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何度もはじめての顔で会おう

発売日前にフラゲしたアルバム、2列目で冷たい手に触れた6月の初め、暑い広島、マーチンで行ってまだ靴の中に砂がざらざらする茅ヶ崎、退職した翌日の晴れやかなNHKホール、もみくちゃになった埼玉、そして今日。

湿った夏の始まりは、あっという間に通り過ぎて、風の冷たい冬がやってくる。始まりは待ち遠しいのに、終わってほしくない。152cmの小さな奇跡は本当に存在するんだと、何度も何度も確かめたくなる。

ライブはみんなでつくるものだと、教えてくれたのがaikoだった。バンドメンバーもジャンキーも世間では芸能人と呼ばれる人たちも、虜にして1対1だよ、とまっすぐに届けてくれる。そんな感覚を味わえることって、非日常だけれど、日常を生きる糧になる。大好きな人の命がけの姿は、静かなエネルギーを生む。

この半年の間にいろんなことがあったよ、そう伝えたくなる。aikoが元気でいることが、曲を聴かせてくれることが、希望になっている。何気ない瞬間に聞こえてくる歌に、歌詞に、声に何度も救われている。頭の中で再生される余韻ライブの、曲に合わせてステージを跳ねる姿を思い出すだけで泣きたくなる。そんな瞬間がいくつもあるって幸せだ。

またすぐに逢いたい、そう思わせてくれてありがとう。擦り切れるほど聴いても、飽きることはない、もっと知りたくなる。いつかそっち側に行ってみたいと思ったこともあったけれど、今はそういう人を応援したい、サポートしたいという気持ちに変わった。だから、思いっきり楽しませてもらおう。いってきます!


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