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年齢相応の顔の出し方

はじめに

皆様、こんにちは!
久しぶりの記事執筆で緊張しているStmic | AIGirl_Photoです!笑
今回は年相応の顔の出し方について検証しました!
もうAI画像生成は若い女の子だけでなく、色んなものを表現するフェーズに入ってきて、AIの本領発揮って感じで楽しいですね!!
そこで30代〜50代の女性の顔の出し方について検証してみました!

何が難しいのか?

おそらく20歳くらいの女の子をずっと作ってきた人は、何が難しいのかよく分からないと思います。
普通にプロンプトに30歳とか40歳とか書けば良くない?と考える方が多いと思うのですが、それだけだと問題が一つあります。
それは高画質化出来ないということです。

右の画像は左の画像をLanczos・Denoising strength 0.5で2倍にしたもの

上の画像は左の画像が512*768で出した50歳の女性です。
右の画像は左の画像をHires.fixを使って高画質化した画像です。
かなり印象が変わってしまいますよね?
唇の色も変わり、ほうれい線が消えて、目尻の皺も消えています。

上記の画像は割と極端な例ですが、Upscalerをちゃんと選ばないと上記のことが結構起こりえます。
そこで今回の目的を正確に言うなら
高画質な年齢相応の顔を生成する方法の確立」です。

高画質化前の元画像の作り方

まず高画質化するとか以前に、元の画像でも顔のシワがうまく出ないこともあります。
僕が使っているのはBRAV5なので、それを前提に検証します。

まずは一番基本のプロンプトです。
しかし、プロンプトは検証するにはパターンが多すぎるので、僕が色々調整して最終的に使ってるやつを書いておきます。
50-year-old Japanese woman with age-appropriate wrinkles, heavy makeup, and flat chest, smile, (Wrinkles:1.3) at the corners of the eyes, laugh lines, nasolabial folds, wrinkled skin,

これをベースに服のプロンプトやら背景を足したりして出しています。
特徴的なのはしわ(wrinkles)に関するものをたくさん書いていることと、
厚化粧(heavy makeup)を指定していることですね。
シワはそのままなのですが、厚化粧を書いているのは、何も指定しないとすっぴんのツルツルした肌、よく女優さんがCMで映すような綺麗すぎる肌が出ることがたまにあるからですね。
書かなくても上手くいくこともあるので、メイクに関しては書いたり抜いたりして試してみてください。

次にStep数について検証します

僕はいつもStep数は20にしていて、たまに気まぐれで変えてもあんまり変化が無いことが多かったのでそもそも検証対象にすることがないのですが、
本家のAutomatic1111からVladmandicに変えたときに、ステップ数ごとの画像が細かく表示されるようになって、一瞬映る低ステップの時の画像を見て
あれ?かなり序盤でめっちゃいい画像になってね?
って思ったので検証してみました。

結果で言うと、想像以上に変わりますね。
これはBRAの特徴なのかもしれません。Chillout系列の時はここまで変わってなかった気がします。
かなり大事な発見だったので、より細かく見ていきます。

まず、下限ですが5からまともな画像になりました。
そこから1刻みに挙げましたが、かなり変わりますね。
ぱっと見でも5〜9全部違う画像に見えるので、これが正解!ってステップ数はなさそうです。
画像生成のスピードを考えるとステップ数は少ない方が早く生成できるのでその点で考えると普段は5でやって、バリエーションが欲しい時にステップ数を変えるのはいいかもしれませんね。

上記の画像は50歳の場合の検証なので、色んな年齢でさらにステップ数の範囲を広げて検証してみました。

縦軸が年齢、横軸はステップ数

20歳だと、ステップ数は20以上はそんなに変化が無さそうです。
しかし、30歳以上の年齢だと全てのステップ数で印象が変わりますね。
やはり、正解がないというのが結論になります。
若い人しか生成しないって人でも5〜20の範囲で変えるのでも、いつもと違う雰囲気の作品を作れると思うので、是非色んなステップ数で試してみて下さい。

縦軸が年齢、横軸はステップ数

5〜9だけでもこんだけ違うので、生成スピードも考えてここら辺の値で試すのがおすすめです。

高画質化する時の設定

まず初めにHiresステップ数について検証します。

Denoising strengthは0.5

今までHiresステップ数は通常のステップ数と同じとか7割くらいのステップ数がいいとか言われていたのですが、肉眼では分からないぐらいの差しかないことが分かりました。笑
拡大して見比べてもほぼ違いが分かりませんでした。
じゃあなんやねんこの値。

念の為、Denoising strengthの値を変えて検証してみます。

まじで変わらん。笑
ここまで差がないならステップ数を増やして生成時間が伸びるのは勿体無いので、僕はHiresステップ数は0で行くことにしました。
流石にこれはなんかおかしい気もするので、また新しいことが分かったら追記します。

次にUpscalerについての検証です。
僕の高画質な美女画像の作り方のnoteを読んで下さった方はご存知だと思いますが、UpscalerとDenoising strengthの値は高画質化に極めて重要です。
上記の記事を書いたときはChillout系列のモデルを使っていたので、適切な値は多少変わっていますが、BRAでも上記の記事の設定でも綺麗に仕上がります。
若い女の子(顔にシワがない女の子)を作るときは、上記の記事の設定でいいのですが、中高年ぐらいの年齢だと冒頭で話した通りシワが消えてしまい不自然になってしまいます。

なので今回も全てのUpscalerとDenoising strengthの値を0.1〜0.5で変化させて検証してみました。

えー、元の画像はpng形式で43MBあってnoteにアップロードが失敗するので、jpeg形式に変換したらすごい画質が悪くなってしまいました。笑
なので、貼っても意味あるか分かんないんですけどとりあえず貼ります。笑

見ても分からないと思いますが笑、結論を言うとLDSRが一番元の感じを保ったまま高画質か出来ていました。
一枚だとこんな感じです。↓

かなり目元の細かいシワまで残っていて、かつ良い感じに高画質化出来ていますよね?
なので、最終的に以下の設定がBRAV5では最適なのかな〜と思います。
LDSR・Hiresステップ数0・Denoising strength 0.1

まとめ

いかがだったでしょうか?
男性はいつまでも若い女性が好きって言われますが、僕は年相応の美しさがあると思っていて、顔の自然なシワが入っている女性の方が変に若作りしている女性よりも美しいと思います。
そんな僕と同じように色んな年代の美しさを表現するAIクリエイターさんが増えたら嬉しいなと思ってこの記事を書きました。

こういう色んなパターンで高画質の画像を大量に生成するのは時間がかかるので、その分クラウドサービスを使ってる僕はお金がかかります笑
今回はこういった表現をしたいクリエイターさんを増やしたい気持ちがあったので無料公開にしましたが、お駄賃あげるよ〜って人がいたら下にある緑のボタンからサポートして下さると嬉しいです笑

それでは皆さま、良きAIライフを〜😊

最後をまでお読み頂きありがとうございます! Twitter、Instagramなどで作品を投稿しているので偉そうに検証しているやつの作品がどんなもんか是非お確かめ下さい! 結構露出が多い画像が多いので、苦手な人は苦手を克服するチャンスだと思って是非遊びに来てください!