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欲しいものだけが、ほしい

持っているもののなかで、いちばん古いものはなんですか?

頭の中に浮かんだものは、子供のころに誕生日や何でもない日に買ってもらった絵本だった。

家には絵本が、本や図鑑もたくさんあって、本の重みでラックやボックスはゆがんでいた気がする。図書館にも、自転車で毎週通っていた。図書カード1枚で1人5冊借りられるのだが、祖父母の名前でもつくって、私と妹と父は、1人10冊くらいは借りていた。
借りたそばから読むので、帰りに車酔いしながらも読み終えてしまっていたこともあったな。

転勤族だったので、特定の実家は1つじゃない。引越しのたびに、ものは増えたり減ったりしてきたが、去年の夏に祖母の家が実家になったので、荷物を整理した。
天井裏にまで眠っていた、黒歴史と呼ばれるであろう手帳とか、手紙とか、そういうものはほとんど見ないで処分した。
いま、東京の広いとは言えないワンルームにあるものが、わたしの全ての持ち物。実家には、少しだけの着替えがあるだけ。

終わりの見えなくなるような片付けを終えて、ずいぶん、気持ちがすっきりしたのを覚えている。いまの部屋にも、片付けられずにそのままにしているものが、少し増えてきたな。秋の大掃除をしようかな。

いちばん多いものも、本。服や雑貨は、本当に最低限にしたい。お気に入りのものだけ、みたいな暮らしはまだできていないけれど、適当なものを貰ったり、適当に買って間に合わせたり、みたいなことをあまりしなくなった。

欲しいものだけが、ほしい。
大切にしたいと思うものだけを、大事にしたい。

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