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腑に落ちない生き方はするな

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人生、人生観についての、ちょっと独りよがりなエッセイ集です。
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#人生

背後に潜む者のいることを知れ

 僕の妻は若い頃、ときおり霊の存在を身近に感じると言った。霊感というようなものを持っていたのだ。だから、そのせいで、人の集まる場所をあまり好まなかった。
新婚時代に一度だけ、ともに映画を観に行ったきり、ディズニーランドも、ゲームセンターも、レンタルビデオ店にさえ足を運びたがらなかった。なぜなら、この世をさまよう霊たちも、そのような人間が密集する場所に集まってくるからだ。ところで、死んだばかりの霊の多くが自分の葬儀に出席しているのをご存知だろうか? 妻は父の葬儀の場で、父を見て

目に見えない世界こそが重要である

 人はだれでも老いていく。残念なことに、肉体は次第に衰弱し機能不全に陥り、やがて心臓の鼓動が止まる。死へのカウントダウンからだれも逃れることはできない。  老いとはまったく困ったものだ。以前はちゃんと出来たことが次第に出来なくなり、つい苛立ち、だれかにかに当たったりしてしまう。だれも口に出して言うわけではないのだが、『あんたは、もう終わってる…』と、嘲笑されているかのように感じてしまう。しかし、これはすべて、地上での生活の最期の日に人生が終わるという死生観に基づいたネガティブ

ミニマリズムがいい!

 そもそも、ミニマリズムが気になり始めたのは、タンブラー (Tumbler) を介して、ミニマルのハッシュタグ (#Minimal) の付けられた画像などを目にしたことがきっかけだっだ。タンブラーとは、SNSの一種で、画像や動画などの共有サイトの一つである。インスタ映えという言葉と共によく知られているインスタグラムほどの勢いはないが、タンブラーにはそれなりのこだわりを持った息の長いユーザーがいて、独特の素晴らしい世界を作り上げて来たように思える。  一人で漠然と広大なインター