好きなもの、好きなだけ書いてます☺️

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最近の記事

結局、その人の『中身』

ほぼ自分用に今日の発見を記録しよう。 久しぶりにステキな事を聞いた。 宗教に触れる文章があります。 苦手な人は開かないでください。 ────── まず、私の境遇と考えから。 私は所謂「宗教2世」。 今世間を騒がせている統一教会とは違うところだけど、テレビに出ている2世の子達に共感できることもあった。 親はしっかり献金してるし、私が小さい頃もほとんど1人でお留守番をしていた。 部活を無理やり休んでお参りに行ったことも、反抗して喧嘩になったこともある。 その生活に疑問を

    • 恋の始まりは復讐から③

      初めて出会ったのは、もう7年も前になる。 彼、松田陽介は入社時から有名だった。 営業課の新入り。最初の認識はその程度だが、二ヶ月経ると 既に彼の存在を知らない社員はいなくなった。 名門大学卒のエリート。月末の営業成績は、ベテランに続いて5番以内に入っている。 売上水準が低いという訳でもないのに、だ。 要領の良さと処理能力の高さも上司から買われ、その飄々とした性格もあり人望が厚い。同僚ともいい関係を築いているようだ。 ──何より、女子からの人気が高い。

      • 恋の始まりは復讐から②

        表示板が『貸切』に切り替わったのを確認し、ゆっくり車を滑らせていく。 休日の駅前は車が多く、なかなか景色が変わらない。 信号待ちにふと歩道を見ると、子供を連れた女の人が歩いていた。後を追う男性はきっと旦那さんだろう。 以前見た時には気にも留めず流していた光景。意識してしまうのは、 ───彼女の事情を知ってしまったせいか。 思い出さないように努めていたが、きっかけさえあれば記憶は簡単に引き出される。 その幸せを掴むことがどれだけ難しい事か、 気づかされたのは最近だ。 感情が恨

        • 【長編小説】恋の始まりは復讐から①

          予定の時間より早く着いた。 赤く光る『迎車』の文字を横目に立っていると、小気味よい足音が向かってくる。 純白のドレスを纏った彼女は、まるで本物の花嫁のようだ。 ───その袋さえ持っていなければ。 「お待ちしておりました。お荷物お預かりしましょうか」 「あ、お願いします。良ければ貰っちゃってください。お菓子だと思うんですけど、きっと捨てちゃうので」 察せないほど鈍くはない。硬い声に柔らかく応える。 「ありがとうございます。どちらに行きましょう? まず洋品店に向かいましょうか」

        結局、その人の『中身』

          【長編小説】 舞う花びらと、時①

          "たった1分で人生は変わる" 商店街に貼られた少し大きめのポスター。 有名人なのか、若い子達がスマホを向ける。 誰でも心に陰りがある。何も抱えていない人など1人もいない。一際賑やかなこの場所も、そうゆう人の集まりなのではないか。 「1分で変われば苦労しないよ」 横目に入った謳い文句に思わず水を差す。 文字の横にある爽やかな顔が、余計に声を尖らせた。 今日も変わらずこの道を歩く、重めの足取りは癖になっているので気にしない。食欲をそそる揚げ物の匂いに、思わずお腹が鳴った。 夢を

          【長編小説】 舞う花びらと、時①