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新しい明日につながる想い

息ができなくて、なぜか涙だけが出て、まともな思考にならない。ご飯もいらないし、必死の思いで片付けた洗濯物と食器のおかげで部屋が最低限の状態を保っていることだけが救いだ。頭の中で全部が悲観的な方向にむかってしまうので、もうこうなったら静かに時が過ぎるのを待つしかない。この部屋は海だ、という書き出しで始まるネット小説があって、その作家さんの世界観が好きで何度も読んでいたことを、真っ暗に近い部屋で考えている。どうしちゃったんだろうな、考えても答えは浮かばないってことだけが、目の前に明確に横たわっている。

「頑張る」と「大丈夫」って言葉が嫌いだ。他の人のスイッチになってしまわないかが怖いから、自分自身もあまり言われてよかった瞬間がないから。頑張れないよ、大丈夫じゃないよ、って言えない人や言えない状況において、自分にも嘘をついていることが分かるし、相手とのあいだにざらざらとした気持ちが後を引く。でも、そうやって誤魔化すしかできないくらいの体力しか残っていないこともある。

午前中、死んだように寝たら少しだけ頭の痛みに鈍感になれた。はらはら流れる涙はもう感情とは切り離されたものだと思って、出かける準備をする。こういうときにすべきことがあるって、救いなのだと思う。このまま家にずっと居たら腐っていた。陽が差して暖かい道を歩く、渋谷のハチ公前を行き交う人たちをどこか客観的に眺める。ドラマが転がっているなと思う。
最近始めたアルバイトのシフト2時間。展示会のスタッフのような、美容院での会話をするようなスタッフ(伝わらないのでまた追ってnote書きたい)。生で作品を間近で見て心が揺さぶられて、ああ、生きてるなって思い出す。嘘をつかない人が好き、なのだけれど、ある部分で私自身は私に、嘘をついて生きているのかもなあ、ちょっとだけ不安になる。

自分の機嫌を自分でとるために、スープストックトーキョーに入って、温かな液体をお腹にいれる。何はともあれお腹が空いていることは良くない。ちゃんとご飯を食べられた自分を褒める。最近読んだ幡野広志さんの本にも「ちいさなことでもほめる、心の中で自分をほめる。ほめられることは自信を育てる栄養だ」って書いてあったので、自分を褒めてみよう。ひとつずつなんだよね、ぽーんとひとっとびにいけたらいいのに。また後ろに下がっているようで悔しくて、自分に余裕がなくて周りの人にも気持ちを分けてあげられない。

書く時間、好きなものを取り入れる時間、自分を取り戻す時間。向き合う時間が減って、心がすさむ。走らない、焦らない。危ないし、信用もなくすし、そういうものって伝染するからよくない。きっぱりと伝えてくれた言葉はすとんと心に届いた。当たり前のこと、どんなに忙しくても言い訳せず見失わずに生きたい。そう一緒に思える人たちのそばにいたい。誰といるか、私で決められるから。

デザートに、久しぶりのお店にコーヒーを飲みに行こう。自分から動くために、ごきげんであるために。

#毎日 #なんでもないこと #休憩の木曜日

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