これまでの「カルロ・ピノ」の話をしよう

 これから、アイドル部所属「カルロ・ピノ」の話をしたいと思う。
詳しい話や、エピソードなどについては非公式wikiがあるので、データなどはそちらを参照されたい。

 カルロ・ピノはアイドル部で唯一の中等部枠(14歳)である。彼女を知ったきっかけはよく憶えている。生き物研究室「ぴのらぼ」である。

 「虫めづる姫君」という作品が平安期の古典・堤中納言物語に収録されている(高校古典の教科書では採用されているはず)。要するに貴族の娘に虫がメチャクチャ好きな子がいた、という話なのだが、冒頭で
>「人々の、花、蝶やとめづるこそ、はかなくあやしけれ。人は、まことあり、本地たづねたるこそ、心ばへをかしけれ」
(訳文:「世間の人は花よ蝶よと綺麗なものばかりありがたがるけれど、そうじゃないと思うのよね。人間は、誠実に、物事の本質を追求してこそ志があるってものじゃない。」
 (引用:http://www1.plala.or.jp/yossie/words/020501.htm)
という文言がある。要するに、「姿形ではなく、生き物そのものに魅力がある」というような感じになる。
 一応、仮にも生物学(専門は病気だけど)を専攻している人間として、生き物を語るVtuberは外せない。そう思って開いたのがぴのらぼになる。
 ぴのらぼで生き物の魅力を語るカルロ・ピノは心底楽しそう・嬉しそうである。コメントに話題を振り、リスナーたちの渾身のボケにもちゃんとツッコミを入れてくれる。その上で「私はこの動物のココが魅力的だと思うんです!」とコメントする。「こども電話相談」とかが大好きな人には刺さるタイプだと思う。私はそういったいわゆる生態系について造詣が深いわけでは無かったので、そもそも「そういう動物がいるのか!」から始まって、彼女自身がその動物についてどう思っているのかというのは聴いていて思わずうなずいてしまう。
 そしてVtuber界隈の「好きなモノはとことん追求する」という姿勢が通じて、「ぴのらぼ」が書籍化する。

 2019年3月末日。著者がカルロ・ピノであり、イラストは同じくアイドル部でイラストを得意とする八重沢なとりというコンビである。このふたりのコンビを「ありのおひめさま」と呼ぶが、ここについてはまた後でまとめたい。

 さて、カルロ・ピノと言えば虫だけではない。滑舌の良さと、その言葉使いの丁寧さである。

(7分あたり)
「ぷてらろろん!」
 さすが生き物好き、ARKに食いつくとはさすがである。プテラノドンを見つけて興奮して出てきた言葉。何が凄いかというとめちゃくちゃかわいいのである。
 さらに個人的には、2D時代のアーカイブなら山羊(Goat Simulator)をオススメしたい。

 地球防衛軍は未だに続いているシリーズだが、この山羊の時にはずっと困惑しっぱなしのピノ様がみられる。かわいい。

 さて、2018年10月31日にカルロ・ピノもまたprologueが投稿になっている。

 じいやとばあやのインパクトが強すぎる。ハロウィンの仮装とは……
 3D化衣装は黒を基調にして、蝶があしらわれたデザイン、グラデーションがかった紫~白の髪の毛が生える。小さくのったハットも魅力のひとつだろう。

 もちろん、3D化しても彼女が生き物好きなことにかわりは無い。ぴのらぼやポケモンスナップ、マインクラフトなど、とにかく興味は尽きないのである。
 マイクラ動画では、見つけた、陸に上がってしまった船を再建・拠点とするために日夜奮闘している姿が見られるので是非シリーズで見て欲しい。

 ほか、ホラゲーとして深夜廻をプレイしている。

 もはやクリーチャーですら彼女にとって「生き物」の範疇である。このゲームセレクトには裏話として、夜桜たまたちが「夜廻」をプレイする予定を立ててたところ、なるべくゲームを被らせないように深夜廻を選んだというエピソードがあるらしい。そういう気遣いをお互いにし合うのもアイドル部の魅力のひとつかもしれない。

 3D化後の配信でピノ様かわいいといえば、土日の昼間に配信される「ヨッシークラフトワールド」だろう。

 もはやタイトルからしてかわいさしかないのだが、30分ごろからの大型ヨッシーマシーンにのってノリノリになるところとか、59分ごろに電車にのった時にさらっと出てきた「ダァシェリャス」など、見所満載である。マジでダァシェリャスはその後ピノ様のコメントも無かったので何事かと思ったよ……カルロ家は埼京線沿いだった……?

 こういったカルロ・ピノの「自分が好きなものをとことん配信する」という姿勢は、Vtuber界隈の主流である「自分の好きな表現をしていく」という空気とがっちり噛んでいて、かつピノ様自身が楽しそうなのでこちらも楽しくなってくる。

 かわいい。

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