進出先の選定~西アフリカ編1~

西アフリカでは,進出先として期待されるナイジェリア・ガーナ等の英語圏とOHADA(アフリカ商事調和化機構)等の仏語圏がある。17カ国が加盟するOHADAエリアは,商事法関係の基本構造が統一法によって規定されており,西アフリカ経済通貨同盟(UEMOA、加盟国はベナン,ブルキナファソ,コートジボワール,マリ,ニジェール,セネガル,トーゴ,ギニアビサウの8カ国)や中部アフリカ経済通貨共同体(CEMAC、加盟国は,カメルーン,コンゴ共和国,中央アフリカ,チャド,ガボン,赤道ギニアの6カ国)エリアは,それぞれが発行するCFA通貨を使用することができる。西アフリカ諸国経済共同体(ECOWAS)という経済統合の流れもある。このように総体でみると,国レベルではなく,地域・文化レベルで考えるほうが建設的だ。

西アフリカで検討すべき国はセネガル,コートジボワール,ガーナ,ナイジェリアであるが,英語圏と仏語圏でまったく商流が異なるので,それぞれの企業に合う地域を探すべきであろう。また,日本とアフリカでは文化がまったく異なるため,約束を突然キャンセルされても忍耐強く営業活動を継続できるか等,若干主観的な要素が大事になる。現場で人間的な交流が要求される以上,現場担当者がそれに耐え切れなければいくらその国にポテンシャルがあろうと継続できるものではない。

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