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【読了】母という呪縛 娘という牢獄

3月辺りから読書自体は結構していて、読んでいる本の記録もインスタとかでしているんですけど本当は一冊一冊読んだら感想や思ったこと書きたいなと思っていまして。
普段読むのは小説がほとんどなんですけどたまたま友達に小説では無い本を借りたのでこれを機に読了つけていきたいと思ったので記します。

そもそもどういう本?

この本を借りる際に少し内容は聞いていて、母からの束縛が激しかった娘が母を殺害してしまった実際の事件が元になっている本とのことでして。

娘が自分で書いたのかと思っていたんですけどどうやら記者の方が捕まっている娘に面会に行って話し合い出版された本らしいです。これは記者と娘の『共作』であると書かれていました。この本は拘置所にいる娘に会いにいく場面から始まっているのですが、拘置所の面会についてかなり詳しく描写されていて興味深かったです。
最近知らないことを知りたいと思うことがかなり増えたのでちゃんとメモしました………


・第三者も面会申請ができる
・拘置所の面会は先着
・電子機器持ち込み不可
・家族、知人、その他の人のできる『一般面会』と警察などが行う『接見』がある
・面識がない場合面会に応じることはあまりない

こんな感じで知らないことを知ることができるのが本の良いところです。

読んでみて

子供に将来よりよい人生を送って欲しいために教育に情熱を傾ける親が世の中にはいて、勉強に集中できる環境があり、教育に多額の投資ができることは理想的かもしれない。しかし、それがプレッシャーとなり苦しむ子供もいる。

とのことが書かれていて、本の中でも思うように成績が取れなかったり受験に受からない『娘』に対し暴力や罵倒する『母』がかなり詳しく描写されていました。また成長するにつれ父との別居があったり、『母』との人間関係が一時は修復できそうになりながらもやはり『普通』の関係にはなれない親子が書かれていました。

読んでて感じたことは、『おかしい』とか『つらい』と感じた時に信頼のできる人間に相談したり打ち明けたりすることが大切だと思いました。
この本にでてくる『娘』も高校の国語教師であったり、頼りにしている人間は出てきていたけれど、本当に信じられるのは自分だけだとなってしまっていて、自分の今の状況説明だったりとか本当にあったことを100%話せていなかったので…

まあ家庭がここまでの状況になってしまった時点で他の人間を信用したり冷静に考えられることは絶対無理だと思うので僕は読んでいてかなり『娘』側に同情する気持ちが強かったです。

子供に幸せになってほしいから『教育』に熱心になるのは良いことだと思うんですけど、本人の意思を尊重せず度が過ぎた『教育』は体罰だなと感じました。強制されて何かを学ぶのは身につくものがあまりなくて幸福ではないと思っているので本人がしたい『教育』をさせてあげるのが子供を考え、子供とってのいちばん良い親だと思います。

ただ、難しいのがこの本の中でも娘に『助産師』になって欲しい母と『手術室看護師』になりたい娘という対立があるのですが、親からしたら自分の思った進路に進んでいない娘は自分にとって『良くない』方向に進んでいると考える親もいると思いました。
自分が熱心に教育を施して学校にも行かせてあげているのになんで思った通りに成長してくれないの?と感じる親もいると。
でもそれはもう『強制』であり子供の幸福を祈っているとは到底いえないと思うので『間違っている』と考えていて、この本を読んでも特にそこに関して今までの考え方と変わることはありませんでした。ただ、今は自分が『子供』で『親』ではないから『間違っている』と思っているだけなのではないかと考えることもできるなと……

幸い僕の両親は教育に無関心ではないけれど特に進路を強制することも無く僕の選択を尊重してくれていると思うのでありがたいなと感じました。

読んだから

読了というかほぼ本に関連づけて自分の考えていることを書いただけになってしまったんですけど……

僕が『親』側の人間になるのかは今はまだ全くわからないのでなんともいえない部分もあるのですが、将来そうなったときに『絶対に子供にしないこと』を決めているのですがそこに『強制した教育』が新しく追加されましたね。教育熱心なのはいいことだと思うんですけど自分の『エゴ』にならないようにするべきであると、思いました。


久しぶりにこんなに文章書いたな…
今ダウ90000の配信チケットを買うかずっと迷っています。
あと一人暮らししたい欲が強いです。
あと短歌に興味を持ち始めています。
あと気力があれら読了だけじゃなく日記みたいな感じで映画とか音楽のことも書きたいです。

そんな感じ。



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