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letter|August 16,2021

こんな状況ですが、お元気ですか?旬のものを食べて、この夏を乗り切りたいものです。少し値は張りますが、桃をスーパーで買ってはおしゃれな食べ方をして楽しんでいます。湯むきすると皮がするする剥けて気持ちがいいことを知りました。久しぶりにゆっくりPCに向き合って、自分の時間が作れているお休みの日です。関東からパートナーが住む地方へ引越してきて、あっという間に1ヶ月が経ちます。最近は猫と暮らしたいのと仕事環境を整えたいこともあって、物件サイトを見ています。彼が仕事をする地での部屋探しは難航していて、少し都会側のエリアまで広げて探すことになりそうです。家で過ごす時間が長くなると、どうしても居心地の良い場所を求めてしまいます。そうしないと、どんどん心まで荒んでしまう気がして、半ば意地になっているのかもしれません。

図書館のカードをつくったので、10冊をなんとか選んで持ち帰っては毎日読書しています。小説が多く、 本谷有希子さん、村田沙耶香さん、朝井リョウさんなど気になっていたけれど手に取っていなかったハードカバーの本を両手いっぱいにかかえてカウンターに運んでいるとき、幼い頃を思い出します。地元の市立図書館は1人5冊までだったので祖父母のカードを借りて10-15冊を毎回借りていました。予約して借りることもありましたが、そのときその棚にある本を手に取って読むことが多かったです。借りたばかりの本を早く読みたくて、帰りの車の中で読んで酔うのも日常でした。なんだか、そういう気持ちを思い出せて、たくさん娯楽がない田舎とも折り合いをつけてやっていけそうです。

慣れてくると、特定の人としか話せないことが窮屈になってきます。そうやって、幼い頃も本の世界に助けられていたのだと改めて実感しました。あとは放課後走り回ってストレス発散できていたのかも。ピラティスをゆるく再開したので、無理なく運動習慣を取り戻したいです。英語、簿記、他にも身につけたいものがたくさんあって、欲張ってしまってはどうにもならないな、と一旦立ち止まっています。

昨日は、お香とアロマキャンドルをお試しで買ってみて夜に焚いたのですが、思っていたよりよかったです。おばあちゃん家の匂いがして、なんだか安心します。外は蝉の声がうるさくて、開け放した窓から1時間に1本あるかないかの電車の走る音が聞こえます。
コロナの危機感に対しての違いからパートナーと言い合いになったり、来月あるライブに行けないかもしれないな、と思って苦しくなったり、自分の中にある矛盾と戦っています。テレビでは甲子園をやっていて、オリンピックもパートナーと一緒になって競技を見たし、それらが悪いとは言えないけれど背景を知ると純粋に応援ができない。考えすぎなのかもしれないけれど、考えてしまうのは時間があるからなのかもしれません。

モヤモヤをモヤモヤのまま話せていた友人たちが東京にいるので、直接会ってお茶したりお酒が飲める日を心待ちに、今は私ができる私の生活を慎ましくするだけです。幸運にもワクチンの1回目が地方にしては早く打てて、2回目に備えています。何を書いても、なんだかわだかまりが残ってしまう、べたべたする夏ですね。来年こそは風鈴を迎えたいな、と思っています。また手紙を書きます。体調に気をつけて、生きましょう。

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