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【宅急便】ヤマト運輸でアルコール60%以上の香水は引受不可?

以前、正しい品名欄の書き方を切り口に、郵便局の引受不可や注意について解説しました。

今回は、ヤマト運輸です。品名欄の正しい書き方は、郵便局と同じような感じなので割愛します。

今回は以下の2つを、なんとかお得に真っ当に発送したいと思いますので、この記事をまとめました。
郵便局で、
発送できない、アルコール60%以上の香水
・配送料が高くなる、貴金属

まず、ヤマト運輸で【そもそも送れないもの】から見てみましょう。

ヤマト運輸の宅急便で送れないもの

下記は、宅急便で送ることができません。また、航空法により制限されるものがあります。

現金、小切手、手形、株券その他の有価証券
・クレジットカード、キャッシュカードなどのカード類
・再発行が困難な受験票、パスポート、車検証類
・再生不可能な原稿、原図、テープ、フィルム類
・犬、ネコ、小鳥などのペット類
・毒物および劇物類
・遺骨、位牌、仏壇
・銃砲刀剣
花火、灯油、ガスボンベ、シンナーなどの発火性、引火性、揮発性のある物品または火薬類
一梱包の価格が30万円(税込み)を超えるお荷物
・不潔な物品など、他の荷物に損害をおよぼすおそれのあるお荷物
・信書その他法令の規定または公序良俗に反するお荷物
・縦横高さの合計が200cmを超えるお荷物

(宅急便で送れない品物には、どんなものがありますか?-ヤマト運輸 より引用)

やはり現金は不可なので、もし財布を送るときは、現金を入れてない旨を書くべきですね。
郵便局ほどには、品名欄についてうるさく言ってこないので、杜撰になりがちな気がするので余計に注意です。
→例: 【革製の財布(中身なし)】

アルコール60%以上の香水は引受不可?

香水の配送の縛りについて、もう少し詳しく見てみましょう。

以下の品目は、▼宅急便でお預かりできるサイズ以内で、ダンボールなどで輸送に適した梱包がされていれば発送できます。
液漏れが無いように、ビニール袋やポリ袋など全体を覆って密閉してください。
香水…オーデコロン・オーデトワレ・オーデパルファム・パルファム
・マニキュア・ネイルリムーバー(除光液)・ジェルネイルなど
※ただし、アルコール濃度が60%以上、または濃度が不明なものは、送れません。
※航空搭載はできません。詳細は、航空機で輸送できない荷物をご確認ください。
※送り状(伝票)の品名に、具体的な品名を記載してください。

(香水やマニキュアなどは、送れますか?-ヤマト運輸 より引用)

上記の例に載っている香水たちの、各アルコール度数を調べてみました。

  • オーデコロン:75~80%

  • オーデトワレ:80~85%

  • オーデパルファム:90~95%

  • パルファム:75~80%

え?60%を越えてる……

じゃあそもそも送れないのでは?

ヤマト運輸にメールで問い合わせても、「その通り、アルコール60%を超えるものは、輸送手段に関係なく、ヤマト運輸で送れません」というお返事でした。

(私が香水について問い合わせたメールへの返信)

単純に【香水】が◯か✕か?ではなく、【アルコール度数】が重要のようです。
(危険物に該当しない、練り香水やノンアルコール香水なら送れます。)

これでは基準が郵便局とまるっきり同じ!?

お手持ちの香水のアルコール度数は、【vol%】などという記載で確認できます。
これはアルコール度数を示す言葉です。

エルメスのオーデトワレ

他のまとめサイトでも、
「オーデコロンやオーデパルファムを送るとき、郵便局は門前払いでも、ヤマト運輸なら送れる!公式HPにも【送れます】と書いてある。安心!」
と書いてあるサイトばかりです。

確かに、2020年ごろのヤマト運輸HPでは「送れます。」と書いてありました。
(スクショが2020年のものしか探せなかったので、実際はもっと最近までこうだったかもしれません)

しかし現在、このFAQは無くなっています。

このFAQ番号で検索すると、先述の通り「輸送手段に関係なく、アルコール60%以上は送れません」の、FAQ番号3221の画面に飛ばされます。
いつからこの内容に更新されたかは、ヤマト運輸にも不明、との回答でした。

ちなみに2022年12月に香水を送ったとき、アルコール80%の香水を、引受不可を知らずに品名欄【香水】とだけ書いてても、すべて普通に配達してくれました。

では、アルコール60%以上の香水を発送するには、佐川急便しかないのか!?
佐川HPには「送れない可能性があります。問い合わせてください」とあるので、問い合わせました。

佐川も、アルコール60%以上は引受不可でした。
「個人宛だと、混載便になるので、陸便でも引受不可。チャーター便ならまだ可能性ある」
とのことでした。

詰んだ😇

と思っていたら……
さらによくよく調べてみると、

  • アルコール50~70%の某香水専門店は、ヤマト運輸と契約している。

  • 香水も有名な某ハイブランドショップは、佐川急便と契約している。

  • メルカリガイドでは、引受不可の品目【アルコール類】には「60%以上」とあるが、【香水】には「ゆうゆうメルカリ便ではアルコールなしの香水しか送れない」とだけ記載がある。

  • 私の近所の営業所に直接、メルカリで売れた香水を持ち込んだが、アルコール度数はたずねてこなかった。

規約上はだめ(?)でも、送れるっちゃあ送れる、ということでしょうか。
おそらく【らくらくメルカリ便だから送れる】ということかな??
もうしばらく様子を見ます。もっと詳しい人~教えてください!

ちなみに、香水を送るときの品名欄は、「香水(ガラス瓶)」など、ワレモノの対象かが分かるように、容器の素材を書くとなおよいです。

貴金属は追加料金なしで送れる


気を取り直して、ヤマト運輸での貴金属の配送方法を調べます。

宅急便のサービス規格内で、ダンボールなどで輸送に適した梱包がされていれば発送できます。
1点ものなど代品のきかないものや高価なものは、送れません。
※宅急便の補償金額(責任限度額)は、宅急便1個につき30万円(税込み)まで。

(貴金属やブランド品など高額なものは、送れますか?
-ヤマト運輸 より引用)

つまり貴金属は、ヤマト運輸でなら追加料金は発生しないようですね。
もしも貴金属の単価が30万円を超えるなら、郵便局のゆうパックでセキュリティサービスをつけると、補償上限50万円になるので割に合いそうです。

ヤマト運輸の各配送方法の補償上限は、
ネコポス:3000円
宅急便コンパクト:3万円
宅急便:30万円
らくらくメルカリ便の場合、メルカリ事務局が商品代金を全額補償。
貴金属は、たいてい単価3000円を超えるので、

  • らくらくメルカリ便なら、ネコポス以上

  • 掛売契約なら、宅急便コンパクト以上

で送ると良さそうです。

ちなみに佐川も、追加料金なしでした。
貴重品のセーフティサービスがありますが、郵便局と違って、必須ではなく任意のようです。


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