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letter|July 18,2021

梅雨が明けて、突然夏が襲ってきましたね。日傘をさしていても、昼間歩けば汗だくになってしまいます。夜型人間になろうかな。
6月も終わる土曜日、突然思い立って、パートナーが暮らす町に引越をすることを決めました。何気ない電話のやりとりで、なんだか、ふっと風向きが変わったみたいに、スイッチが切り替わって、そこからの3週間あまりは怒涛でした。でも、やることを決めて前に進んでいく過程は、案外波に乗ってしまえれば好きです。腹を決めて、やることをやるだけだから。仕様が変わったジモティに泣かされたり、部屋が片付かなくて焦ったり、平行して仕事も、複業も、健康診断の再検査も、と色々やっているうちに東京での生活は過ぎ去ってしまいました。今、これは羽田空港のラウンジで書いています。少しだけ非日常な場所。

住んでいた部屋がきれいになって、住んでいた街が遠くなって、それを惜しむように昨日は散財しました。黒柴のいる美容室で髪を切ってパーマをかけて、料理にあわせてワインを出してもらって一人飲みをして、猫を愛でて、本屋でだらだらした。東京の良さは、わたし一人が何をしていても、誰も気にしないところ。その懐の深さ、そしていろんな人がまぎれもなくそこで暮らしていること。人が多いのには慣れなかったし、ぼーっとしたりきょろきょろしていてよく人にぶつかるけど、たのしいものに自分の足で会いにいけることが、すごく嬉しかった。大人になってよかった、東京、たぶん私は水が合う。とか言いながら、最近はすっかり出不精になってしまい、新宿に出現した巨大な猫も、meのアートも、直に見ることができなくて残念だったけど。また、帰ってくればいいや、とオリンピックから逃げるように行く日を決めた。

今まで降りていた駅を通り過ぎて、最後の晩餐でアルコールが残った頭でふわふわとホテルの部屋にたどりつく。うだうだと悩んでいた執着が剥がれて、土地への未練は残っても、自分の生活や人生を、ちゃんと仕事も手に入れたまま、やりたいと思ったように生きられる今が幸せだ。飛び込むことが好き、だからお試し。たぶん、こんなふうに、ゆらゆら揺れることができる自分のことが、わたしは好きだ。大人になってよかった。

熱中症には気をつけて、日傘も、水分も。わたしも適度な運動をしようと、新書「スマホ脳」を読んで決意しました。まずは週2くらいからでも、ピラティスを再開しようと思っています。英語は、アプリで単語を学ぶこと、語学SNSで短い日記を日本語と英語で書くことが、どちらも30日続いています。8月から、オンラインレッスンをしようかなと思っています。前より、読むことや聞くことに抵抗がなくなった気がします。でもまだまだ、なので、会社を知るためにも、もうちょっとできるようになりたいな。

きっと時間ができるので、本を読んだり、運動をしたり、人ともどうにかしゃべったりして、夏を生きましょう。またね。

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