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「 キミが好きだよ エイリアン 」


2023/05/29

今週末会うんだけど今回はお互いの中間地点で合うから車で行く。大学の時よく遊んでいた4人で遊ぶ。
でも土日遊びすぎて体調が良くなくて「運転しんどかったら行けないな」と話をすると「新幹線で来たらいいやん」と言われた。
そこまでさせてわたしに会いたいのか!!


2023/06/01

天気が思わしくないし、1人で長距離を運転するので土曜日ゆっくり行こうかなぁと「昼前には出れるようにしようかな」と連絡したところ「昼過ぎに来てもいいよ」と言われた。もういい加減素直になればいいのにと思う(何目線?)。
まぁその後ただ移動手段がないから車で迎えにきて欲しいということだった。足でした。

半額だったので久しぶりにパックのお寿司を買った。
買って食べてから気づいた、貝が入ってる…
好き嫌いは減ったがどうしても貝類だけは苦手で、同期と一緒に住んでた頃は、2パック買って、お互いにいらないお寿司を押し付け合っていたことを思い出した。
おかげで最後まで美味しく食べれたんだなぁと1人冷たいお寿司を食べた。貝は食べれなかった。


そして6/3、本当は金曜日から行ってるはずだった同期は新幹線の関係で土曜日の午後から出発、同じく前の日に新幹線に乗れなかった同じ地方に住んでいる同期の親友と乗り合わせて行った。わたしは前日の悪天候のおかげで休校になり、午後から休みが取れて爆睡でき、風邪を治すことに成功した。
「駅行ったら人が多すぎて新幹線に乗れない」という同期にそりゃそうだろ!!とツッコミながら、前日の台風の名残の風に負けそうになりながら車を走らせて、無事に4人で集まることができた。

一軒目の予約時間に同期が遅れてきて、荷物を車に置く関係でわたしが駐車場まで迎えに行ってもちろん飛びついた。
「中学校教員がそんな短いスカートはいて!」とおじさんみたいなセリフを言いながら、「3人全員にプレゼントを持ってきた」とその準備をしていた。
同期の親友ともう1人の友達へのプレゼントは前回遊びに行った時に一緒に買ったものだった。
一軒目が焼肉屋だったのだが、真ん中にえんとつがあって向かいの席が遠く、必然的に同期の親友ともう1人の友達、わたしと同期で座ると会話もあっちとそっちで別れがちだった。
前2人がどんどん盛り上がってるのが寂しくてでも同期と適当に話してるのが楽しかった。「なんか話しよ」「明日のONE PIECEなんだろうね」「知らん、会話終わった!」「毎日LINEしとるから喋ることない」「それな」
同期の親友ともう1人の友達はなんやかんやあったみたいだが、いろいろあって、友達にはもうプチ遠距離の彼氏がいて、もれなく結婚する予定らしい。
「会えないと無理だから…」とぼやく友達に「いや東京と近畿でも会えるから」「勝手に会いにきてるけどな」「でもちょっと会わない方が優しいよね」「俺は元々優しいよ?」「いやずっとは飽きちゃうでしょ?だから今の方が優しい」などと話をして笑われてしまった。

そのあと「ご飯とビビンバ頼んどいて」と事前にLINEできていたビビンバが来たのだが、ここで事件は起こった。
ビビンバが石焼じゃないとごねた、そもそも石焼と石焼じゃないビビンバがあることも知らなかったからわたしも普通のビビンバってそういやこの世に存在するな…と思ったくらいだし、同期のLINEを確認しても「ビビンバ」としか書いてなかったから、わたしら悪くない。
なのに同期は「一年半も一緒に住んでたなら俺が石焼しか食べてないの知ってるだろ!」と言い出して「彼女に要求するんならわかるが違うぞ⁉︎」と大騒ぎした(喧嘩ではない、もはやネタ)。米と米を頼むことに違和感を感じなかっただけ許してほしい。


2軒目は居酒屋に入って、なぜか車に置いておけばいいわたしのONE PIECEの一番くじの代行商品を持ってきていた。少し前のONE PIECEの一番くじをまた気が狂ったように引いていて、わたしはとりあえず10回分買い取ることになった。のに、明らかに10回分以上の商品を渡されて、さらにわたしが欲しがっていたけどどの店にもないと言ってて諦めていた、ゴーイングメリー号のタオルをくれた。
「欲しがってたからメルカリで買った」と訳のわからない努力をしていて、それが最高に嬉しかった。メリー号との別れのシーンを思い出して余計に泣きそうだった。
「3人全員へのプレゼントがあるから」とは言ってたけどわたしは「自分で買い取ったやつだしな…」と完全に油断してたから、ずっと広げて喜んでた。


3軒目は少し離れた店でビリヤードをすることになり、歩いて行くことになった。
酒ザコでそんなに飲んでないのに酔ってたしあんまり覚えてないのだが、なぜか肩を組んで「俺にはお前しかいないよ」とふざけて言われたことと、結婚したら苗字が変わるという話になったときに「宇波か…考えとくよ」とふざけて言われたことだけは覚えている。

ビリヤードはわたしと友達は初めてだったから教えてもらいながらまず練習して、その後ペアで戦ってビリヤード代を賭けようという話になった。
わたしは基本的に体の使い方が下手なのでもちろんビリヤードもできず、さらに眠くなっても来ていて面白くない顔をしていたんだと思う。「おもしろくない?」と同期がこっそり聞いてくれて、うなづいたけどその後も懲りずに教えてくれた。
同期の教え方が上手いのか、コツを掴んだからなのかちょっとずつできるようになり、一緒に走っていたときみたいに、同期に教えてもらったことがスッと入ってできるようになる感覚が嬉しくて、わたしと同期の関係を知ってる人たちだけの縮小垢で呟こうとしていた。
そのツイートを打ってるのを見た同期が「嬉しいの?」とさらに嬉しそうにしていてますます嬉しくなった。
ペア戦はわたしと同期、同期の親友と友達でやることになった。途中で、同期がわたしにしか教えてないことに気づき、理由を聞いたら「ペアになるならここ(わたしと同期)かなと思って」と、好意よりも賭けに勝つことを考えた返事が返ってきてらしさを感じた。
4分の2が初心者だから流石に泥試合になり、試合が終わるか、制限時間になるかになった時に、なんとわたしが最後の一球を入れた。
入れた瞬間バカみたいに喜んでたら、バカみたいに腕を広げてる同期がいて飛びついたらそのままくるくる回られた。ドラマでしか観たことない!(突然のあいみょん)
2人で「ありがとうございます!!」頭を下げて、無事に賭けに勝った。


その後流石に店も空いてなかったため解散し、同期と泊まるホテルに向かった。向かってる途中にお腹が空いたという同期と一緒に、遅くまで開いていたラーメン屋に入った。
わたしはお腹がいっぱいだったため、同期のらーめんを少しもらって、どて煮を頼んだら自分の知ってるどて煮と味が違ったのと、らーめんがおもった以上に美味しかったのとで結局替え玉を頼んだ。くらいの時に店内でキリンジのエイリアンズが流れた。
なんでこのタイミングなんだと思った。キリンジのエイリアンズは明け方の若者たちで、2人が初めてホテルに行った次の日の朝、彼女の携帯の目覚ましで流れた曲だった。それ以来、🗼の家に泊まった時や、同期とホテルに行った時などの目覚ましにしていた。
🗼のことを思い出してしまって、嫌がらせかよと思いながららーめんとエイリアンズのミュージックを載せたストーリーを🗼も入ってる親しい友達であげた。後悔するくらいお腹いっぱいになった。

次の日は2人で泊まったとき恒例のONE PIECEをみて、同期の試合を観に行った。ワンピースを着てアームカバーをつけて日傘をさしていたら「彼氏の試合観に来た彼女かよ」と言われた。パッと車からレジャーシート出してくる彼女はいないからどちらかというとマネージャーだと思うが…とは言わなかった。
流石に前日の3時まで遊んでいたので結果は‥という感じだったが、まだ走っている同期を久しぶりに見れて嬉しかった。

競技場で同期の親友と合流し、3人でご飯を食べて、同期を駅に送って2人で帰路についた。
帰り道、前の日の話やお揃いのネックレスをもらった話をした時に「彼女以上嫁未満だって俺が認めるわ」と言われた。
ずっと「友達以上彼女未満」だと思ってたからずっと一緒にいる人からするとそうなるのかと驚いた。

次の日の仕事はお互いに疲れが取れないというLINEを送りながら過ごした。遊びすぎ。


2023/06/06

王様に捧ぐ薬指にハマった同期に勧められて見始めて、最新話が放送されるタイミングで電話がかかってきた。
ドラマが終わって「まだ寝ない⁉︎風呂入るから待ってて⁉︎」と繋いだ携帯を放置して風呂に入り、寝るまで適当に話をしていた。(その前の日も風呂に入れないとごねてたら当然「よーいどん」とLINEがきてなぜか風呂の早さ対決されたが無事に入れた、風呂苦手なのバレすぎ)
「そういやフィギュア飾った?」と聞かれて、日曜に帰ってきた荷物をほとんどそのままのわたしは「タオル飾って満足してた、あれが1番嬉しかったから忘れてた」と言ったら満更でもなさそうにしていた。

電話しながらインスタのリールを流し見していた時に季節の曲として神聖かまってちゃんのフロントメモリーが流れてきた。
フロントメモリーも🗼が恋は雨上がりのようにを勧めてくれて観て「通勤の時に聴くといい」と教えてくれた曲だった。
花束みたいな恋をしたで「花の名前を教えてくれた人のことは忘れない」みたいなセリフがあったが、教えてもらった曲もずっと忘れないよねという会話も🗼としたなということを思い出して嫌になった。音楽と共にしか過ごせないのに音楽の思い出を作りすぎてしまったと後悔した。
同期の親友には🗼のことは墓場まで持ってくと宣言した。



でも今回でエイリアンズの思い出は同期に上書きされたし、私たちの方がよっぽど得体の知れない関係だと思った。
いつだって魔法をかけてくれるのは同期だ、もう間違えたくないと思った。


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