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冬のひまわり🌻(第6話)

2日酔いの福田は眠い目を擦りながら自転車を漕いでいた。
頭の中は昨日の飲み会の事

泉ちゃん…。可愛かったなぁ〜。泉ちゃんは見てるだけで癒される。

しかし…。木村女史…。歳の割になかなかのナイスバディだったな。 
もうちょっとシラフだったら…。惜しい事した。

いやいやと首を振りながら、何もなかったんだ!と、自分に言い聞かせた福田であった。

やれやれ本当に何もなかったんだよ。と、ツッコミたくなるが、それは神のみぞ知るである。

会社に着くと、息をはぁーと吐き出した。
白い息がふわ〜っと広がる。

裏口から入りマフラーを取りながら、
「おはよ〜ッス」と、ズカズカと入っていく。

「あ!福さん!おはよ〜ございます」

有本 泉が振り返りながら、挨拶をしてきた。

「あ!泉ちゃん!おはよッス」

と、少し照れながら答える福田は、側から見たら鼻の下が床につくぐらい伸びていただろう。
ま、40男には光輝く20代のキラキラ女子!
しかも美人!おまけに性格はバツグンに良いときたら、その辺の男どもをなぎ倒すぐらいのパワーを炸裂させているのは、言うまでもない事だった。

「泉ちゃんは今日は風呂番?」
と、福田が心臓をバクバクさせながらも平静を装って聴くと、

「あー。今日はフロントなんです。残念」
と、可愛い口を尖らせながら呟いた。

それを聞いた福田は、
(え??残念?泉ちゃん、今、残念って言った?どゆこと?どゆこと?)
心の中で反芻しながら、頭をフル回転させていた。

「泉ちゃん…。」
と、福田が言いかけた所で、

「あっ。すんません福さん!ちょっと邪魔ッス」
と、割り込んできたのはイケメン佐藤だった。

「ちょッ、ちょッ…」と、福田が口を挟もうとしたところで、店長の和田が朝の点呼やるぞー!と、店の入り口から入ってきたところだった。

つづく。

〜〜〜〜
木村女史と有本泉。
揺れ動く福田。
と、作者は身体の不調で更新を悩んでいましたが、なんとかかんとか更新する事ができました。出来れば週一を目指してますので、応援よろしくお願いしますm(_ _)m頑張ります。

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