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OpenAIがAI検索「SearchGPT」を発表/人間のように話すGPT来週公開/イラレとフォトショ、生成AI新機能/動画生成AI「Stable Video 4D」が公開/“ドラえもん”はいよいよ現実に?ChatGPTの進化とAI活用の未来/西野亮廣と学ぶChatGPT-4o【週刊AIのニュース 2024年7月29日号】

こんにちは。AIのある暮らしです。

2024年7月22日〜7月28日の「週刊AIのニュース」をお届けします。今週から注目のYouTube動画もご紹介しています。

みなさまのAI情報収集にご活用ください。


【1】文章生成AIニュース

OpenAIがAI検索機能「SearchGPT」発表、将来的にChatGPTと統合へ

OpenAIは2024年7月25日、AIを使ったWeb検索機能「SearchGPT」を発表しました。プロトタイプ版として当面は限定ユーザーに提供され、将来的には対話型AI「ChatGPT」に統合される予定です。SearchGPTは質問形式で情報を検索し、要約して回答する機能を持ち、回答の根拠となる出典もリンク形式で提供します。この新機能はGoogleやPerplexityのAI検索サービスと競合する形になります。

ChatGPTが人間のように話す新機能、いよいよ来週公開へ

OpenAIのサム・アルトマンCEOは、ChatGPTの「高度な音声機能」のアルファ版提供を来週開始すると発表しました。この機能はAIが人間の声の感情や非言語的な合図を理解し、リアルタイムで自然な会話を実現するものです。当初の予定より1ヵ月遅れでの公開となり、有料プラン契約者の一部に提供される予定です。全契約者への展開は2024年秋を見込んでいます。

ChatGPTの50年前に作成されていた「世界初のコンピューター生成文書」である「ラブレタージェネレーター」は表に出せない同性愛を伝えるためのものだったかもしれない

「ChatGPT」の前身として、50年以上前に開発された「ラブレタージェネレーター」があります。これはテンプレートからランダムに単語を選び、独創的な文章を生成するものでした。このプログラムは、計算機数学者アラン・チューリングとクリストファー・ストレイチーによって作られました。両者ともに同性愛者であり、当時は同性愛が違法だったため、このプログラムを通じて自身の欲望を表現していた可能性があります。

「英語はAI翻訳に任せればいい」は大間違い…ChatGPTを使いこなす堀江貴文が「英語だけは自分で学べ」と言う理由 いつまで「日本にいるから英語ができない」と言い訳するのか

堀江貴文氏は、AI翻訳が便利でもリアルタイムの会話ではタイムラグがストレスとなるため、英語は自分で学ぶべきだと主張しています。企業でも英語力が評価される傾向が強まっており、ビジネスパーソンにとって英語は必要不可欠です。ChatGPTの進化は凄まじく、今後ますますAIツールが普及するでしょう。堀江氏は他人に教わる前に自分で試し、先駆者として行動することの重要性を説いています。

スティーブ・ジョブズ、40年以上前に「ChatGPT」のようなAIの誕生を予言していた

スティーブ・ジョブズは、40年以上前にAIツールの誕生と普及を予言していました。彼は1983年の国際デザイン会議で、将来、機械が人間の精神や原理を捉え、歴史上の人物の思考を再現できるようになると述べました。この予言は現在のChatGPTのような技術に現実化しており、ジョブズの先見の明を証明しています。また、彼は当時まだ普及していなかったコンピュータが、将来は人々の生活に不可欠な存在になることも予見していました。

「ChatGPT」一強時代の終わり 狙われるAIの王座

OpenAIのChatGPTは大規模言語モデル(LLM)市場で長らく独占的地位を築いてきましたが、現在その地位は揺らぎつつあります。Google、Anthropic、Metaなどのライバル企業が次々に高性能なLLMを発表し、特にオープンソースのLLMの急速な進化が注目されています。市場シェアは依然としてChatGPTがトップですが、MicrosoftやGoogleの追随が顕著です。今後、LLM市場はより競争が激化し、多様な選択肢が生まれることが期待されます。

Googleドライブに「Gemini」でアクセス、内容での検索や要約が生成AIで簡単に

Googleの生成AI「Gemini」は、Google Workspaceと連携することで、Gmail、Googleドライブ、Googleドキュメントの情報にアクセスし、内容検索や要約を容易に行えます。例えば、自然言語でGmail内のメールを検索し、複数のメールの内容を箇条書きでまとめることが可能です。この機能は、メールの詳細を開かずに一覧で確認できるため、効率的な情報管理を支援します。

Googleの無料版「Gemini AI」、「Flash 1.5」にアップグレード

Googleは、無料版のAIチャットボット「Gemini AI」を「Flash 1.5」にアップグレードしました。このアップグレードにより、コンテキストウィンドウが4倍に拡張され、長い質問や複雑な質問にも対応可能となりました。また、回答に追加情報へのリンクが表示される「幻覚」対策も強化されています。これにより、ユーザーはより多くの情報を簡単に探索できるようになります。

Claude 3.5 SonnetでWord企画書をブラッシュアップ|ウィンドウの切り替えがいらないって快適だ!

Claude 3.5 Sonnetの新機能「Artifacts」を使うと、Word企画書の修正が簡単になります。チャット画面で企画書を読み込ませ、改善点を箇条書きで指示すると、右側に新しい企画書が生成されます。この機能はChatGPTやGeminiにはない2画面表示を実現し、手間を大幅に削減します。また、マインドマップの作成や図表生成にも対応しており、特に日本語の表示が正確です。

生成AIの業務活用のカギはRAG、AIはアルゴリズムから「World Model」へ─専門家が説く現状と将来

生成AIは文書作成や翻訳、問い合わせ回答など多様な処理を高いレベルでこなすが、業務での効果的な活用は難しい。ガートナーのアンソニー・ムレン氏は、生成AIの現状と将来について次のように語っています。生成AIはタスクではなくプロセスを担い、アプリへの組み込みが主流となる。重要な技術はRAGであり、将来AIは「World Model」へ進化するとしています。企業は生成AIリテラシーの向上とシステム開発の準備が必要です。

【2】画像生成AI関連のニュース

漫画制作を爆速化! 生成AIをフル活用して時短してみた

生成AIを用いて漫画制作の効率化を試みた結果、Claude 3.5 Sonnetにより評価と改善点の提示が行われました。評価では、独特な設定や詳細なビジュアルが魅力とされましたが、ストーリーの連続性や専門用語の難しさが課題として指摘されました。具体的な改善提案として、ストーリーの導入部分の追加やキャラクターの背景説明が挙げられています。全体の評価は8点で、さらなる工夫により一層魅力的な作品になる可能性があります。

「画像生成ガチャ」をゲーミングPCでやってみた!

「ChatGPT」や「Midjourney」などのクラウド型生成AIサービスが人気ですが、自前の高性能PCで利用することで、利用し放題でプライバシーも守れます。今回レビューした「AORUS 16X (2024)」は、Core i9-14900HXとGeForce RTX 4070を搭載し、高速かつ高品質な画像生成が可能です。「Stable Diffusion」などのAIソフトを使い、短時間で大量の画像を生成できるため、AI活用に適したパワフルなマシンです。

イラレとフォトショ、生成AI強化の新バージョン

Adobeは「Illustrator」と「Photoshop」の新バージョンを発表し、最新の生成AIモデルを採用した新機能を多数搭載しました。Illustratorでは「Firefly Vector Model」を使った「生成塗りつぶし」機能や「パターン生成」、「スタイル参照機能」が強化されています。Photoshopでは「Firefly Image 3」を活用した「画像を生成」機能や「選択ブラシツール」などが追加され、テキストからの画像生成や選択範囲の指定が簡単になりました。

アドビが「Adobe Illustrator」「Adobe Photoshop」最新版に搭載した新機能を発表

アドビは「Adobe Illustrator」と「Adobe Photoshop」の最新版に新機能を追加しました。Illustratorには「生成ベクター」や「生成塗りつぶし(シェイプ)」が導入され、リアルなベクターグラフィックを短時間で作成可能です。Photoshopでは「画像を生成」機能が追加され、テキストプロンプトから数十の画像アイデアを生成できます。さらに、「選択ブラシツール」や「調整ブラシツール」などの機能も強化されました。

【3】動画・音声生成AI関連のニュース

Stability AI、新たな動画生成AI「Stable Video 4D」を公開

Stability AIは「Stable Video 4D」を発表しました。このモデルは、単一の動画から8つの異なる視点の動画を生成でき、ゲーム開発や動画編集、VRなどの用途に応用可能です。アップロードした動画に3Dカメラの配置を指定すると、40秒で8つのビューの動画が生成され、20~25分で4Dのマルチアングル動画が完成します。Hugging Faceで利用可能で、今後もモデルの改善が続けられる予定です。

Stability AI、単一動画からマルチアングル動画を生成できるAIモデルを発表

Stability AIは、単一動画から8つの異なる視点の動画を生成できるAIモデル「Stable Video 4D」を発表しました。このモデルは、アップロードした動画に対して3Dカメラのポーズを指定することで、約40秒で5フレームの動画を生成し、20~25分で時間軸を含む4Dのマルチアングル動画を作成できます。将来的には、ゲーム開発や動画編集、VRなどへの応用が期待されています。

Runwayの動画生成AIは写真系YouTuberの動画をスクレイピングしてトレーニングされたものと指摘される

AI企業Runwayが2024年6月に発表した動画生成AIモデル「Gen-3 Alpha」は、写真系YouTuberの動画をスクレイピングしてトレーニングされた可能性があります。404 Mediaの調査によると、特定のYouTuberの名前をプロンプトとして使用すると、そのクリエイターのスタイルに似た動画が生成されました。なお、YouTubeの利用規約に違反する行為であるため、Runwayにコメントを求めていますが、回答は得られていません。

【4】モバイルAI関連のニュース

三笘選手のシュートフォームをグーグルのAI「Gemini」が教えてくれる、国立競技場で体験会

グーグルは「AI Penalty Challenge with Google Pixel」と題したイベントを国立競技場で開催します。参加者はペナルティキックを模したシュートを行い、AIがフォームを解析してアドバイスを提供します。シュートフォームの写真と採点結果を記録したカードがプレゼントされ、三笘薫選手のサイン入り写真も付いています。イベントは7月24日と28日に行われ、無料で参加可能です。

【5】活用事例

グーグル社内「最も効果的な生成AIへの指示」アイデア大会の入賞作品リスト。臨時ボーナスも出た

グーグルは、Google Workspace上で活用できる生成AIプロンプトのアイデアを社内コンペで募集しました。このコンペでは、最も効果的な指示や質問を提供した従業員に金色のボマージャケットと臨時ボーナスが贈呈されました。コンペの目的は、グーグルの大規模言語モデル「Gemini」から最高品質の出力を得るために、最適なプロンプトを見つけることです。

病院で生成AIはどう使う? フル活用する病院が明かす“5つの事例” 初めの一歩は「全職員へのiPhone配布」

HITO病院は、生成AIを活用して病院DXを推進しています。同病院の篠原直樹医師は、全職員にiPhoneを支給し、コミュニケーションツールを導入することで連携強化と知能拡張を図りました。さらに、iPhoneにはCopilotアプリをプリインストールし、564人の職員が利用可能な環境を整備しました。実際に利用しているのは全体の15%の81人で、特に看護師などベッドサイドで働くメディカルワーカーが多く利用しています。

【6】生成AI業界関連のニュース

OpenAI、AI検索「SearchGPT」で下克上 Googleネット寡占に風穴

OpenAIは、AIを活用した新しい検索サービス「SearchGPT」を発表しました。このサービスは、インターネットの情報を効率的に選別・整理して表示する技術を搭載しており、利用者のネット利用方法に大きな変革をもたらすとされています。1997年から検索サービスを提供し、約9割のシェアを持つGoogleに挑戦する形となります。OpenAIは、現状の検索機能に改善の余地があると考え、さらなる進化を目指しています。

エヌビディアに牽引されている「AIバブル」の崩壊に備えよ

AI市場の急成長を牽引するエヌビディアは、AIチップ市場で80%のシェアを持ち、その企業価値は短期間で大幅に増加しました。しかし、AI関連株の上昇はバブルの兆候を示しており、投資家は慎重になるべきです。歴史的には、過剰な期待によるバブルが崩壊することが多く、現在のAIバブルも例外ではないかもしれません。エヌビディアの成功とAI市場の動向を注視しつつ、投資戦略を見直すことが重要です。

【7】SNS周りのニュース

司法省、ByteDanceによるTikTok売却を義務付ける法律を擁護

米司法省は、中国のByteDance社がTikTokを売却しない限り、TikTokを禁止する可能性のある法律を支持するよう連邦控訴裁判所に要請しました。TikTokがアメリカ人の個人データにアクセスすることによる国家安全保障上のリスクを強調し、バイデン政権はこの法律を擁護しています。ByteDanceは法律の違憲性を主張していますが、司法省は国家安全保障を優先する立場を示しています。

【8】AI関連YouTube動画


“ドラえもん”はいよいよ現実に?ChatGPTの進化とAI活用の未来を語る【深津貴之×堀江貴文】

堀江貴文がオンラインサロンHIUで、note株式会社CXOの深津貴之とChatGPTの進化とAIの未来について対談。堀江はAI技術の急速な進歩を「ドラえもん」のような未来の実現に近づけるものとし、深津はAI活用の具体例や可能性について議論。AIがどのように社会に影響を与えるか、現実的な応用例を交えて説明しています。

【Copilot活用術 vol.1】ビジネスパーソンの生成AI「Microsoft Copilot」活用法/Copilotで何ができる?便利な機能「ノートブック」とは/全10回シリーズで解説

この動画は、ビジネスパーソン向けにMicrosoft Copilotの活用法を紹介するシリーズの第一回です。デル・テクノロジーズの若松信康氏が、Copilotの基礎知識から具体的な使い方、特に便利な「ノートブック」機能について解説します。シリーズ全体を通じて、ビジネスに役立つAI活用法を学べます。

【キーパーソン激論】日本の生成AIぶっちゃけどうなる?【東大松尾豊vs自民平将明】

この動画は、7月4日から6日に京都で開催された日本最大級のスタートアップカンファレンス「IVS2024 KYOTO」のセッションの後編です。東京大学の松尾豊教授、自民党の平将明議員などが日本の生成AIの現在と未来について討論します。日本の生成AIが世界でどのように競争力を持つか、研究者や政策立案者の視点から語られています。

【西野と学ぶChatGPT-4o】悩み相談・脚本・デザイン生成…西野のクリエイティブに欠かせない最強AIツールの最前線に迫る!

この動画では、西野亮廣がChatGPT-4oを使った悩み相談、脚本、デザイン生成など、クリエイティブな作業におけるAIツールの活用方法について解説します。ChatGPT-4oの最前線の機能を紹介し、西野がどのようにこのツールを日常のクリエイティブ活動に取り入れているかが語られます。

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さいごに

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