「 『 お前のだけやけに光って見える』 」のフレーズでわたしを思い出せ

わたしには菅田将暉似の中学のときの後輩がいる。(似てるので仮に麦くん(仮)とする、多分今後も出てくる)
後輩といっても誕生日は2ヶ月しか変わらないし、なんやかんやで今の今まで仲がいいのでむしろ親友に近い。

わたしが中学2年生の時に、顔が可愛い後輩が入ったぞー！と友達と騒いでた可愛い後輩のうちの1人が麦くんである。
そこから恋愛相談を受け、麦くんの好きな人もなぜかわたしに麦くんが好きだと相談され、なぜかキューピットになり(付き合った、しかもめちゃくちゃ長く)、さらに漫画や音楽の趣味が合うことがわかり、漫画を借りたりして仲良くなった。
そんなこんなで高校が別になっても、大学に入って県が別々になっても年に2回くらいは会ってずっとお互いの恋愛の話をしている。
だからお互いの歴代の彼氏彼女や好きな人は知ってるし、「35歳になってもお互い独身なら結婚する」という約束までしている。

しかし前置きを思い出してほしい。
こいつは麦くん(仮)なのである、菅田将暉に似ているのである、つまりイケメン。
さらに古着好きのオシャレさんときてる。
14歳だった頃はわたしより小さかった身長も、今では頭ひとつ分くらい抜けてるし大人っぽさもましてもう姉みたいな気持ちで成長を喜んでいる。尊い()

そんなやつをこんなちょろいわたしが好きにならなかったといえば嘘になる。実際たしかに好きだと思っていた時はあった。
でも「好きな人を真っ直ぐに好きな姿」が好きだと気付いて、それは自分では無理だと思った瞬間自然に諦められた。

というかその前に彼女が途切れないので、私の入る隙がない。
LINEの返信も遅いから、気づいたら別の彼女になってる…ということもザラにあった。
そしてわたしも彼氏がいた時もあったし、大抵好きな人を引きずっていたりするので、タイミングが合わず、友達のままでいる、と思っている。

何回か2人でご飯に行くことはあったけど、飲むのはわたしの親友と3人で行くことが多かった。
夏休み会おう！と3人で予定を立てたが、まさかの親友がドタキャン。急遽2人で飲むことになった。

なのに1時間以上遅れると連絡があり、1人でまだ飲めるチャミスルを開けたが減らない、頭が痛くなってきた頃に麦くん(仮)がきた。
マジで相変わらず菅田将暉で腹が立った。

そんなこんなでお互いの近況報告をして、新しい彼女の話を聞いて、同期との最近の話をして、「思った以上に幸せそうでよかった」なんて言われて、全く減ってなかったチャミスルがなくなった。
酒雑魚すぎるわたしはもうすでに酔っていて、とにかくふわふわしていた。

わたしがかわいいかわいいというのは知ってるので、「一緒に飲んでくれないの?」には素直にやられたし、トイレ行ってる間に会計が終わっていたので「わたししゃかいじんなのに！」という訳の分からないキレ方をした。(半分しか払わしてくれなかった)
店ではちゃんと意識して間空けて座っていたのに、電車でぴったり座ってきて訳がわからなかった。

まだ帰りたくなかったので、コンビニで一缶ずつほろよいを買って、歩いたり止まったりしながらわたしの家と麦くん(仮)の家のちょうど中間に出られる坂道を上がった。気分がよかったので一度言ってみたかった「ほんとは昔ちょっと好きだったんだよ」という言葉も言えた。

途中道端で座り込んで、reGretGirlの話になった。
わたしはピアスの歌詞がRADWIMPSのふたりごとのオマージュだという話がすきなのだが、麦くんはそれを知らなかった。
ピアスを歌う麦くんの声が残ってる。
歌も花と同じで教えてくれた人のことを思い出させられるから、わたしのこともちょっと思い出せばいいのにと思ってる。

↑今日のタイトルたちです

そろそろお開きにするかとなったとき、何かを察した麦くんがいつのまにか大きくなっていたでで頭を撫でられて「大丈夫、ちゃんと付き合いたいって言うんだよ、(同期と)付き合えるから大丈夫だよ」って言われて泣いた(嘘、泣いてない)。
でもそのときにはじめて、否定される可能性が高いとわかってるのにこんなにいろんなひとに同期の話をしてしまうのは、誰かに大丈夫って言って欲しかっただけなのかもと思ったし、やっぱりわたしが好きなのは同期なんだと思った。

最後交差点でばいばいしたとき、振り返っても振り返っても手を振ってくれていて、最後まで敵わなかった。

基本LINEは遅いくせに、「帰ってこいって言われたらすぐ帰ってくるからね、また冬ね」と言われた。
わたしは失敗してばっかりだけど麦くんとうまくやれてるのは多分麦くんがやさしいからだと思う。
麦くんと絹ちゃんが結ばれないように、麦くんとはずっとともだちでいたい。