リーダーは、理想から生まれる信念を持て!
立場が人を育てるとよく言われますが、
最近思うことは、必ずしもそうじゃないなということです。
例えば、スタッフからマネジメントする側に回ると、
今まで嫌だなと感じていたことも、必要だったのだとわかることがありますよね。
上司や親の苦労は、その立場になって初めてわかる。
確かにその通りだなと思っていたのです。
実際にわかることもあるし、その立ち位置と役割になると、
先輩たちを見習って、なんとかその役割を果たそうとしますし、
それをもって人が育つというならば、それも一理あると思うのです。
しかし、それってリーダーではないような気がします。
リーダー職について、確かに仕事をまわしているけど、
それをリーダーとは呼ばない気がするし、
そういうリーダーのもとで、より良い変革は行われないと考えます。
なぜなら、その立ち位置と役割の中で最低限の仕事をこなしているに
過ぎないというのが実態だからです。
一体何が違うのだろう?
どうして違和感を持つのだろうと考えてみました。
そして辿り着いた答えが、「理想から生まれる強い信念」の違いでした。
この理想がないと、どんなに良い仕組みの導入にも魂が宿らず、
徐々にフェードアウトして昔に帰って行ってしまうんですよね。
【リーダーは全てを自己責任で考える】
経営者は、全ての責任を引き受けるのが当然だと思われていますが、
私は、リーダーと呼ばれる人は全て、自己責任で現状を受け止める必要が
あるのではないかなと考えています。
ただ現実は、経営者であっても「新たなイノベーションを起こせないのは、
優秀な社員が獲得できないから」と他責にしている人が7割とも言われていて、
自己責任で全てのことを引き受けていくというのは、なかなかできません。
ましてや課長や部長などは、上に向かっても下に向かっても
できない言い訳がしやすいですから、問題を自分ごと化するのは
容易ではないでしょうね。
それでも、幹部会議で新たに決まった制度や仕組みなどは、
浸透させていく役割がありますから、その立ち位置にある人は、
部下の人たちに「やって下さい」と言い、「管理」を始めます。
ところが・・・いや、だからこそ上手く行かないことが多いのだと
私は考えるんですよね。
それは、立ち位置と役割における最低限の機能を果たしているだけだからです。
そこに情熱も想いも感じることができないメンバーにとって、
「やる気が続かない」とか「意味がわからない」ということになって、
情熱のない上司もそれ程強く言ってこないし、まあいいかとなって消滅する。
この繰り返しなのではないでしょうか。
【リーダーは常に理想を胸に抱け】
大切なことは、常に「目的」にあると思います。
何のために行うのか?その理想は誰を幸せにするのか?
どのように素晴らしい未来が描けるのか?
それは私たちにとって、共感できる未来なのか?
ここに想いがあるリーダーは、同時に憂うる心を持っています。
役割や機能を果たすだけではなく、理想を実現するために、
信念を持って心を燃やすわけです。
このエネルギーがないと、組織全体に浸透していくことはないと思います。
小手先のテクニックやスキルだけでは、どうしようもない課題ですよね。
生き方が問われるテーマですから、孤独で苦しいことが多い中のですが、
その責任と立場を背負ってはじめて、本物のリーダーなんだと思います。
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