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子供から憧れの目で見られる大人へ

先日TikTokを眺めていたら、鉄人故衣笠祥雄さんがお話されていました。

亡くなる半年前くらいの映像なのだそうですが、

もともとカープファンだったこともありますが、私はとても感動したんですね。

どのような内容だったかと言いますと、

「スポーツは誰に観てもらうためにあると思われますか?」

と取材を受けていたマスコミの方に問い掛けられていました。

答えは、「子供に観てもらうためにある」というものでした。

子供たちが、あんなかっこいい選手になりたい、あんな素敵な大人に

なりたいと思えるような、夢や憧れを提供するのが大人の役割なんだ。

だからスポーツ選手は、私生活でも子供達のお手本として恥じないような

生き方をしなければならないという内容をお話しされていたんですよね。

あなたたちマスコミは、そのことを忘れているんじゃないかと思う

とも仰っていて、子供たちに対して恥ずかしくありませんかという

厳しい指摘もされていましたね。

私は、本当にその通りだなと感じながら拝聴しました。

子供に憧れられるような大人ってなんだろうって考えるだけで、

何をやっても成功すれば良いんだというような考え方はできませんよね。

もっといえば、カッコ悪い生き方で注目を集めたり、儲けたり、

偉くなったりした人が沢山いて、それをメディアがチヤホヤしたり、

利用して金儲けをしようとするから、子供たちが大人に憧れなくなったり、

仕事をしたくないなんて思うようになっているんじゃないでしょうかね。

子供に対して恥ずかしくない生き方をしよう!

この軸を持つだけで随分世の中が良くなるんじゃないかなと思いました。

そのために、今回は大人のかっこいいについて、

ちょっと考えてみたいと思います。

【一人ひとりが達人を目指そう】

[プロフェッショナル]

子供の時って、何もかもが大きく見えませんでしたか?

自分には操縦できないような大きな車を運転している大人とか、

大きな自転車に乗っている大人とか。

とにかく大人って自分にできないことをやっているわけだから、

全部ある意味、カッコ良いなと感じた時期もあったように思います。

でも物心をついて、思春期にも入り、色々世の中のことが見えてくると、

大人のカッコ悪いところが目立つようになって、

しかも日々のニュースは、いつも悪い情報ばかりが多いから、

余計に大人や社会に幻滅していったような気がしています。

それでも時々、カッコいいなぁと思える大人に出会いますよね。

そういう人ってどんな特徴があるのか考えてみました。

結論は、「その道の達人」と呼ばれるような人だなというのが、私の意見です。

どんなお仕事でも、本来はその道の達人であるはずだと思うのですが、

現実は違いますよね。

生活のために仕方なく辛抱して行う仕事では、やはり達人にはなれません。

自律した大人は、自分の仕事に誇りや責任感を持っているじゃないですか。

そういう人に出会った時は、この人イケてるなぁって感じます。

苦労ですら楽しんでいる感じがするし、自分には厳しいのに人には優しいし

むちゃくちゃ忙しいのに、周りに心配りをされているし、

できる範囲で社会貢献までされている方が多い気がします。

最初は野心から始まったかもしれませんが、それが向上心に昇華されていて、

人を上から押さえつけるような感じもないんですよね。

そういう大人に私もなりたいなぁという憧れがあります。

一体どうすればなれるのでしょうか?

【明徳を明らかにする】

[さまざまな個性の誕生]

私が思うに、つまるところ生まれ持ったセンスや気質・特質を活用して、

それをできるだけ偉大に育てていくことなのではないでしょうか。

これを中国では孔子が、「明徳を明らかにする」と説いていました。

生まれ持った恵みである「徳」は、それぞれの個性であり強みなんですよね。

そして、それを磨くことは苦ではないわけです。

その徳に気づき、それを生かすために無我夢中で道を楽しむ

ここに至れば、一人ひとりの命が輝く理想的な社会になるのだろうと思います。

でもそのためには、備わっている徳に気づかなければいけませんよね。

そして徳に気づくには、恐れずに色々なことに好奇心を持って挑戦したり、

素直な心で人の忠告やフィードバックに耳を傾けたりしないと無理なようです。

これを20代や30代でやっておくと、かっこいい大人になれるのかもしれません。

私はどうだろうなぁ・・・十分にできたとはとても言えないですね。

ただ、衣笠さんの話には強く同感するし、責任を引き受け、義務を全うしてこそ

大人だと信じているので、そこだけは逃げないで生きていきたいと思います。

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