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探し物の日

10月4日は 「探し物の日」です。

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朝、Twitter 眺めてて知りました。

NTTの電話番号案内が104番だかららしい。なんじゃそりゃ。


まあ私たちにとってはこんなにもタイミングよくふさわしい日が、といった感じですね。


今日も今日とて稽古です。

セリフがやっと入ってきました。3回やったら覚える。

(覚えてこい)


探し物、といえば、また海外での話。

タイに1ヶ月滞在して、岡山に帰る時、上海でトランジットしました。


え、ちょっと待ってまた上海でトランジットの話かよ。

自分でもびっくり。


ま、いいか。


帰りはそんなに長くなかったんです。

5時間くらいだったかな?

それでも長いと感じるかもしれませんが、国際線は1時間〜30分前行動が基本。

ご飯食べたり、お土産見たりしてたらあっという間なんですよ。


私もタイからの長旅で疲れていたし、早めに搭乗エントランス行って2時間くらい本読んで過ごそうと思ってゆっくりしていたら、なんと直前にエントランスが変わっていて気づいたら搭乗1時間前。

めちゃくちゃ焦ったけど、珍しく時間に余裕を持って行動してたので変更されたエントランスに移動してまたゆっくり本を読んでいました。


そろそろ時間も来るだろうし、お手洗い済ませて準備しようかなと顔を上げると周りがザワザワ。


何事ー?と思いながら電光掲示板(?)見ると

「「 岡山・欠航 」」


・・・は?


人生で初めて、絶望で、涙が出ました。

(今思えば大したことないけど)

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絶望すぎて撮った写真あったわ。笑う。


テンパって隣にいたサラリーマンのお兄さんに

「欠航って、飛行機、飛ばないってことですよね」

って超あたりまえのこと聞いてしまった。


上海ってね、ネット使えないんですよ!!!!

だから本読んでたんです!!!!

普段から本読む系の女なんだ!って思ってたでしょ?

読まないこともないけど、もっぱらSNS依存タイプですよ!!!


というわけで、連絡手段ないので、泣く泣く国際電話で母に電話。

電話代バカ高いから要件だけ告げて。


ああ、ここから書くのも憂鬱になるくらい絶望が続きます。


探し物の話でこの話を書き始めたことに後悔している。

長いし。

高校生の時に付き合っていた彼氏財布無くして一緒に探した話にすればよかった。

おもんなさそう。


とりあえずなんだかんだあって上海に一泊することになります。

欠航の原因は時期的にも珍しい豪雨。

なので不幸中の幸いで欠航になった人たちはみんな日本人。


なんの基準でか知らないけど、ホテルも無償で宿泊でき(お金払った人もいるらしい)、
夕飯の時に一緒になったフランス人の夫婦と仲良くなり(岡山行きの便で英語話せるの私しかいなかった)、
以前も同じような経験をした人から「だいたい早朝の出発になる」と情報を得ることができて
部屋に戻って少しゆっくりしようかなと思ったらね、気づいちゃうんです。


預けていたリュックがないことに。


はい、人生で2度目の絶望の涙。

空港で急いでたからキャリーバッグだけ取ってリュック取るの忘れてたんですねー。


急いでフロントへ行って、忘れ物がないかの問い合わせ。

だけど、英語わからない、って中国語で話してくる。

翻訳アプリも全く機能しておらず意思疎通皆無。


またもや絶望していると、ツアコンしているおじさん登場。

神現れた。

と思ったのも束の間、このツアコンおじさんも翻訳アプリ使ってくる。

おいおいと思いつつもこちらの話は通じたようで、空港に問い合わせてくれ、もしかしたら忘れ物に届いているか、もしかしたら飛行機に乗せているかもしれないから空港で直接聞いてみてくれとのこと。

やっぱりツアコンおじさん神でした。


ちなみにこの時点で翌日の便が何時か知らされておらず。

怖くない?そんな状態で寝るの。

受付に聞いても時間決まったら各部屋に電話かけるから、と。


不安な状態で一睡もできず、朝4時。

もう一度、フロントに確認しに行ったら、集合5時だよ!って。

え、いや教えてや。


部屋に戻って支度してたらフロントから電話。

まさかのワンコール。


これ寝ちゃってたらぜっっっったい気付いてないわー!

実際気付いてなくて起こされに行ったおじさんいたし。


さあ、無事空港にも着き岡山に帰れる!と思ったらここからも地獄。


搭乗手続きに長蛇の列。

出発1時間前には手続き終えなきゃいけないけど、みんなギリギリの状態で怒号が飛び交う。

しかもなんでかすごく効率が悪くて。

特に理由はないけど、3人に一人くらい、エラーなのか「キャリーバック開けて見せろ」って言われてて。

私もなんとかギリギリ手続きできたけど、スタッフにキャリーバッグ見せてすぐ戻ってきてって言われて怒号の中、列に戻る羽目に。


もちろんズルで抜かしたわけじゃないんだけど、その状況知らなかったおじさんに「おい!ズルして抜かしてんじゃねえよ!ブス!」って朝から怒鳴られ。


ここまでに端折ったけど、英語で質問しても冷たくわざと中国語で空港スタッフに返されたりとか、「もう中国!嫌!!!!」って正直なってたんだけど。


ブス!って怒鳴ってきたおじさんは日本人で、

それ以外の中国の人たちは優しく通してくれたのにそのおじさんはスタッフに言われるまでどいてくれなくて、

言葉がわかるからか、中国の人にされた意地悪よりも一番腹がたった。


人生で初めて、素で、

「うるせえよ、クソジジイ」

って言葉を発してました。


冗談でしか言ったことないわ。


そして肝心な探し物。

空港の人(この人はちゃんと対応してくれた)に聞いたら忘れ物には届いていないから、もしかしたら飛行機に乗っているかも、と。


日本に着くまでわからないので、岡山についてから確認となりました。


もう、無事に岡山に帰れればなんでもいいや・・・と半ば諦めつつ、帰国。

家族に会える幸せ、SNSが通じる幸せ、噛み締めました。


帰国して空港スタッフさんにリュックの確認をしてもらうことに。

しかし、なかったんです。


まあ諦めてもいいやってものしか入っていなかったし、強いていうならお守りのために入れている一万円が惜しいなあくらいでした。


こればっかりは私が悪いしね。

うっかり忘れてくる、なんてことをしなければ、ね。


すると2週間後。

岡山空港から電話が。


「お客様のリュック、見つかりました」


!!!!!

自分でもびっくり!!!!


結局あの時、岡山の便に乗っていないどころか巡り巡って忘れ物に届いていたらしい。

そして、岡山へ送ってきてくれた、と。


結果、めちゃくちゃ大変な旅だったけど、リュック見つかってよかった。

そこからどこに行く時も必ず、リュックに入れていたお守りの一万円は持っていくようにしています。


もう2度と中国行かない!って思ってたけど、またいつかリベンジしたいな。

上海リベンジャーズ。(黙)


探し物の日。

から、こんなに長い話になってしまった。

何度も書くことに心折れました・・・


そして芝居の話となーんにも関係ない。

もし、アフタートークで「探し物」っていうお題になったとしてもこの話は絶対やめよう・・・


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絶望味のビール。普段ビール飲めないけど。

なんやかんやで楽しんどるやないかい。


舞台「探し物」
10月29、30日です。

お楽しみに。

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