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岸辺のアルバム
70年代後半の名作テレビドラマとして知られていますが、新聞小説として連載されていたのですね。
重そうでなかなか手が出ませんでしたが、偶然に書店で出会ったのと、多摩川の周辺に関心があるので購入し連休に読了。
山田さんの作品は重ければ重いほど面白いのでした。とはいえ都会の適当な風俗というか、独特の軽さもあるので共感しながら読めました。
他の山田ドラマのキャラクターたちと重ね合わせて読むのも楽しかった。
シニカルな律子は「ふぞろい」の手塚理美かな。「獅子の時代」前半の大原麗子もそうかな。とかね。
クライマックスで災害に崩れそうな家の中、夫婦が本音でぶつかりあうところが好きです。
自分の中にムラ社会的な、本音を抑圧して黙り込んでしまうところを感じるので、山田ドラマのギリギリの葛藤や、カジュアルなぶつかり合いにひかれるのかな。
原作の舞台は和泉多摩川。
読んだあとに、川沿いではないですが丘陵を切り開いて作られた住宅地の美しが丘を歩く機会があったので、街の造られ方を興味深くながめてきました。
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