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香竜館のはじまり

 今から15年前、じいちゃんとばあちゃんが孫のために柔道場を作りました。自宅の居間と台所を壊し、家族だけで作ったので、天井の配線は剥き出し、畳の大きさはまばらなとてもな簡易な道場でした。
 目標は足立区の一番、との想いではじまった道場でしたが、東京都で優勝する子、日本一になった子、世界のトップレベルにまで上り詰めた子もいます。
 誰もがたくさんの負けを経験して、悔しい想いもし、理不尽なこともあるけど、試合に勝った時の喜び、笑いも涙も共有できる仲間の存在は一生の宝です。

 じいちゃんとばあちゃんにはもう一つ想いがありました。「柔道だけではダメだ、勉強もできなくては」と始まったのが一昔前の寺子屋風の学習塾です。
 柔道の創始者、嘉納治五郎は文武に大変優れ、東京オリンピックの招致や、現在の筑波大学の設立に貢献されました。
 柔道場からはじまった学習塾ということで、子供たちには国際感覚と英語を身に付けることの重要さ、それにも増して、日本や日本語に対する理解を深めることの大切さを学んでほしいと思っています。

 子供たちは日々成長し、時に私の考えを楽に超えてくることがあります。今までのやり方にこだわっていた私にある日子供が言った一言が忘れられません。「大事なのは型にはめるのではなく、相手に合わせること」。目が覚めると同時に、上から目線だった自分を反省しました。

 たくさんの可能性を秘めた子供たちと、日々試行錯誤しながら過ごす様子、気づきを与えられるような記事をこれから投稿していきたいと思います。
 どうぞ宜しくお願い致します。



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