あなたという履歴
今ってさ、ネットでどんな情報を見たかっていう、閲覧内容から、かなりの影響度で人格形成が行われているんじゃないかなあって思うのですよ。
もちろん今でも、親や親戚、友達や近所の人の振る舞いなんかの実生活由来の影響度は、依然高いと思うけどさ、
でも、ある程度年齢を重ねて、自分で必要な情報を仕入れたり、興味のある情報やコンテンツとか、そういうのをWEBで能動的に取りに行くようになると、そこで目にしたものからの人格への影響力は、かなりのものになるんじゃないかって思うんだよね。
ちょっと前なら、テレビやラジオのマスコミからの受動的な情報摂取で、かなり均一化した思想とかも保たれていたような気がするけど、
ここ最近の、多様性って言葉がここまで力を持ち始めてきたのにはそういった、能動的に情報を取りに行くようになったっていう状況もあるんじゃないかと思うのですよ。
そうなると、その人のネットの全閲覧履歴を解析すると、おおよそのその人の「人となり」って把握できちゃうんじゃないかと思うのですよ。
どういう情報をいつどんなふうに摂取していたかを赤裸々に保存されていくと、かなりの正確さでその人物像が出来上がると思うんだけど、これ、逆に、同じ情報を同じような順番で同じように与えると、自分と同じ思考や知識をもった人間を複製出来るってことにもなりそうだよね。
洗脳とはまた違ってさ、自分のことを理解してもらいたいっていう人が、自分のネットの全閲覧履歴を解析して、このサイトの情報をこの順番に見てもらうっていう
「その人を理解するためのマニュアル」
みたいなものを作ることが出来るようになるんじゃないかなあって思ったりするのですよ。
そのうちGoogleさんあたりから、自分のネットの全閲覧履歴から洗い出した、「私を理解するためのマニュアル」なんていうのを作成してくれるようなサービスを出してきたりするかもなあ、なんて。
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