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訳もわからず「岡山市民会館」前で突っ立ってた私へ。「藤井風」という嵐に巻き込まれている、5年後の私より。

5年ほど前、風くんの「か」の字も知らない頃、友人と岡山を旅した。

市電を降り、
後楽園まで歩く途中、ある建物の前を通った。

何故なのかわからないけれど、その「岡山市民会館」と掲げられた建物の正面で立ち止まり、ほぉ〜っとしばらく見上げていた。

「HELP EVER HALL TOUR」
at Okayama Civic Hall

初めての土地の名勝でも観光地でもない、いち公共施設になんで??
と未だに不思議でならない。

友人達はそんな私に気づかず、スタスタと歩いていく。

そりゃそうだ。
なんの変哲もない市民会館ですもの。
まさかそんなところに立ち止まってほけーっとしてるとは思わないだろうな。

たった一泊だったけれど、帰りの電車に乗る時、駅前で「ああ、ここは大好きだ。また必ず来たい場所になったな」そう思った。

5年前の私はまだ、自分が「藤井風」という嵐に巻き込まれ沼に落ちる将来を全く知らない。

それから2年半後、その市民会館は私にとってとてもとても特別で大切な場所になった。

あの時、未来の私が囁いたのか、それともハイヤーセルフが報せてくれたのか、、、。

風くんを知ってから理屈では説明できない事を何度も体験するようになった私は、こんな不思議なこともあるんだなって受け取れてしまう。

そして時間の流れは一方向ではないのかも、、。
するとデジャブやこの私の体験も何の不思議もないな。

運命の場所で訳も分からず突っ立ってる5年前の私、待ってて。


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