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持続化補助金に落選したフリーランスだけど後悔はしていない

どうも!長野県在住のフリーランス広報PRのあいめいです。

タイトルのとおり、第3次「小規模事業者持続化補助金」に落選しましたが、いろいろと学びがあったので自分への備忘録ふくめフリーランスの仲間のお役にたてばと思い、記してみます!

そもそも持続化補助金とは

まずご存知ない方もいらっしゃるかもしれないので、簡単に概要を。

正式な名称を「小規模事業者持続化補助金」といいます。
持続化給付金」と混同されやすいですが、別物です。

◉「持続化給付金」は条件に合致すればほとんど支給される
◉「持続化補助金」はいろいろとやらないといけないことがある

たとえば、「補助金」のほうは定められた申請書を書くこと、用途には縛りがあること、補助率が2/3ないしは3/4で全額支給でないこと、支給は精算払い(自分で先払いする、承認されないと振り込まれない)…など、いくつかのハードルを超えないと支給されません。

概要やステップはこちらのnoteがわかりやすかったです!

なぜ話題になっていたのか

・採択率の高さ
とにもかくにも第1次と第2次の採択率が80%程度と、かなり採択率が高いことで大きな話題になっていたように思います。
最初に自分の持ち出し(先払い)があるにせよ、この先が見えない中で投資する価値があるものに投資することへの後押しになっていたのは間違いありませんでした。

・懐の広さ
<コロナ特別対応型>は、コロナ禍以前の「小規模事業者補助金」に比べてさまざまな条件が緩和されました。

たとえば、半額だけ先にもらえる概算払いができるとか、さかのぼって経費を含めることができるとか、通常枠だと補助率が2/3だけど今回は補助率が3/4となる…といった特例がありました。(※条件があります)

あと私が住んでいる長野県では、自己負担分を県が補助するといった取組も。(※終了しました)


・申請書の作成範囲が比較的ラク

申請書内の「経営計画書」はざっくりいうと以下3つの質問にこたえるだけ。どう書いてもいい。めっちゃ自由。

◉事業概要(自社の概要や市場動向、経営方針等)
◉新型コロナウイルス感染症を乗り越えるための取組の中で、本補助金が経営上にもたらす効果
◉今回の申請計画で取り組む内容

これらをWordで5枚以内に記すのですが、図や写真などを入れるとけっこうすぐに達してしまいます。営業益や人件費など、事業計画の数字も必須ではありません。(書いたほうがいいと専門家はいう)

この作文さえ乗り切れば、書類上は必要経費を書くやつと、自分の情報を書くやつくらいなので、ゴリゴリ経営の勉強をしていなくても頑張れる内容!ありがたい!

なぜ申請しようと思ったか

私はフリーランスになって3年目。仕事はクライアントワークを基本にしています。企業や自治体の情報発信に関する案件を東京や長野の代理店さんからいただいて制作や運用を担当するのがメインで、他にもちょこちょこと登壇やスポットのご依頼をいただいたり、古巣のNPOのお手伝いをさせていただくなどして生計を立てております。

いろんな案件に参加させていただいて、フリーランスとしての手応えを感じていた矢先に起きたのがコロナ禍でした。特に4~6月はいろいろな経済活動が止まり、私が主としている情報発信の分野も「自粛」のムードが漂い、ちょっとこれが続いたらやばい…という売上に。

今までご縁だけでやってきましたが、事業継続のためには自分でコントロールしていく新しい事業の柱をつくろう、その基盤をつくるのにぴったりなのが「持続化補助金だ」と思い至ったのです。

補助金申請作業で発見したこと

・経営計画書を書く時間は、自分が行きたい場所を考える時間
今までクライアントワークでいただいたお仕事に対してフルスイングで頑張る…!!!という姿勢だったので、目の前の仕事を期待以上に仕上げること、そしてそのためのスキルアップだけしか考えていませんでした。

ただ、今回申請書に「経営計画書」というものがあり、

事業概要(自社の概要や市場動向、経営方針等を記載ください)

という欄がありました。

この経営計画書を書くうえで
「これからどうしていきたいの?」
「あなたのなにが強みなの?」
「何のために仕事をしているの?」
ということをはじめて問われたのです。

しかも、それを初めてみたひとにもわかりやすく書かなければならないというのは、なかなかに難しい作業でした。

でも、そのおかげで、
・これからどういうビジネスモデルを目指すか
・どんな理念と戦略を持っていたいか

を考えるようになりました。

会社があるわけではないですが経営者のような視点というか、自分という船をどう漕いでいくのか…ということにフォーカスして考えられた時間は2020年のよい経験となりました。

・商工会のサポートがすごい
持続化補助金では、地域の商工会または商工会議所に提出し、「支援機関確認書」をもらう必要がありました(※途中で任意になった)

しかし、私は恥ずかしながら、これまで商工会議所と商工会の違いすらわかっていませんでした。


ざっくりいうと、こんな違いがあるらしい…

▶商工会
管轄官庁:経済産業省 中小企業庁
地区:主として町村の区域

▶商工会議所
管轄官庁:経済産業省 経済産業政策局
地区:主として市の区域

比較的大きな市は商工会議所、最近市になったところや町村は商工会という覚え方をしています。

ちなみに持続化補助金はホームページも商工会議所と商工会で違うから、要注意だぜ…

▼商工会
http://www.shokokai.or.jp/jizokuka_t/

▼商工会議所
https://r2corona.jizokukahojokin.info/corona/

私は最寄りが商工会。締め切りのひと月前くらいにアポイントを取ってご挨拶とご相談を行い、その後出来上がった申請資料をメールで送り、締め切り間近に対面でサポートをしてもらいました。

ご担当者さんはもうそれは丁寧に赤入れをしてくださいまして…!提出時のあれこれも商工会さんがしてくださいました。

これが!?無料で!していただけるだと!?!?!?
と、不安になってしまうほど…

とてもとてもお世話になりました!まじで感謝です!!!(落ちちゃったけど)

もちろん人と人なので相性やタイミングなどはあると思いますが、市民として支援機関は積極的にお世話になっていこう…と感じました。

あと地味なよかったところでいうと
・苦手な行政文書を読み解いて頑張る根気とか
・夢を叶えるための予算を組み立ててみるとか
・やっぱり補助金は早めに動くが勝ちなのだなとか、

いろいろとチャレンジしないと気づかなかったことも多いので、総合するとやってしてみてよかったな~と思いました。

第5次には挑戦しない

最後のチャンスとして、12月10日(木)締め切りの第5次が迫っていますが、私は出さないことにしています。

理由としては、
・採択率の低下
私が挑戦した第3次は採択率が33%と急激に低くなってしまい、第5回も激戦が予想されるなか、タイミング的にいまは本補助金よりも目の前のお客さまにリソースを割きたいと感じること。

・事業モデル的な難しさ
採択された事業者一覧をみると、BtoC型のビジネスが多く、BtoBやBtoBtoC型の採択はなかなか壁がありそうだ…と感じるとともに、補助金のお財布が限られているならば、たくさんのお客さんと接する機会があっていま危機に面している事業者さんが優先されたほうがいいだろうという想いなどがあります。

・補助金に頼らず、腹をくくってみる
8月に申請書を出した直後は「まあ受かったらいろいろ考えて整えよう」という宿題を後回しするような気持ちがどこかにありました。

広報支援」を頭のかたすみに置き続けていたら、最近不思議とお問い合わせを少しずついただくようになりました…!

第5次の採択結果が出るのは来年4月。このまま後回しにしていてはかえってチャンスを逃してしまいそうな気がしています。いまはまず目の前のお客さまを大切にしつつ、自分で出来ることをコツコツやってみようと考えています。

(※ただ!!みんなが厳しい時代ではありますし、採択されるにふさわしいかは事務局が決めるものなので、申請出そうかな‥どうしようかな‥と思っているかたは最初から諦めず、まずはチャレンジしてみるのがいいとおもいます!)

私が参考にしていたサイトと動画

第5次にこれから応募するぞー!という人向けに参考にしていたサイトをシェアします!

🌸一日も早くコロナが収束し、
平穏な日々が戻りますように🌸

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