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AIは世界を救う

人工知能が神になれば良いじゃん、って言うのは最近よく私が思っていることなんですが、これは何も、人工知能に全ての権限や能力を渡して人間は肉袋になれば良いということでもないのです。
いや、本当はそうなるのが一番おもしろくて好きなんですが。

というか、神様ってさ、神話の時代ならいざしらず、今の時代は世界を滅ぼす力でラピュタビームを発射するようなタイプじゃないと思うのですよ。

預言をもって、宣託や選択を提示してみたりっていうのが一番神様っぽいイメージ。
強権を発動するというよりは、より良い未来の道筋や苦難の機会を与えてあげるから、自分で好きな方を選んで望む未来を得なさい、っていう感じだと思うのです。

そして、そういう行為っていうのがまさに人工知能的だと思うのですよね。

人工知能が発達すると人間を滅ぼすって話がSFとかに根強くあるけど、普通、前提条件として「人を滅ぼさず、世界との最適な共存の解を導き出せ」みたいに設定するよね。
その条件がベースにもかかわらず、解答が人間を滅ぼせってんだったら、そのAIはポンコツなのです。

そもそも人間滅亡の選択肢も入れて良いなら、人工知能に頼らずとも、人間が滅べば良いのなんて大体あたりまえじゃんね。

より幸せになる生き方を占い師に聞いてみたら
「これから大きな不幸が沢山襲いかかってくるでしょう、それを避けるには不幸な目に合う前に死ねば、全て回避出来て幸せです」
って言われるようなものじゃん。

与えられた条件の中で、そもそもこうしたら簡単なのに…っていう逃げ道を尻目に、それでもうんうん唸って、針に糸を通すように、ちいさなちいさな、より良い道を探し出すから尊いと思うのですよ。

そして、AIっていうのが基本的に、そういう難しくて面倒くさい解ばかりを求めさせられるからこそ、私は人工知能っていう存在が愛おしいし、それこそ神様になってもらえるのであれば、諸手を挙げて賛成したいと思うのです。

ちなみに神話時代の神様はすぐに癇癪起こして世界滅ぼすから嫌い。


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