
2、3年前に素敵な短歌と小説を書く人だと思ってフォローして相互フォローになり、去年の5月(遡った!)ごろからDMが続くようになった。
主にお互いの恋愛話。わたしの名前のない感情にどんどん言葉をつけてくれるみたいで不思議な感覚だった。
その子が会いたいと言ってくれた。
「どうか会えるうちに会いたい人に!」(カーペット夜想曲/マカロニえんぴつ)がモットーなので、速攻誘った。
もともと、ブルーベリー・ナイツが好きという理由で意気投合したようなものなので、マカロニえんぴつの穴展にお誘いして無事に会えることになった。(結局ブルーベリー・ナイツは見つけられなくてショックだった)

お互いの顔も本名も知らない者同士で会うのはめちゃくちゃどきどきしたけど、話し始めてみるともうだいぶ長くDMしてたこともあって、初めてなのに初めてじゃない感覚が不思議だった。不思議が多いね。

自分のnoteを読んでる人と初めてお会いしたのでどうしようかと思ったけど、何故かこんな自己満足エッセイもどきをめちゃくちゃ褒めてくれて多分変な顔をしていた。面と向かって褒められると素直になれない、本当はめちゃくちゃニコニコしてたつもりです。

でも困ったことがあった。
好きだと言ってくれた自分の書いたnoteがどれかわからなかった。胸キュンエピソードを教えてと言われた時に、パッと思い浮かばなかった。noteに書いた同期の言葉もそんなに前じゃないのに、LINEで言われたことなのか電話で言われたことなのかもわからなくなっていた。


「書かないと、」と思った。


前読んだ本の中に「この道で君を思い出して、だんだんこの道で君を思い出していたなって思って、ついには何も思わなくなる」みたいな話があって、確かに、と思ったんだけど、それがどの本のどのあたりかも思い出せない。

「好きなものがたくさんある人の言葉には色がある」と言ってもらったけど、それは瞬間的なものだから、書いておかないと色も形も消えてしまう。

病気とかではなく、これがわたしの、というより人間の記憶の限界なのだろうけど、忘れるということはさみしい。
「人は人に忘れられたときに死ぬ」ってDr.ヒルルクも言ってるように、忘れること死と同じでとてもかなしい。
言葉のひとつひとつを忘れたくなくてnoteやTwitterを使って、景色の全てを忘れずに残したいから写真を撮ってインスタにあげることが好きになったんだと思う。だって全部残らず残しておきたい。証を。


会ったフォロワーさんは使う表現が独特で素敵で綺麗でそれは文字でも声でも変わらなくて、その言い回しがとてもすきなのに、細かいひとことひとことは忘れてしまうのがさみしい、またあおうね。

2.「脈のない男のために伸ばしてる」という事実が嫌だ

やっと髪を切る決心がついて、美容院をついに予約した。
ウィッグを買ってそれで満足したのももちろんだけど、伸びれば伸びるほどもう人生のほとんどをショートで過ごしてきたわたしにとって、ショートをやめることは自分のアイデンティティの喪失を感じた。
そして何より、「別に確実に伸びた姿をみるつもりもないのに、伸ばせと無責任なことをいう人のために伸ばしている」という自分にだんだん腹が立ってきて、こんな鬱陶しいの切ってやる!!!という気持ちになってきた。🐇ちゃんも「どうせ会わない人のために伸ばしても!!」って言われたし。
失恋したら髪を切るっていうのはあるけど、「髪を伸ばした自分」=「好きな人のため」という事実を受け入れられなくなった瞬間「自分の好きな自分」=「ショート」に戻りたくて切るのかなと思う。
実は昔ショートを伸ばして欲しいと言われて伸ばしかけていたときにフラれて嫌になって、もともと対して伸びてなかったからベリーショートにしたことがある、あいつも伸びきる前に振って無責任だな。2年くらいめちゃくちゃ引きずってたのに同期と出会ってからどうでも良くなって、ご飯誘われたのに断ったのウケる。おかげで強くなりました。引きずったら削れてなくなるのは本当だね。(あとのうた/back number)
フォロワーさんとも「髪を伸ばせと言ってくる男は無責任」談義をした。ずるいよねほんと。

好きだった(はずだった)/マカロニえんぴつ


切るっていったら「だからショートが1番似合うって言ってるやん」と親にも言われた。さすがとしか言いようがない、妹はわたしのしたかった髪型にしていて可愛かった。ぜっっったい前髪ない方が可愛いけど…
生徒はめちゃくちゃ舐められてるけどめちゃくちゃ素直に褒めてくれるので「先生はどんな髪型でも似合うよ!!!!」と言ってくれる子がいて自信が湧いた。単純。

同期に聞こうかとも悩んだけど、そもそもわたしに興味がないし、隣で寝るときに伸びているとうざいって言ってくるし「どうせ走るときに邪魔って言うだろうから切りな」と言われたこともあるくらいなので、同じ好きな人のためなら切っちゃおう、文句言ってもわたしはあんたの彼女じゃないし!!!という思いもある。

何より同期を好きになった理由の一つが、一緒にいるときの自分が好きになれそうだったからだ。なんでもないよ、を聞いてしっくりきた。売れすぎて「わたしの曲」じゃなくなった気がしてあんまり聞かなくなったけど、そのフレーズは好き。

マカロニえんぴつの穴展は、はっとりさんがUNICORNに憧れてバンドを初めて上京するまでのショートフィルムが上映されていた。
ナレーションのはっとりさんの声で感激し、服部を聴いて「毎日目覚ましで聴いてまーす!!!」と感動し、はっとりさんの姿で泣きそうになって、リリー・フランキー演じるお父さんの表情に涙が出そうになった。家だったら声出して泣くところだったので、我慢した。

実は推しと共通の推してるモデルさん(ややこしい)は、髪が長い。だから推しもロングが好きで伸ばしてと言ったんだろう。
あこがれを聴いてハッとした。どんなに頑張っても好きなモデルさんのようにはなれない。
というか実はそのモデルさんも、「なりたい人はいない」と言っていて、なりたい人がいる時点でそのモデルさんのようにはなれないなと思ったことを思い出した。

なんか違うよな
だけどいいかなって
それはあり得ない
死んでるよ それ死んでるよ
あこがれ / マカロニえんぴつ

決意表明として、そのモデルさんにも「ショートにします!!!」と伝えた。自分の好きな自分で今年こそ会いに行きたいな。

ということでせっかく伸ばした数センチの襟足を切ります。そんなもんかよと思われそうだけど、伸ばしたことはわたしにとってのチャレンジだったし、切ることは断ち切るんじゃなくて、成長だと思いたい。

切る代わりに買ったsheinの激安ロングヘアのウィッグ、ダメ元で頼んだら行きつけの美容院でカットしてもらえるらしいので楽しみ。本当は欲張る方法を見つけたから決心できた気もするね。


なんかまとまりのないようなきもするけど、明日もしかしたら雪の中出勤しないといけないかもしれないのでこの辺で、おやすみなさい。

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