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私の妹、蘭ちゃんの存在



2023.03.01

今日は「書きたい気分」なので、2本連続投稿。

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蘭ちゃんは、私が生きる理由。


私は突然交通事故で死んではいけない。蘭ちゃんを一人残すことになるから。


半年前に私の鬱状態がピークだった時。
「消えたい」と何度も思ったけど、「死にたい」とは思わなかった。
だってこの世に蘭ちゃんがいるから。

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蘭ちゃんと私は3つ違いで、小さいころは良く喧嘩した。ティッシュ箱やリモコンが宙を舞うことも割とあったけど、基本は口喧嘩。

私も蘭ちゃんも、大きくなって「ロジックが強い」とか「言語化力がすごい」とかよく言われるけど、間違いなくハイレベルな口喧嘩を積み重ねてきたことの賜物だと思う。



蘭ちゃんが小学校2年生、私が小学校5年生の時に両親が離婚して、高級マンションからネズミの出るボロ屋に引っ越した。

ママの帰りを待ちながら、2人で洗濯物を干したり、NHK子ども番組をみたり、口喧嘩したり、その最中にゴキブリが出てきて2人で必死で闘ったりした。


私の6つ上のお姉ちゃん、小百合ちゃんが高校を卒業して家を出てからは、ずっと蘭ちゃんと私とママの3人で暮らしてきた。


蘭ちゃんが高校生、私が大学生になる頃にはすっかり喧嘩も減り、ママも含めて超仲の良い女友達みたいに、毎日ペチャクチャ喋ってた。

3人で出かけると、店員さんに3姉妹みたい!とよく言われた。(ママの見た目が若かったのと、それくらい楽しそうに3人が話していたから)


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蘭ちゃんは、小さいころから感受性が豊かで繊細で、私よりも悩みの多い学生生活を送ってきた。

その分、蘭ちゃんは21歳とは思えないほど精神性が高く、人の痛みがよく分かり、思考も深い。よく苦しむ分、苦しみとの付き合い方を、私よりも何倍も知っている。

(ついでだが、地頭が良く勉強も得意で、モノマネも上手く、ユーモアもあって、めちゃめちゃ可愛い(結構モテ女)。シスコンです。)

1年前にママが亡くなった時、霊安室で私は何よりも先に、蘭ちゃんに約束した。

「ママがいなくなっても、愛が絶対に蘭ちゃんを守るから。蘭ちゃんは絶対に一人にならないから。」

だけど、半年ほど前に私が鬱状態になった時、自分でも驚くほど、私は蘭ちゃんに助けられた。

今までの人生では私が蘭ちゃんの悩み相談にのることが多かったけど、苦しみに埋もれてどうしようもない時に、心から支えになってくれて、目の前の絶望をどう扱うかを教えてくれたのは蘭ちゃんだった。

よく外で傷ついて家で泣いていた小さい頃の蘭ちゃんの姿を思い出しながら、「蘭ちゃんは、こういう苦しみや痛みと小さいころから付き合ってきたんだ」ということを初めてしっかりと理解し、この子はすごいなと思った。

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1年前、「私が蘭ちゃんを守る。蘭ちゃんのために、私は絶対に間違っても死なない」と決意した。


だけど今は少し違う。

蘭ちゃんは、この世で私のことを一番理解してくれる友人であり、互いに助け合っていく同志であり、生きてくれているだけで私の心を支えてくれる、私にとっていなくてはならない存在であり、同時にどうか傷つかないで欲しいと願う尊い存在。きっと蘭ちゃんも、私の存在を同じように捉えている。

「守るために生きるんだ」とかではなく、「蘭ちゃんがこの世にいる限り、私は生きたい」。


まさに、私が生きる理由。


いつか姉の小百合ちゃんについても書こう。姉妹3人を産んでくれた天国のママに、本当に感謝。蘭ちゃんと同じくらい感受性豊かなママは、きっとこれを見てお空でオイオイ泣いてる。だからだろうか、今日の福岡は雨。

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