見出し画像

letter|Octber 31,2021

お元気ですか?秋を飛び越えて冬がきてしまったようで、少しだけ寂しいです。田舎の地では生活がほとんど変わらずあまり実感が湧かないけれど、東京では緊急事態宣言の無い久々の期間で、ゆっくりと何かを取り戻すように生きる人たちの生活が垣間見えて元気をもらえます。急に戻るとびっくりしてしまうから、徐々に。
生きなくちゃと思うほどにしんどくなるし、お金はちっとも貯まらないし、小さくて狭い世界で気付けば溺れそうになってしまう。うまくいかないことがデフォルトで、我慢していることにも慣れて、それでもなんとか生きている自分は必死でかわいい。なんとか日常を送りやすくするために、土日に衣替えをしたり、掃除や片付けをする。やらなくてはいけなかったことたちを一気にやっつける。買ってみたいと思ったクリスマスコフレは取扱店舗がなくて諦める。窓の外で選挙カーがしゃべる、曇り空、午前休をとったパートナーと猫が寝ている。少しだけ、疲れているかもしれないな。

スマホのホーム画面からSNSをできるだけ排除したり、本をぼーっと読んでお昼寝したり、リモートワークによる運動不足がたたって史上最高の体重を少しでも減らすべく、朝散歩をしたりピラティスをやる。なんでも手を出してみたいので、好きな人がオススメしていたファスティングジュースを買って、11月に試してみようと思う。ご飯も好きだけれど、本を読んだり他のことをしていたい欲が強いので、ワクワクしてる。準備食・回復食について調べなくちゃ。これを書いている間ずっと、調子の悪い冷蔵庫が数分おきにピピッピピッと小さくなにか伝えてくる。でも、もらいものの2007年製なので私には彼が何を言っているのか分からない。ごめんね。

この10月は、なんとなく自分の輪郭がぼんやりして違うものになっていく気がしてそれが怖くて、でもうまく保つ方法が分からなくて、下手くそに息をしていた。なにがあってもいつでもどこでも踊れるように、ステップの基礎みたいなものを身に着けたいな、カラオケでださい踊りをするのも好きだけど、ワンパターンだからさ。
たまに、猫がきまぐれで膝に乗ってきてくれるボーナスタイムがあって、10月はそれが3回もあったよ。そのうちの1回は、雷怖いだったけど。重たくて、暖かくて、変な体勢になってしまっていて、たいてい10分もしないうちにまた離れていってしまうんだけど、愛おしくてたまらない。完全なる猫ファーストで猫ばかなので、パートナーがたまにぷりぷり怒っている。

あ、そういえば初めて不在投票をやって、物々しい雰囲気の中、役所の一室で2人がかりで対応してもらって、ちょっとだけ大人になった気がした。知らないことを知ることは、いくつになっても面白いね。最近読んで面白かったのは、村田沙耶香さんの『となりの脳世界』です。村田沙耶香さん、三好愛さんのように、彼女たちが見えている世界を切り取って分けてもらえるのは楽しい。違う、ということが面白い、になると知ったのはいつからだろう。耳で音楽を観る、という話が特に好きでした。エッセイ集なのでぜひ読んでみてください。

書きすぎてしまったな、寒いからあったかくして、栄養のあるものたくさん食べてね。また、来月。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?