日記2-53,54

取材のため外出。緊張したけど外出すると移動時間や休憩時間は自由に過ごせるからラッキー!って感じたりする。今日一緒だった外部のカメラマンの人とはもう3年くらいの付き合いになる。気が楽だ。休憩時間にスマホいじりながら芸能ゴシップの話をした。


お昼食べたのにお腹がすき、なか卯でカツ丼を食べてしまった。黒い服を着た外国人女性が角の席でフードを目深に被り、虚空を睨みつけていた。店員さんからのさりげない追い出し(食器片付け、水追加)にも一切反応しない。外国人でこういう感じの人珍しいな〜と思ってしまった。大偏見。


私が身の回りで観測できる外国人といったら、店員さんであったり教育関係の人だったり留学生だったりという割と明るめ積極的な人たちばかりだ。あとはテレビに出てるタレントとか。外国人=そこそこ明るいと一括りにしてしまっていたが、そんなことはもちろんなく、一人ひとりに個性がある。日本に来ないタイプの外国人とも会ってみるために海外に行ったほうがいいな、なんて思った。


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2人暮らしうまくやれてる。べったりで1人の時間は少ないけど。


料理作ったり歯を磨いたりしている時でも、彼は犬みたいに私の近くをうろうろする。バカかと思われちゃうかもしんないけど昼間っから早く会いたいなって思ってた!とモジモジしながら言われた時はなんだか嬉しかった。


彼が仕事で大変だったらしく、強張った顔をしていた。これは何か優しい味のものを作って食べさせる必要があると思い、優しい味のうどんを作った。


うどんを啜りながら、少しずつ彼の表情が柔らかくなっていった。そして、ぽつりぽつりと話し始めた。話しながら言葉の勢いは増していき、最終的にはワーっと感情が爆発していった。そんな彼の話ぶりの中に自分を見た。こうやっていろいろ遠慮なく話せる方が私は好きだ。前の人は弱さを見せることに厳しかったのが息苦しかった。


すっかり回復した彼が布団を敷いてくれた。


彼が好き好き言ってくれるたびに、空っぽな場所に愛が充填されていく感覚を感じる。私の愛を貯めていく容器は通気性の良い素材でできている気がする。ザルほどではないが、満たされることはない。少しの間は貯めておけるけど時間が経てばカラッとしてしまう。子どもの時にそう形作られてしまった。だから可能であればずっと好き好き言っていて欲しい。


彼もそうな気がする。安心させてあげたい。でも過度に依存し合うと余計悪化するだろうからいい距離が取れたら良い。時たま好き好き言い合おう。


一応依存しない工夫はしてみている。他の人に連絡してみたり会ってみたり、彼と共有していない趣味に没頭したり。彼も大事、自分は一番大事、周りの人も大事という心構えを忘れないようにする。周りの人からの愛も大切に受け取るし、私も周りの人へ愛を送るからね。


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風邪を引いてしまった……。一日中しんどかった。頭ふわふわな中仕事していた。


帰宅即風呂。夕飯は彼が作ってくれた。手際が良くて美味しい。食後、異常に食欲がわいてしまいお菓子やらなんやら食べまくってしまった。


早めに布団を敷きながら、彼が土日のどっちかは1人で出掛けてみたいかもと言ってきた。いい提案だねえ。じゃあ私は体調が治ったら映画見てこよっかなと言ったらついていく〜と言われてオヨヨ。じゃあ映画は違う日にして布を見に行こうかしらと言ったら興味ある〜ついていこっかなと言われてオヨヨ。心が二つあるんだねえ。


彼が、1人の時間が必要だと思いそれを伝えてきたのは大きなことな気がする。長く一緒にいるために大切なこと。ややホッとした。


眠ったら変な夢を見た。


レトロな喫茶店で、本麒麟とアサヒスーパードライを交互に飲みながらすごしていたら、すごいねと好きなアーティストに話しかけられた。緊張して上手く話せないのに酔ってるから飲みますか?みたいなトンチンカンなことを言ってスーパードライの方を手渡すと「俺ビールそんなに得意じゃないんだよね〜」と言いながら飲み干してくれて一緒に移動することになり和風の家に入っていった。家には危なそうな男の人が危なそうな犬と一緒にいる。(サイバーパンク系の危なさ)他にも人が2人ほどいる。本当は好きなアーティストと2人で話したかったけれど、その人は他の部屋に行ってしまったので仕方なく近くにいる人と話す。〇〇さんと話したいのですがと何度も言うけどなかなか解放してもらえない。窓ガラスの向こう側に好きなアーティストが見える。しばらくしたら危なそうな犬と男の人が入ってきて生命の危機を感じる。犬の手懐け方はこうだと言って電流を流していて気の毒だった。その犬と遊んでもいいですか?と聞きたいけど怖くて聞けない。電流を流された犬は体がスプリング状になっていた。好きなアーティストはいつのまにか紋付袴を着てボーっとしていた。



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