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「 あなたがもし白い骨になっても大好きだよ あたしはあなたの事 」

題名はあくまで歌詞ですから、正直になってもいいですよね!!好きな歌詞だし!!!

いつもならリンクを貼るのですがYouTubeになかったためスクショです


年が明けて三連休、また東京に向かおうとしていた。が、その前日の親が旅行中に妹が熱を出して病院に連れて行けるのがわたししかないとなり、急遽実家に戻った。
結局金曜には行けなくて土曜の午前中に行くことになり、さらに結果はインフルエンザで、薬までもらってかえったらすっかり遅くなってしまった。
同期はわたしがコロナになった2回とも会ってたけど元気だった人なので、全然気にせず来ても良さそうな言い方をしていて、わたし自身も熱はないけど久しぶりの出勤の疲れもあって、今から東京に向かうと遅くなるし同期はバカだからいいけど友達にまでうつすのは申し訳ないし……と思って、その日の夜ご飯に行く予定だった友達との約束を断ってしまった。

妹は行くならこれ持って行き!!!とカイロを大量に持たせてくれて、冷えないように対策して東京行きの新幹線に飛び乗った。
ただ新幹線の中で、少し前に後輩ちゃんとLINEでお互い思い違いを起こしていて、最終的にどっちもどっちだったけど「(同期)さんを無意識に優先するのよくないよ」と言われて確かにーーーと思ってしまったことがあって、今回もそれに当たるのだろうか………とモヤモヤしてしまった。もちろん友達も「全然大丈夫です!」と言ってくれたのだけど、当日にドタキャンされるほど悲しいものはないよなぁしかも東京いるのになぁと申し訳ない気持ちになった。


そんなもやもやを抱えながらついた同期の家では、「サトウのご飯買ってきてくれたら作るよ」「安い方(サトウのじゃないレンチンご飯)買ってきた」「これはサトウのご飯じゃありません!!」とか言いつつも晩御飯をまた作ってくれて、嬉しそうに渡された箱には1ヶ月早い誕プレであるインスタントカメラが手違いで10個入ってて「おもしろいから早く渡したかった」「旅行行くならカメラがいいかなと思って」と色のチョイスまで完璧で嬉しくって面白くって笑い転げた。


次の日は、同期が帰省のために買って残っていた青春18きっぷで電車に揺られながら、もらったカメラを持って栃木まで旅行に行った。
行く店も場所もレンタカーも何もかも決めて予約してくれていた。その予定の中には、わたしが写真を撮りたいと言っていた渋谷の看板も含まれていて、わたしより画角を気にして撮ってくれた。
決めてくれていた予定で順調かと思われたけど、思った以上に店が閉まるのがはやくて食べたかった団子が食べられなくて落ち込む同期をつれて急遽入った落ち着いた店で急いで和菓子を食べて、次の店まで走ったのに空いてなくて結局まだ元気な同期にコロッケを買いに走らせたり、レンタカーを返す場所の到着予定時刻3分前とかになったりでドタバタで、「俺はいつも巻き込んでしまうから、一人旅が気楽なんだ」とか言うから「わたしは巻き込まれたいから楽しくていいよ」と答えた。実際わたしは自分の意見がなさすぎて、店を選ぶのとかが苦手なので正直なんでも決めてくれる同期と出かけるのが気楽で仕方なかった。そんな同期だから、海外旅行にも行けると思えている。
結局さいごは美味しい餃子を食べて、走ったのに並びすぎて変えなかったプリン屋さんを駅で見つけて、ふたりでひとつだけ買ってまた電車に揺られて帰った。
急に同期が「この旅が終わらなければいいのに」と言い出すから嬉しいこと言うてくれるやん〜と茶化してたら、「逃げ恥のみくりさんのセリフだよ」と言われて、どこまでが本気なのかわからなかった。
指輪の話になったときも、ふざけて「結婚指輪は高くなくていいからジブリパークのハウルの指輪でいいよ〜」と伝えたら「結婚する彼氏に伝えとくね〜」と言われてちょっと殴った。


次の日の朝、それを2人で食べて(何口か食べて渡したら全部食べられてしまった、正直に謝られたので許す)、前完成させたパズル(まだ机を占拠されてた)を固めるためののりを買いに行き、ずっと行きたかったハンバーガー屋さんで胃のキャパを超える量を頼んでしまい、怒られながら食べてもらった。珍しくわたしのスーツケースをずっと運んでくれていた。
今度は来月会う予定がもうすでに決まってたので、「また来月」と最後に握手をして別れた。

行く前はいつも少し不安なのに、帰りはいつも充実した気持ちで帰ることができる。
でも今回は違った。行きしに旅のお供に買った恋愛小説が悲しくて、帰りに電車で少し泣いてしまった。
電車を降りたあと、車に乗って帰るのに、耐えられなくなってバカみたいに泣いてしまった。
なんでなのかいまだにわからなくて、昔の恋人が死んでしまった主人公に自分を重ねてしまったのか、愛が何かを話すセリフに共感したのか、そんな気持ちになれないことを登場人物と比べてしまったのかわからないけど、なんとも言えない気持ちになってとにかく涙が止まらなかった。

指輪のくだりはそっけなかったくせに、同期が将来海外に行くという話になったときに「海外の学校の先生とか興味ある」と言って、また止められるかな〜と思ったら「いいやん、日本人学校とかで先生したら」と、むしろ今までと違って歓迎される言い方をされて、嬉しかったのもあるかもしれない。
誕生日プレゼントのこともそうだし、ちゃんと思ってくれていることが分かった上で、ちゃんとした関係になれないことが悲しかったのかもしれない。

初めて東京から帰ってきて泣いてしまった、そんな冬休みの最終日だった。

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