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ガネーシャの教えを思索する【其の14】

またドラマ化か映画化されないかなぁ・・・と期待をしつつ、

今回もガネーシャの教えについて思索してみたいと思います。

今回は、久々に2つのテーマを選択してみました。

大昔の話ですが、私がまだ純粋だった頃ですね、大好きな女の子がいました。

好きな人ができると、基本的にその人のことをたくさん知りたくなりませんか?

「アバタもエクボ」と言いますが、好きな人のことは何もかも良く見えるしね。

だから結婚する時には「片目を瞑りなさい」と言われますよね。

現実が見えて、1000年の恋も冷めてしまうようになって来ると、

逆に欠点ばかりが気になってくるもんだから、今度は少し見ないようにする。

先人の言葉は面白くもありますが、味わい深いなぁって感じます。

人間なんていい加減なもので、大好きな人の良いところを探すのは簡単なのに、

嫌いな人の良いところを探すのは大変難儀なことだし、

好きな人のことなら何でも知りたいと思うのに、嫌いな人の背景なんて、

全く興味を持とうとさえしないですよね。

今回のガネーシャの言葉は、とてもシンプル。でも、・・・って

考えさせられる言葉だなって思いました。

【教え】

人の良いところを探してみる

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どんな人にも長所はあります。だって、短所があるんだから・・・

というくらい、長所と短所は表裏一体であり、紙一重だと思うんですよね。

ところが、私たちには価値観の合う・合わないがあり、好き嫌いもある。

一旦嫌いとなると、その人のことは全否定になるし、できれば顔も見たくない

なんて感情に支配されてしまうのは何故なのでしょうね。

理屈ではわかっていても、気に入らない人を認めることは自分を譲ることにも

なるからか、どうしても嫌なところばかりが鼻につくわけです。

しかし、同じ会社や同じチームだったらどうするの?

そんな問題が、リアルに私たちを苦しめますよね。

まして、その人が上司であったりすると最低です。

仕事そのもの、会社そのものが楽しくなくなったりしませんか?

そんな状況は、是非とも脱したいところですよね。

そんな時、このガネーシャの教えは有効かもって思います。

私も経験があるのですが、私が相手を嫌っていると、やはり伝わるのかな?

相手も私を嫌うようになるんですよね。

逆に私が相手に好意を持っていると、そんなに悪い関係にはならない。

良くできたものですね。私が相手を認め、そして敬う姿勢を持っているから、

必然的にそうなるのかもしれませんが、だとしたら、状況を変えるにはまず、

相手を認めるところから始めるのが基本だと思います。

「相手が変わってくれたら私も変わるよ」なんて、心の狭いことを言わないで、

まず私が望むことを、相手に与えることが大切なのではないでしょうか。

そのためにも、相手の良いところを探すことが基本だと思います。

お世辞では効果がないどころか、下手をするとかえって逆効果になる場合も

ありますから、本当に凄いなって心から思える点を探すことが大切ですかね。

以前、ある部長さんが部下の人に対して、「あいつは一つも良いところがない」

と言われていたので、「そうですか・・・。」

「でも、もしあなたのお子様が会社の上司に同じことを言われたら、

あなたならどう思われます?・・・きっと、そんなことはないよ。

うちの子には、こんな良いところがあって、あんな良いところがあってって、

ちゃんと見てやってくれって思われますよね。」・・・とお伝えしたら、

そりゃそうだと納得されて、良いところを探してみますと言って下さいました。

私たちは直ぐに悪いレッテルを貼りがちですけど、良い人間関係を増やしたい

と思うならば、ガネーシャの教えを大切にすることが基本だと思います。

【教え】

相手の背景にあるものを想像する

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とはいえ、いきなり人を嫌いになる人もいないと思うわけで、

嫌いになるには、それなりの理由があるのだろうと思います。

先程も書きました通り、どうも価値観が合わないということもあるでしょうし、

「こんな言い方をされた」「あんなことを言われて傷ついた」などなど、

いくつかの経験があって、嫌いになったり、ダメ人間のレッテルを貼ったり

したのではないでしょうかね?

そんな時もガネーシャ様は、「相手の背景を想像してごらん。何がその人に、

そういう発言や行動をさせていると思う?」と教えて下さっています。

その人が、今のような価値観を握りしめた背景には、どんなことがあったのか?

もしかしたら不安やストレスで押しつぶされそうになって、

毒を吐いているかもしれませんよね。

産まれた時は、みんな「オギャー」としか言えないわけです。

しかし、徐々に言葉を覚え、習慣を身に付けていくわけですが、

そこには必ず「環境」がありますよね。これは人それぞれに異なります。

全ての言い訳として、育った環境をあげることは、私は嫌いなのですが、

それでも、その人が抱えている世界観を理解できれば、

少しだけ人は、寛容になれるような気がしています。

オットーシャーマー博士の「U理論」としても有名ですが、

まずは愛を持ってこちらから心を開き、善悪是非の判断を一旦脇に置く。

そして、相手が見ている世界と同じ世界を見てみることができれば、

私たち人間は多くのケースで、わかり合うことができると言われています。

私たちが生きていく上で、悩みの大半は人間関係にあるわけですから、

より良い人間関係を築けるということは、人生を楽しむ上で重要ですよね。

だから今回の2つの教えは、シンプルにして深い味わいがあり、

私たちの心を自由にして、自分らしく生きるために必須の教えだと思います。

ガネーシャ様、ありがとうございます!

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