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1センチほどの距離さえも大事に思ってた

私のため、かもしれないけれど、しゅるしゅると楽しかった気持ちが萎んでいく気がして悲しかった。頭のなかで、しゅるしゅる、と何度もつぶやいて紛らわす。なんて言ったらいいかなんて分からないし、心配してくれていることは分かるけれど、そうじゃないんだってちょっとでも引っかかってしまうから、さかむけみたいに気になってしまう。

親が子供を心配するように、あなたが困らないように。その気持ちはありがたいと思うけれど、なぜか素直に受け取れなくて戸惑う。楽しかった気持ちをまず受け止めてほしかったんだな、多分。あなたの価値観と私の価値観、それが違うからこそ面白い。でもたまに、つくづく合わないなって思うこともある。”普通”とか”常識”とか”当たり前”が苦手で、世間一般的な見られ方みたいなことを言われても入ってこなくて。

好きな人が嫌がることはしたくない、けれど自分の楽しい気持ちも捨てたくない。進みたい道を自分の足で立って歩きたい。痛い目を見ても、自分で転んで泣きたい。これは両立し得ないものなのだろうか。

雨が降っていて、ただその音を聞きながら眠いなって思う朝の布団。私が好きなアーティストの歌は、ひとりで好きな人のことを想っているようなシチュエーションが描かれていることが多い気がする。一緒にいるときの幸せな時間というより、一緒にいないときの時間を豊かに表現してる、それは幸せだったり悲しかったり時には怖いと思うくらいに大事にしようとしていたり。好き/嫌いみたいな白か黒かの世界じゃなくて、グラデーションの世界。好きだけど、だからこそちゃんと嫌いにもなる。無関心な人に対して、そこまでの気持ちは持つことができないから。

0か100かじゃなくてもいい、自分のことだって自分が全部分かっているわけじゃない。すっぽり抜けた記憶を補完してほしいって思う夜もあるよ、楽しいお酒を飲んだ夜は誰かに会いたくて、1日が終わってしまうのがさみしい。ちょっとずつ大人になりたい、いや、今はまだ大人になりたくないかもしれない。

#毎日 #なんでもないこと #雨の木曜日

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