見出し画像

【EA開発者目線】シンプルロジック VS マルチロジック VS ナンピンEA 一番勝てる手法はどれ?

一番勝てる手法って何ですか?って聞かれたら、おそらく「シンプルロジック」「マルチロジック」「ナンピンEA」のどれかだと答えると思います。

本記事の内容の動画も作成しました。

シンプルロジックEAとは、例えば移動平均線を使用したEAとかですね。

移動平均線を1本だけ使用した手法の場合、ローソク足が移動平均線を下から上に抜けたらロング、上から下に抜けたらショートというやり方です。

移動平均線を2本使用した手法ですと、ゴールデンクロス・デッドクロスが有名ですね。

移動平均線を3本使用した手法はパーフェクトオーダーになります。

移動平均線は一番多く利用されている手法で、多くの人が意識するテクニカル指標です。

基本的に順張り手法で使用されることから、トレンド相場に強いとされます。

わたしの開発した主力のEA「PerfectOrder_GBPJPY」や「GoldenCross_USDJPY」でも使用しているテクニカル指標です。

PerfectOrder_GBPJPY
https://www.gogojungle.co.jp/systemtrade/fx/30753

GoldenCross_USDJPY
https://www.gogojungle.co.jp/systemtrade/fx/43098

現在の様な高ボラティリティ相場と相性が良く、今のところ最強のトレード手法だと思います。

移動平均線とローソク足だけで勝っている裁量トレーダーもいるくらいですから、シンプルイズベストということでしょうか。

一目均衡表、MACD、ボリンジャーバンドなどのテクニカル指標も有名ですが、わたしがEA開発した経験上、順張りトレードにおいては移動平均線が最強だとの結論に達しました。

次にマルチロジックEAについてです。

マルチロジックとは、2種類以上のテクニカル指標などを用いた、複数ロジック搭載EAのことです。
わたしの開発したEAでは、「Hybrid EA Trade USDJPY」「Seven Elements」「Reversal Seven」などになります。

Hybrid EA Trade USDJPY
https://www.gogojungle.co.jp/systemtrade/fx/48334

Seven Elements
https://www.gogojungle.co.jp/systemtrade/fx/49099

Reversal Seven
https://www.gogojungle.co.jp/systemtrade/fx/49522

Hybrid EA Tradeは、日本時間の朝は逆張り、昼から深夜にかけて順張りでトレードするEAです。
単純に、朝スキャEAのロジックと、順張りEAのロジックを繋げただけのEAです。
順張りが有利な時間帯と逆張りが有利な時間帯でロジックを切り替えるだけのシンプル手法です。
最近のフォワードもまずまずの結果です。

Seven ElementsとReversal Sevenは7つの手法をミックスしたEAです。

Seven Elementsが搭載するロジックは、以下の7個になります。
順張り4つと逆張り3つになります。

■順張り型
・PerfectOrder
・GoldenCross
・Magical Trend
・Fast Scalping EA
■逆張り型
・PriceActionTrading
・MorningReversal
・TokyoTrend

Reversal Sevenが搭載するロジックは、以下の7個になります。
全て逆張りの手法になります。

■搭載ロジック
No.1.RangeRange// サーバー時間の7:00から17:59にエントリー
No.2.PriceActionInsideBar// サーバー時間問わず24時間いつでもエントリー
No.3.IchimokuSignalTrade// サーバー時間の18:00から翌5:59までエントリー
No.4.BollingerBand// サーバー時間の22:00から翌0:59までエントリー
No.5.PriceActionTrading// サーバー時間の18:00から翌1:59までエントリー
No.6.MorningReversal// サーバー時間の22:00から翌2:59までエントリー
No.7.TokyoTrend// 日本時間の朝7:00~17:59にエントリー

ロジック1つだけでも勝てる可能性が高いのに、それを7個も取り入れるのだから負けるはずがない?

幸いなことに、「Hybrid EA Trade USDJPY」「Seven Elements」「Reversal Seven」の現在のフォワード成績は好調です。

相場環境が変わった時に勝てなくなる可能性はあります。

例えば、「Hybrid EA Trade USDJPY」で使用している逆張りロジックに優位性が無くなるなど、EAには賞味期限が存在します。

ドローダウンからの優位性の消滅=使えないEAとなることを防ぐ意味でも、マルチロジックEAはとても優秀な戦略だと思います。

Seven Elementsは、順張り有利な相場と、逆張りが有利な相場の両方に対応できるよう、ロジックの重要度をユーザーが指定できるようにしています。

7つのロジックの重要度を変えることで、変幻自在なトレードを可能とします。

こうした複雑な仕組みのEAを重量級EAと呼ぶそうです。

最後に「ナンピンEA」についてです。

ナンピンEAの中には、ナンピンマーチン系、逆張りナンピン、順張りナンピン(ピラミッティング)があります。

この度、本格ナンピンEAの開発に成功し、現在ゴゴジャンに申請中となります。

Bear Grid(ベア・グリッド)
https://www.gogojungle.co.jp/systemtrade/fx/51276

Bear Mind(ベア・マインド)
https://www.gogojungle.co.jp/systemtrade/fx/51278

上の2つのEAは、マルチタイムフレーム分析でトレンドを判断したうえで、きちんと損切りを行うグリッドトレードナンピンEAとして開発しました。

グリッドトレードとは、一定の価格帯でナンピン注文を繰り返すトレード手法です。

Bear Gridは損切り幅が1000pipsと広いので、勝率は高いですが、一回の負け金額が大きいです。

Bear Mindは、細かく損切りするタイプのEAで、複数ポジ保有のEAと同じ様な動きをします。

ナンピンマーチン系は、ナンピンする数量を変動させることで高い勝率になります。(いつか必ず口座破綻する)

順張りナンピン(ピラミッティング)は、EA実装が難しい手法です。

■結論

以上、「シンプルロジック」「マルチロジック」「ナンピンEA」の3つの種類のEAを見てきましたが、開発者として正直な気持ちを書きます。

どのEAが一番勝てますか?の答えは、「トレードのスタイルによる」です。

EAを頻繁に入れ替えたり、稼働を停止したりする場合はシンプルロジックが向いてます。
ロジックがシンプルなので、オンオフのタイミングを見極めることが可能で、半裁量トレードに向いてます。

「マルチロジック」はほったらかし運用の人に向いてます。
ロジックが複雑で、あらゆる相場で利益が狙えるようにプログラムされたEAの場合、EAのオンオフのタイミングを見極めることが出来ません。
指標発表でEAを止めるかどうかの判断は、EA使用者がどこまでリスクを許容できるかによります。

「ナンピンEA」は毎日コツコツお金を増やしたい人に向いています。
高い勝率の代償として、口座破綻と向き合わなければなりません。
いつか来るであろう強制ロスカットに耐えられる心臓の持ち主のみ手を出して良いと考えています。
ナンピンEA初心者は、まずは小ロットで運用することをオススメします。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?