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変わらないものを守るために、変わり続けられる大人で在りたい

シャッフル再生の1曲目で流れる、桜の時。気候は春を通り越して夏みたいだ。電車に間に合うために家から駅までをマーチンを履いてダッシュしたら汗をかいた。朝少しだけ降っていた雨が嘘みたいにからっと晴れている。

だらだらとiPhoneを見ながらお昼近くまで眠って、近くのパン屋さんで朝兼昼を買って、珈琲屋さんで食べる。
穏やかな日を過ごすこと、そんな日常が、高校生の頃は怖かった。春めいた公園で同じ吹奏楽部の同級生と日向ぼっこしながら、走る子供たちを眺めていたとき、こういう平穏な日々が漠然と怖いんだって思ったことを何故だか覚えている。すごく温かな時間だったけれど、怖いと思ってしまった。
だけど大人になったのか、そういう時間が大丈夫になった。今も幸せすぎてちょっとだけ怖いなって思うこともあるけれど、何か特別な記念日みたいなものよりずっと大事に思えている。

いろんなことが日常の積み重ねで、だからもし、何かが変わっていくとしたら、毎日ちょっとずつなんだろう。そのときは気付けなくて、気付いたらもう戻れなくなっている。思えば遠くまで来たな、ってこともある。

少しずつ、街が変わるとかゆっくり建物ができたり、家族の形が変わったりコミュニティが入れ替わったり、そういうふうに私の中身もどんどん変わっていって、10年経って入れ替わる細胞みたいに、別人みたいになることもあるかもしれない。同じだけどちがう、違うけど似てる、みたいな。変わらないものを守るために、変わり続けられる大人で在りたい。

自分のこと、過小評価しがちなのは自己肯定感が低いからなのだろうか、私の課題だな。認めてくれている人に対して失礼だから、ありがとう、って笑えるようになりたい。
イヤホンから、夏が帰るが流れ始めた。あっという間に春が過ぎていく、季節のひとつずつが楽しみ。

#毎日 #なんでもないこと

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