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無線資格が欲しい人が読むべきコト【完結編・一陸特】

この記事に辿り着いたということは僕が書いた関連記事を読んで、第一級陸上特殊無線資格をわりと本気で取ろうかと思っている人だと思う。
ここに書いたことは、2021年2月(今のところ最新)の試験を受けた経験を元に書いている。
同じような人の多少の参考になれば幸いである。

一海特(2021/02/12)の試験から中一日、一陸特(2021/02/14)の試験も無事に終わった。

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手応え

落ちた…
というか、そもそも試験前から合格できるだけの準備ができてないことは自覚していたので、この手応えの無さにも悔しさなければ後悔もない。
もちろんマークシートなので全36問にはすべて解答を選んだが、テキトーといえばテキトーだ。
強いて言えば、法規はそれなりに確信的に解答することもできたが、無線工学に関しては自信を持って解答できたのは数問のみ。運頼みにも程がある。
ただ、100%落ちたかというとそう言い切れない。もしかするともしかするかもしれない…のでそこに僅かながら期待をしておく。

前回の一海特と同様、受かるかどうかは準備次第。

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実際の試験

一陸特は、一海特のリスニングや通信術のように試験当日の出来に左右されるようなものはなく、学科(法規12問、工学24問)だけなので、試験自体は非常にシンプル。
試験時間は3時間あるが、ちゃんと勉強していれば30分もあれば終わるだろう。ただ、最低でも試験開始から1時間は会場に留まる必要がある。
自分がそうだったように、知ってればできるし、知らないければできない内容。
正直、試験勉強の仕上がりの程度で試験の直前になれば受けずとも試験結果がだいたい予想が付くし、その予想は大方当たっているだろう。

試験対策について

試験への対策だが、基本的に過去問を解くことが一番の近道だと思う。
ただ、一陸特の試験対策のための過去問集は、他の特殊無線の冊子とは別になっていることがあるので、
まさに私が一海特の勉強のために使っていた過去問集がそうだった。一から三までの海特と二と三の陸特は一冊にまとまっていたが、なぜか不自然に一陸特だけがなかった。
その時はなぜだか分からなかったが、一陸特用の過去問集を買いに行ってその理由が分かった。過去問集の量が違う。一海特の勉強に使った過去問集と同じかそれ以上の分厚さの一陸特のためのだけの過去問集になっている。

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一陸特だけ別枠なのはナゼか - 一陸特試験問題は(特に無線工学)問題文がそのまま問題になっているもの自体が少なくて、多くの問題が穴埋めや図があったりとボリュームが多い。
その点、対策本の厚みは難易度とはあまり関係がない気はするが、過去問を解くのに時間がかかるなどの取っ付きにくさが一陸特の試験対策の難しさといえるだろう。

合格のカギは計算問題

一陸特の試験を合格するのに避けて通れないのが計算問題。
無線工学24問の内、5問くらいは計算問題なので、それらを全く解かずして合格するのは(絶対無理ではないが)なかなかハードルが高い。
計算問題も中学数学レベルの計算(電流、電圧、抵抗など)からデシベルの問題(√やlog)までと難易度も色々で、もちろん試験なので簡単な計算問題が必ずしも出るとは限らないので、簡単な問題だけが解けても確実に合格率をあげることにはならない。
おそらく一陸特が他の特殊無線と別枠にされている理由はこの難解な計算問題にあると思って良い。
他の特殊無線にも計算問題は出るが、それとは明らかにレベルが違うと言える。
運に頼らず、確実に合格ラインを超えるためには複雑な計算問題も解けるようにするほかない。

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