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小泉今日子『黄色いマンション 黒い猫』

2016年に出版されたSWITCH連載。
2021年に新潮文庫より発売されたものを、このたび再読。

2014年ごろ、単行本の『原宿百景』を楽しく読んでいましたが、内容は同じような、違うような、ですね。

『原宿百景』では痴漢を許さないという話や、レッスンを受けていたデビュー前のことなどが印象に残っています。
『黄色いマンション〜』には朝ドラ「あまちゃん」関連や、ご家族とのお別れに関することなどが収められています。
働くリアリティを感じられるところがとても好きだなぁ。
成功者の成功の回顧とか苦労話じゃなくて普通の人の普通の頑張りみたいなのが感じられるところが。

小泉さんは雑誌「オリーブ」で「人生らしいね」を連載していた、オリーブの「中の人」。
その後のパンダのan・anも、小泉今日子の半径100mも、読んでました。
「ホントのコイズミさん」3冊目もチラッと立ち読みしましたがとても面白かったです。

この本はハードカバー、文庫とも一時期よく書店で目にしていましたが、家にあるということはすっかり忘れていました。

あらためて読んでみて、過去の著作より読み応えがあり文芸色濃いめというのか、雑貨感低め。講談社エッセイ賞受賞とのこと、納得です。

表紙は和田誠さん。
よく見ると、怪盗ルビイの頃の小泉さんではなく、大人の女の人ですね(当たり前か)。

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