【麻雀牌 『玄海』 背黒を手に入れた!】
この度手に入れたのは、タイトルにもあるとおり麻雀牌となっている。
私が個人的に所有している麻雀牌はこれで7つ目であり、なぜそんなに必要なのかと思う方もいるだろう。
この麻雀牌には他の麻雀牌にないあるプレミアがついているのである。
さて、その手に入れた麻雀牌の名前は「ミズノ丸一製 麻雀牌 玄海」その背黒である。
この名前だけで「ほほう…ええですなあ…」と色めき立ってしまう麻雀フリークも決して少なくはないだろう。麻雀好きなら1度は触ってみたい、所有してみたいと思わせる麻雀牌、それが玄海の背黒である。
概要:雀鬼と玄海
そんな玄海の魅力とはなんなのか、それはなんといっても「雀鬼」抜きには語れないだろう。
「雀鬼」とは麻雀の代打ちにおいて20年間無敗の裏プロであったとされる桜井章一氏の異名であるが、この玄海が関係するのはその桜井章一の実体験を元にした清水健太郎主演のオリジナルビデオ『雀鬼』シリーズのことである。
お察しの通り、この玄海の背黒は大人気Vシネマ『真・雀鬼』シリーズ(『雀鬼』シリーズの続編)でよく使われたものであった。
今でこそ、麻雀というゲームは2006年連載開始の『咲-Saki-』や近年のVTuberの配信などでオタクコンテンツにも少なからず普及し始めているが、それ以前には麻雀の代表的な作品の1つとして『雀鬼』があった。
(まぁ他にも『哲也-雀聖と呼ばれた男』や『アカギ〜闇に降り立った天才〜』などあるが、映像作品、特にVシネマにおいては雀鬼をおいて他なかった)
そんな『雀鬼』で育った世代(あるいは雀鬼が好きな人たち)からすれば、この玄海の背黒は垂涎ものの代物であるといえよう。
『雀鬼』の面白さや、その良し悪しについてはここでは多くは語らないし、賛否あるものだとは思う。しかし、この玄海の背黒の美しさは絶対的なものであり、ついうっとり眺めてしまう魅力がそこにはある。
基礎データと特徴
玄海はミズノ丸一の普及牌として製造・販売されていた製品であり、ミズノ丸一が廃業してからは大洋技研が製造を引き継いでいる。ただ、大洋技研製のものはデザインに変更があり、ミズノ丸一製とは異なる点がある。
基本的な牌データは以下の通りである。
背面の色:黄、青、紫、緑、黒
材質:ユリア樹脂
サイズ:25.5mm×横18.8mm×厚さ16.0mm
重さ:15g
比重:1.95
ケース
サイズ:300×200×55(mm)
材質:ビニール
色:ジャガード柄
その魅力は当然数字ではわかりっこないものなので、下部に添付した画像を参照してほしい。
まず玄海の魅力の1つといえば、この高級感のあるジャガード柄のケースだろう。見た目よし手触りよしのケースで、開ける前からこれは良いものだと確信させてくれるケースとなっている。
牌について、玄海の1番の特徴といえば三枚羽根の一索だろうか。一般的なデザインの一索と異なり鮮やかにデザインされたそれは孔雀ではなく鳳凰とみまごうほどである。
そして筒子に目を向ければ、こちらも一般的なデザインとは異なるいわゆる「星筒子」柄になっており、花柄から受ける印象とは異なり、スピリチュアルでいてポップな印象を受ける。
萬子は一般的なデザインとなっているが、牌全体の特徴として全体的に重く、同サイズの一般的な牌と比べても2〜3g程度重くなっている。デザインだけでなく重厚感・使いやすさを感じる玄海の魅力の1つである。
マイナーだが個人的に好きなポイントとして、牌と背部分の噛み合わせが湾曲形になっているところも他の麻雀牌との違いを感じられて良い。
以上の特徴はミズノ丸一製に共通してみられるものであるが、今回はその中でも玄海の特徴として紹介した。当然ではあるが、このような特徴は大洋技研製には引き継がれていないので注意。
そしてなんといっても背の美しさである。引き締まった深い黒は、麻雀好きのスピリットをドクンと胸打つような、全人類が持つ男心をくすぐるものになっている。もはや多くは語るまいといったところだが、間違いなく所有欲を満たしてくれる逸品であると言える。
終わりに
さて、ここまで玄海の魅力について紹介してきたが、この玄海の背黒は今でも当時の定価近い値段で取引されている人気の牌である。なかなか手に入る機会は少ないと思うが、麻雀好きとして一度はこれで打っておきたいと思える代物であり、それを手に入れられたことを非常に嬉しく思う、という半分自慢のような形で感想を締めるとしよう。
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