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「 だからせめて今は俺と生きてほしい 」



6月某日
・久しぶりに小中高と同じで大学は学校が違えども同期の女子で唯一陸上を続けていた者同士として(全国レベルなので本当に天と地の差だが)仲のいい友達とほぼ一年ぶりにご飯に行った。
前回も今回も、私の欲しかったガチャガチャを見つけてくれて連絡をしてくれて、それを受け取るために会った。会う理由を作ってくれて嬉しい。
そのときわたしは部活の顧問として、指導の仕方に悩んでいて、注意しても何も変わらないことに対して自分がおかしいのかなと思い始めそうになってたときで、同じ先生たちに教わった友達はわたしと同じ思いでいてくれたので良かった。同じ立場になって思い返して、自分の顧問の先生たちが100%正しいとは思わないけど(時代的も変わったので)、それでも教わったことは大きいし良かったと思う。
少なくとも、高校の先生が言っていた「大人になっても連絡を取り合う友達が本当の友達」というのは正しかったと断言する。

その友達が"世間一般では普通でない恋愛"をしてることをためらいながらも打ち明けてくれて、話してくれたことが嬉しくて、恋愛なんて人の数だけあっていろんな形があって良いと思ってることを伝えたかったけどうまく言葉にできなくて、「愛されてるならそれでいいんだよ…!」と答えてしまい、わたしのエグい振られ話をしたあとだったので余計に「切実すぎる…」と変な方向に気を遣わせた。マジですまん。

後輩くんはこの子の後輩でもあるので、やっとわたしと後輩くんの両方を知ってて、屈折せずに聞いてもらえる人に話せた。
大体連絡が来なくなるという話をしたら、「宇波はお人よしだから雑に扱われるんじゃない?」と言われた。お人よしは初めて言われた。お人よしって長所なん?短所なん?

お互いの好きだったもの、今好きなもの、お互いの好きな人のことを話すのは楽しい、楽しい会でした。

6月某日2
・親戚のおばちゃんが亡くなってしまった。
そんな訃報がお母さんから夜中に届いていて、朝に知って、三親等どころか血の繋がりも怪しいし、県外だしということでお通夜もお葬式も行けないだろうなと思いながら仕事に行った。
仕事してる間もたまに思い出すくらいで普段通りだったのに、お母さんから「おばちゃんやっとおじちゃんに会えるね、もう会えたかな」とLINEが来てて、家に帰ってからおばちゃんの旦那さんであるおじちゃんも、別の親戚のおじちゃんももういなくなってしまったことを思い出して、涙が止まらなくなった。
そんな日に限って忙しそうで電話はできそうにないし、急にかけるほどの勇気もなくてただ1人で泣いて、泣き止んで、眠った。

それでもその日の夜中に、好きなYouTuberの好きな企画の匂わせがあって、それを伝えるLINEが来てた。
好きな企画があれば教えてくれるのも、愛と呼んで良いですか。

もしも俺が死んでしまっても
誰も悲しまないでいいように
歌を残すから
だからせめて今は俺と生きてほしい
ありえないほどの痛みも全部奪って
夜空にでも打ち上げられて
星になるから
いつか許してくれないか

エイトビート / シンガーズハイ

・昔はよく遊んでいたけど歳を重ねてどう接したらいいかわからなくなってた年下のいとこがシンガーズハイが好きだと聞いて、誘ったフェスで一緒に聴いた曲がどれも良くて、しかもわたし以上にそのフェスを楽しんでくれていて、結局お互いそれぞれに楽しみすぎてそのバンドしかちゃんと一緒に聴けなかったけど、また繋げてくれてありがたかった。
バンドマンって羨ましい。もし死んでしまっても歌は残り続けるから。わたしは何が残るんだろう。死んだ後にこのnoteを読まれても困るしなとか思う。

・少し前にアイドルが好きな友達とアイドルとバンドマンの違いの話をした。アイドルは不特定多数の人たちに愛や夢を届けることができる人たちで、バンドマンは特定の「あなた」とか「君」とか「アイツ」とかに愛とか恋とか超個人的お気持ち表明とかを叫ぶことができて、それに共感できる人たちがついて行った先に楽しさとか安らぎとか希望を与えてくれる人たち、だと思う。どっちも尊くて素晴らしい。

・最近、このアカウントの父ですとか、妻です、とか、生前お世話になりましたとかのツイートをよく見る。本当に本人が亡くなったのかもわからないし、アカウントにどうやってログインしたんだろうとも思う。自ら死を選んでしまった推しの親を名乗るアカウントが生前の推しの写真をリツイートし続けてて少し怖い。

・もしわたしになにかあったとき、わたしのアカウントにログインしてフォロワー全員に伝えて欲しいとかの願望はないけど、同期にだけは伝えて欲しい。同期にはわたしをずうっと忘れずに生きて欲しいし、そうじゃなくてすっかり幸せにもなって欲しい。一年に一回お墓参り来てくれたら万々歳だなぁという気持ち、コナンの安室さんが毎年行くみたいに…


・梅雨と生理のせいで暗いので明るい話をしましょう!!!!
結局親戚のおばちゃんのお葬式にはお父さんだけが行って、お父さんのお母さん、つまりおばあちゃんから「宇波家をどうやって終わらすか」という話をされたらしい。たぶんおばちゃんとはおばあちゃんが1番近い存在だったので気が動転してたのもあったんだろうけど、わたしも妹も女で後継がいなくなりわたしたちが嫁いだらこの名字は終わるからと、いろいろやらなければならないことを話されたと言っていた。正直父の実家のあるまちがすごく好きだし、お墓も海の近くだからそこがいいなと思ってたし、何より「結婚できるかもわからないのに…?」というのが正直な気持ちだった。
その話を久しぶりにご飯に行った同期と共通の友達(たびたび出てくる🐻くん)に話をしたら、「もし宇波が(同期)と結婚するなら、逆に嫁いでもらったらいいんじゃない?」とサラッと言われた。
この友達はわたしのことも同期のこともよく知ってるはずなのに、サラッと当たり前かのようにわたしと同期が一緒にいる未来を見てくれるので、不思議で仕方ないしありがたい。
好きな人の名字がほしいって夢見てきたけど、一緒にいてくれるなら、なんでもいいかな、


愛している
ただあなたを愛しているんだよ
それだけがずっと言いたかった
やっと言葉にできた
愛している
ただあなたを愛しているんだよ
それだけがずっと言いたかった
やっと歌にできた

エイトビート / シンガーズハイ

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