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Aが、海外にいるとき。

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学会発表時などの海外滞在中の旅行記(ニューヨーク留学時のものも含め)
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昨日いたカフェの室温を私は覚えてない Tokyo, Japan

自身がニューヨークにいたときの日記を帰国してから初めて読んだ。書いていたのは覚えていたけれど、一度も読み返したことはなかった。 開いて読んでみて、びっくりした。 何がびっくりしたって、描写が細かすぎるのだ。こんなに細かく1日に起きたことを書いていたのかと驚いた。 細かく書いてあったというのは、確かに、それだけ書くほど1日に沢山のことをしていたのかもしれないが、それ以上に、自分にそれだけの洞察力があったということ。 レストランで食べたマリネの味が少ししょっぱくてレモン絞

演劇とクレープな木曜夜 New York, Manhattan

出会ってもうすぐ10年になる友達が居る 彼女は人生のほとんど ずっと演劇をしてきて 今でも演者だ 昔彼女が言ったことをふと思い出した 「舞台ってさ お客さんに払わせるのは チケット代だけじゃないんだよ 劇場に来るまでの交通費と そのあとにごはんでも食べよっかってなるかもしれない食費 帰り道寄り道でもしよっかってなるかもしれない費用 そういうものも全部 かかってるんだよね だから 劇場に足を運

「光と影」 New York, Manhattan

この一年 自分の変化した事と 後悔していることを ちょっと考えていた 私はたぶん前よりも人が好きになった 心をオープンに人と関わって 相手と繋がろうという気持ちが強くなった 一人っ子だからなのか私は 自分の時間を持つのが得意で 一人で過ごしていても全く苦じゃない でもそれを言い訳に 良くないと分かっていながら 連絡が疎遠になっていたり 連絡が無愛想になっていたりした人が大勢いる 感謝の気持ち、嬉しさ、楽しさ、

キレイの基準と人種 New York, Manhattan

Beauty 美 ってなに? やっぱり基準を教えて。 目が大きい方がいい。 鼻がすっきりしてる方がいい。 二重の方がいい。 唇がぷっくりしてる方がいい。 小顔の方がいい。 山ほど「方がいい」 聞くけど、 そして私もよく思うけど。 私たち日本人が 勝手に思ってるだけだと思ってた。 無いものねだり。

「3ドルのカフェラテ」 New York, Manhattan

コーヒー好きな私は (もはや好きを通り越して依存なのではと心配になる) ニューヨークで コーヒーショップを30店鋪開拓する という小さな目標をあげたので 最近は行きたいカフェを見つけては行っている この前のこと 近所で見つけた小さなカフェで 窓際のカウンターに座ってコーヒーを飲んでいたら 中年の女性が座ってきた ペーパーカップのコーヒーを右手に持って 左手に持つ小さな紙の袋から大きなクッキーがすこし出ていて

「世界で一番人種の多様な街」 New York, Queens

どうやら私は 世界で最も多くの言語が 話されている街に住んでいるらしい。 今、ニューヨーク市の中の クイーンズという街に住んでいる 大学の寮が予算越えだったので 残りの半年違うとこに住むのも悪くないと 引っ越した クイーンズ区は ニューヨーク市の5つの区の一つで イーストリバーを挟んでマンハッタンの東側にある 一応ブルックリンに続いて「きてる」街 と言われている けどモダンで綺麗なわけでもなく なんともあか抜けない素朴な街だ

「店員にだって人生あり」 New York, Brooklyn

21:59 あと一分 あとちょっと 閉店まで あと ちょっと、、 ウィンと扉が開いて お客様がご来店。 あぁぁ これで早く帰れなくなった。 と心の片隅で思っていたのは 昔のことから言える事だけど。 学生の時のバイトで、 ラストのシフトに入る時の一幕。 これはこっちでは起きない。 なぜなら "Sorry we are closing

「大人の嗜み」 New York, Brooklyn

「ブルックリンのバーに夜9時集合で。」 そう聞いてちょっと腰が引けた。 私にはまだ早い。まだ早い。そんな大人な所はまだ早い。 もうハタチだけど。 でも出来るだけSay yesを目標にしてるから、 (Yes manじゃなくてYes womanを目指してる。滑ってるのは承知。) 重たい腰をあげて向かってみた。 Manhattanから乗るJの電車はBrooklyn bridgeを通って、 Franklyn Ave駅に止まった。 薄暗い道を通って、 右に曲がって左