次も その次も その次もまだ目的地じゃない
8月はさすがにちょっと休憩する月にする。
PCのなかのフォルダはごちゃごちゃしているし、iPhoneのブックマークは溜まる一方だし、予定を詰めたスケジュールに向かって走る、そんな毎日は今の自分のキャパだとちょっとアウトプットが追いつかなくて体が重たくなってきている。余白がない、少し思いやりもなくなって、内側に閉じこもってしまっている。いつ明けるのか、もう明けたのかわからない梅雨のせいかもしれない。
会いたい人には会いに行く、マイルール。九州の地元で指をくわえて見ていた場所に、たった電車1本の距離で足を運ぶことができる。それは、上京して5年目でも変わらずにある、都会に住む価値だ。高い家賃も物価も、会いたい人に直接会いに行くために払っているのだと思えば気にならない。
水曜日、写真家の幡野広志さんと編集者の古賀史健さんのトークイベントに参加した。幡野さんは、見たことのないものを見たい、自分の属性とは違う価値観にふれたいと仰っていた。私があとからあがるレポートで満足できず、実際にイベントに足を運んだり人に会いに行ったりカレーを食べに行くことは、まるっと体感するためだといえる。想像を超えたものをみたい、空気を感じたい、本物を感じたい。場の面白さを知っているから。ただのイベントで隣り合った人と、その後飲みに行くようになって人生がつながることの面白さを経験したことがあるから。もっと様々な化学反応を求めているから。いろんな大人がいると、正解はひとつじゃないと、実感させてくれたのは好きになって、知って、そこから広がった様々な世界だった。枝葉が広がって、いろんな面白い大人たちが世界にたくさんいることを知る。
それは、今の私にとっての救いであり、希望だ。
インプットしすぎて、ちっぽけな脳が熱くて、でももっと考えてみたくて、自分のなかで熱する時間をとる。これは半強制的にとる。じゃないと、またカレンダーを予定でまっくろにしてしまうから。絞って、自分と向き合って、また外に開くための時間にする。
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