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10年日記~夫を亡くして~エピローグ

私は、10年前に夫を亡くしました。

大切な人を亡くして・・・

それでも今まで生きてきました。

同じように苦しんでいる人に寄り添えたら・・・

いえ、私が書きたいだけかもしれません。

とにかく、書いてみることにしました。


その年の春、待望の赤ちゃん誕生!!

でも、赤ちゃんは仮死状態で生まれてきて、

赤ちゃんだけNICUのある病院に移りました。

幸い処置が間に合い、大事には至らず、次の日にはNICUから出ることができました。

私は5日目にようやく会うことができました。

かわいい赤ちゃんとようやくのご対面

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この日から、3時間おきの搾乳(おっぱいを絞って、冷凍させておくこと)が始まります。(1滴でもいいからおっぱいを持って来てと病院から言われていましたが、会うまで出ませんでした)

3時間おきというと、最初は1時間かけておっぱいを絞って、冷凍パックに入れて冷凍庫に入れる、片付けるーで、1時間半から2時間かかるため、ようやく寝たと思ったらまたタイマーがなる。

寝る時間はありません。

でも、かわいい赤ちゃんのため、がんばれます。

毎日、冷凍した母乳を持って、主人と病院に行く。束の間の面会時間が嬉しくて楽しくて、”愛おしい”という感情を初めて理解したように思います。

そして、病院には同じような赤ちゃんがたくさんいて、同じように母乳を届けているお母さんたちがいました。

その年は桜がとても綺麗で、長く咲いていました。主人が運転する車の助手席で、桜並木を通り病院に通っていました。

私の人生にこんな幸せがあるなんて、                 もう他には何もいらないから、この日々がずっと続きますようにー

そう思って何日後だろう・・・


・・・主人が突然亡くなった・・・





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