[アイロボ]4章1 孤独 優介

確か僕がこの家にきたのはまだ優介が2歳の頃だっただろうか?
その頃のロボットは一般家庭に普及し、僕は子育て機能がつけられてここにきた。
父親は、弁護士。母親は会計士。
なんとも堅物な組み合わせだ。
2人とも仕事が多忙で、優介は保育園に預けられていたもののかなりの時間を2人で過ごしていたんだ。
優介はここにきたばかりの頃は無邪気でやんちゃな男の子だったと思う。
走り回って声を上げて僕は手をやいた。
それでも僕に懐いて本当に可愛い子供だったんだ。

ここから先は

3,049字

¥ 100

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?