ディズニーキャラの「仕事」と「プライベート」の話をしよう

さて皆様、世界一有名なネズミことミッキーマウス、彼の職業はご存知でしょうか。

作品内ではガウチョ、農園暮らし、ゴーストバスター、フリーター、ハワイ旅行、蒸気船のクルーとさまざまな職業や経験をしているミッキーですが、彼の職業は「映画俳優」です。

これは短編に出ている全キャラ共通で、ミニーにも、ドナルドも、グーフィーにもプライベートと「俳優としての仕事」が存在し、それぞれに人間関係があります。

というわけで、今回はそんな彼らの「仕事の姿」と「プライベートの姿」と交友関係を検証していこうと思います。特にグーフィーのプライベート周りはガセ知識が蔓延してるし。

ミッキーの仕事とプライベート

まずは僕らのクラブのリーダー。職業は映画俳優兼トゥーンタウンの市長兼ミッキーマウスクラブ(アメリカで放映されていたテレビ番組)のリーダー。あとはキングダムハーツシリーズでの「王様」も世界線が違うので微妙なところですが彼の「仕事」ですね。

ミッキーの俳優としての姿を見られるのは映画各作品のほかディズニーパークの「ミッキーの家」で映画撮影の最中の彼に会うことができます。東京のパークでは「蒸気船ウィリー」「魔法使いの弟子」「ミッキーの大演奏会」と言った代表作の衣装でゲストを迎えています。

ではそんな彼の俳優以外の姿がどこで見られるのかというとテレビシリーズ「ハウスオブマウス 」と映画館で放映されなかった短編シリーズ「ミッキーマウス・ワークス」。

ハウスオブマウス では俳優ではなく「クラブのオーナー」としてのミッキーでさまざまな「映画に出演していた」キャラクターたちを出迎えています。

ここからのキャラも共通なのですが、1928〜50年代の短編映画や劇場長編作品の姿は「俳優としての彼ら」、テレビで見られる作品での姿が「プライベートの彼ら」と言えそうですね。

ミッキーの交友関係

ミッキーの交友関係は基本は作品で見られる関係で変わりありません。ミニーは恋人でモーティとフェルディが甥っ子、プルートが愛犬。強いて言うなら初期作品に多く出てくる「ミッキーが共に暮らしている描写があるたくさんの子ネズミ」。彼らはプライベートでの交流のない「ビジネスライクな関係」と言えます。

ミニーが恋人ならもちろんグーフィーやドナルドは良き友人。グーフィーは元々「グーフィーがスターになるまで」で明かされている通りミッキーの大ファンで言ってしまえば彼のバーターから成り上がった俳優ですが、それでも長年の付き合いからとても良い仲。

反面ドナルドはデビュー作が「シリー・シンフォニー」というミッキーと関係のない短編であったこともあってかグーフィーと立ち位置が違いミッキーの「悪友」と言ったところ。割とミッキー、ドナルドには扱いが雑と言うか塩対応なんですよね。それだけ仲がいいと言うことなのかな?

そしてこの「三馬鹿トリオ」と意外にも仲がいいのがミッキーよりはるかに先輩なディズニーの最古参「ピート」氏。後述するグーフィーとの付き合いが一番濃いピートですが、ミッキーやドナルドと一緒にご飯に行ったり、映画のコメンタリーを一緒にする仲のよう(ミッキードナルドグーフィーの三銃士より)

ミッキーの余談になってしまいますが、単独の作品等での描写がないからかミニーやプルートのプライベートは「比較的プライベートがわかりにくい」ミッキー以上にわかってないです。なんならピートの方がプライベートはよくわかってます。

ミニーのプライベート描写としては「ミッキーと割と近所に住んでいる」「飼い猫にフィガロがいる」と言ったところ。

ミッキーの愛犬プルートですが…彼は「二股疑惑」が長年かけられております

プルート二股説!?

ミッキーはミニー、ドナルドはデイジーと「ガールフレンド」が固定されがちなディズニー作品ですが、プルートは大先輩の恋多きうさぎオズワルドよろしく、2人の「彼女」がいます。

まずダイナ、ダックス風の美犬で「プルートとエサどろぼう」などに出演。

そしてもう片方がフィフィ、「プルートの五つ子」等に出演するペキニーズ風の美犬。

この2匹なのですが、初期作品にはダイナが出演していたものの後年フィフィに移行、フィフィのグッズが多く出ておりフィフィとの間には子供がいる。と言ったところから彼女…というか「正妻」がフィフィ、ダイナは「元カノ」、もしくはミッキー初期作品の子ネズミ同様「役の上の存在」なのかもしれませんね。つまり新垣結衣がドラマで他の男性と恋人関係になっても実際の旦那は星野源だよね?的なロジックです。

ドナルドのプライベートと交友関係

さてさて、ミッキー以上にプライベートが明かされているのがこれからの2人。

ドナルドのプライベートの姿は「ハウスオブマウス」や「三人の騎士の伝説」、そして彼の血縁も多く出る「クワックパック」や「ダックテイル」で明かされます。それではまずは彼の血縁や交友の代表から整理しましょう

・スクルージおじさん⇨ドナルドのおじさん、世界一の大富豪にして世界一のドケチ。彼は短編出演がほとんどないので相対的に「プライベートが多く映像化されている」キャラですね。

・ヒューイ、デューイ、ルーイ⇨ドナルドのわんぱくな甥っ子たち。親はドナルドの姉のベラ。宇宙飛行士のベラが任務のため宇宙へたつことになり彼らはドナルドのもとに預けられます。

・ヴォンドレーク教授⇨実は遠縁。というかアヒルキャラはほとんど「ダック家」と言う巨大な家系図の中にいます。

・ホセとパンチート⇨ドナルドの独自の友人関係にして親友。「三人の騎士」と言う映画が初出の関係でしたが後年「伝説に記された三人の騎士の後継」だとか「学生時代に三人の騎士」と言うバンドを組んでいたと言うことが判明しました。つまりマブダチ関係。

「ブラジルの水彩画」でドナルドとホセが初対面じゃなかったかって?知らん

こんな彼らとドナルドのプライベートが描かれるのが前述作品。「三人の騎士の伝説」では三人の騎士ドナルド、ホセ、パンチートの三人によるアレやこれやが描かれます。ホセパンの2人は短編作品への出演がほとんどないので、彼らもプライベートでのドナルドの付き合いが基本なのでしょう。

ドナルドと甥っ子どもとの関係は映画での役として短編シリーズで拝めるのが一つ。これに関しては子役として自分の身内を起用した的なノリなのでしょう。ハリウッドで忙しいドナルドが甥の面倒を見るとなるとこれくらいはやる。

プライベートでのドナルドと甥っ子のハチャメチャが描かれるのが「クワックパック」。そしてドナルドを離れ「スクルージおじさん」と「三人の甥」、そしてスクルージの相棒兼パイロットのランチパッドを中心に動くのが「ダックテイル」です。


…え、ドナルド何してんの?って?


そりゃ、彼の仕事ですよ。

そう。ドナルドは「映画俳優以外にガチの仕事」があるのです、とゆーか仕事柄映画俳優が副業。

ドナルドの本職は彼の着ている服装どおり「水兵」。アメリカ海軍所属の軍人なのです。仕事で長い間陸を離れるため甥を(また)叔父のスクルージに預けるのが同作の始まりです。

この設定は「ダックテイル」で明らかになったものの、戦中には幾度となくプロパガンダ映画にドナルドが駆り出されていたことが繋がってるのかもしれませんね。(その当時軍サイドはドナルドではなく「納税マン」みたいなオリキャラを期待していた模様)

つまり映画俳優としてのドナルドが「短編映画」、友人と一緒にいるドナルドが「三人の騎士」、おじさんとしてのドナルドが「クワックパック」、水平としてのドナルドが(出番ほぼないとは言え)「ダックテイル」となります。

ちなみにドナルドの海軍でのお仕事は通信兵。もちろん誰にも聞き取れないそうな。


閑話休題ですが、この法則でいくとチップとデールのプライベートは「チップとデールの大作戦」。映画以外では彼ら2人は冒険家やレスキューレンジャー(自警団みたいなもの)をしているようですね。服装もモロだし、性格も短編映画と少し違う(主にチップ)のはこれが彼らの「本質」なのでしょうか。


グーフィーのプライベートと交友関係

映画とプライベートで一番差があるのがグーフィー。

前述の「グーフィーがスターになるまで」ではプールが7つありプラチナのリムジンを備えた大豪邸に住んでいましたが、後年の「パパはグーフィー」では普通の家に住んでいます。住んでいるのは飼い猫と愛する息子のマックス。マックスは短編映画出演が基本ないので「俳優」ではなく「ただの少年」と言ったところなのでしょう。

そんなマックス以外の彼の交友・血縁がこちら

・ピート⇨実はピートの妻のペグと合わせて大学時代からの付き合い。ピートは少し鬱陶しがってますが腐れ縁なのかパパはグーフィーではずっと隣同士に住んでいます。グーフィーが無職だったり大学生(2回目、彼女もできたよ!)をしたり写真館勤務をやっている中彼はテレビシリーズでは中古車販売を営み、映画ではグーフィーの上司として登場。テレビと映画でそれぞれパラレルとしてみよう!

ピートには妻のペグの他にペットのチェーンソーと娘のピストル、息子のピートジュニアがいます。(犬と娘のネーミング)ピートジュニアはマックスと親友です。ピートもジュニアもモテるらしいよ。

・マックス⇨前述の通り息子。シングルファーザーのグーフィーにとってのただ1人の家族であり…


……なあグーフィー、嫁どうした?


というわけでグーフィーのプライベートと交友関係は話し終えたのでここからはグーフィーのさまざまな「疑惑」を一つずつ解消していきます。

まずは有名な

・グーフィーの妻死亡説  こちらは正確には「不明」となっております。パパはグーフィー時点でシンパパなのは確定なのですが、理由は一切不明。離婚…は考えられない…でもドジだし車の運転荒いからなぁ…

(映画で温厚なウォーカーとハンドルを握ると性格が荒々しくなるホイーラーを演じた際、マックスから「これが本質」と言われるあたり、グーフィーは怒ると怖いタイプなのかな?)

続いてよく出ているのが

・グーフィーの妻人間説

これは明確に否定できます。グーフィーの妻が短編映画に出ていて、その姿が人間にしか見えないから出た説で、同時に「マックス半人間説」というのが出ているのですが…実はこの「グーフィーの妻っぽい人」は全てグーフィーが「ジョージ氏という人間」を演じているときの妻なんですね。用はグーフィーはこの時人間で言うところの「キャッツの猫役を演じている」状態であり、それゆえに人間の妻とマックスと似て似つかない人間の子供「ジョージジュニア」がいるのです。

これをまとめると

・グーフィーには何らかの形で離婚した妻がいた。種族は不明だけど多分犬。子供はマックス

・それとは別に映画で「ジョージ氏」をあてがわれた際に役として「ジョージ夫人」「ジョージジュニア」が存在。これが勘違いのもと


というわけです。ちなみにシンパパになったグーフィー、「パパはグーフィー」ではなにも恋愛イベントはなかったものの「ハウスオブマウス 」ではホーレスとクララベルを取り合っていたり、「パパはグーフィー」の劇場版では息子を追いかけ再入学した大学で図書館勤務のとてもセクシーな美犬と付き合い始めたりと恋多き犬です。

このグーフィーの最新の彼女の美犬はマックスの高校、大学でのガールフレンド(2名いた。それとは別に最新の彼女もいる)と外見が割と似ていて。この2人は親子だから趣味が似るのか、どこか別れた妻の面影を感じて惚れてるのか…「グーフィーの本当の妻」の数少ないヒントになりそうですね。


ここまでさまざまなキャラの「プライベート」や「交友関係」を語ってきましたが、ミッキーはトゥーンタウンで「他の作品」のキャラとの付き合いがあるようで、映画「ロジャーラビット」ではミッキーとワーナーブラザーズのバッグスバニーが一緒にスカイダイビングしてたり、ドナルドとダフィーダックがピアノ演奏をしていたりとさらなる交友関係を広げています。


…ところでオズワルドくん、君のプライベートは


オズワルド「ならまずテレビシリーズ作ってくれよ」

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