甘い物食べたらもう一眠りしよう
月曜の朝から寝坊して、泣きたくなった。鼻の横にニキビができたし、左端にできた口角炎は好きなものを齧るたびに悪化する。些細な棘が、チクチクと刺す。表面だけの言葉が痛い。
大丈夫?ってきくのは、ずるいことだと分かっていても適切な言葉が出てこなくって、そのまま投げつけてしまう。そんな自分を許せなくなって自己嫌悪に陥る。本当に大丈夫じゃないのは、私だ。
空気を吸いにくいのは、雨が降り始めたから。そうやって言い訳を重ねる。自分の感情に蓋をして、見ないふりをするのは、小さいときから得意だった。夜に声を殺して泣いたら、翌朝はけろっと笑っていられた。
どうして、余計な想像ばかりしてしまうんだろう。手を伸ばしてくれない人は、私の手を必要としていない。それが分かる。どうしようもなく分かってしまって苦しい。私のアイデンティティはどこにあるんだろう。お腹の下のほうがずっと痛くて、浅い呼吸ばかり繰り返している。
見える世界だけで平和に生きていられたら幸せなんだろうか。見えない世界の存在は無いものとして、孤独は遠くにあるものとして。波がよせては返す、分かっているけど、それなりに自分自身に振り回される。脳内でaikoが歌う、「疲れてるんならやめれば?」でも、aikoだってやめたくないんだ、何度繰り返してもやめたくないんだって思う。
全部がほしいなんて思ったことない、でも、弱っているときによりかかれたらいいな、なんて思ってしまう。自律しなよ、そう頭のなかで叫ぶもう一人の誰かはどこまでも正しい。そんなことわかってるよ。世界で誰が反対しても味方だって思えた人は、もうどこにもいないんだな、ってちょっとだけさみしくなる。それは本当に偶然が重なっただけで、同じようにあのときの私もここにはいない、わかりきっている事実を見つめると、ふとさみしくなってしまう。
早く、梅雨が明けてほしい。詰め込んだ空気を抜いてくれる人が、ほしくなってしまう。それは多分人じゃないかもしれないけれど。自分の機嫌を自分でとるって難しいね。
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